2026/4/25 -大阪・堺市産業振興センター(ミツキ杯 SURVIVE Vol.31)- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/4/25 -大阪・堺市産業振興センター(ミツキ杯 SURVIVE Vol.31)- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

■2026年度西日本ミニマム級新人王準決勝
【ミニマム級4回戦】
高木 勇桜(ハラダ) vs 小原 徳武(JM加古川)

小原が圧倒したと言っていい試合内容だったようにも思う。
詰めながら、とびかかるように放たれる左フック。
高木の右ストレートに合わせて突き刺さるカウンターの右ストレート。
待ちに入ることなく、前に出ながらテンポよく出入りし、次々と拳を突き刺していった。

しかし、劣勢に立たされた高木は後半、捨て身のように撃ち合いに挑み、
ダウンこそあれど、最後まで耐えきり…さらには試合終了目前の数十秒
形も崩れたがむしゃらな反撃で押し返してみせた。

マイジャッジ 40-35 小原

公式ジャッジ 40-35×3 小原


強かったのは小原。
熱かったのは高木。

西日本新人王戦を勝ち上がれる力はあるように思える小原。
早々に相手のパンチを見切ってしまったところからも実力を感じる。
そして、なりふり構わず向かってくる相手を退けたこの試合は筋金の入る試合にも見えた。
ここからさらに力を増してくるようにも思う。

この選手が勝ち上がってくれば、中日本新人王にとってはかなりやっかい。
もし、この選手を倒す選手がいるとすればよりやっかい。
秋の決戦が楽しみになった。

高木 勇桜 6戦3勝3敗
小原 徳武 4戦3勝(1KO)1敗

 

■2026年度西日本ミニマム級新人王準々決勝
【ミニマム級4回戦】
尾上 海斗(川端) vs 北野 和輝(石田)

序盤から積極的に攻めていく尾上。
左右の連打を繰り出していく中、北野はつぶれた距離で強引に右を突き刺して反撃。
1R終了間際、尾上の連打の中の右フックが突き刺さり北野がダウン。
派手な倒れ方に、レフリーは即座に試合をストップ。

TKOタイムは1R 2分58秒

左右を交互に繰り出すように攻めた尾上。
仕留めた場面では下へ集めて上へ返したパンチだった。
上下に攻めることで産み出したKO劇。

練習でやれても試合でやれない選手は多い。
定石とも言える下から上へと返す形でのKOには
積み上げてきた練習と、それを試合で体現できる落ち着きを感じた。

たった一発で敗者となった北野。
この一発をもらわないようにするのがボクシングであり、
この一発を入れるために膨大なものが費やされるのがボクシング。
瞬間スポーツの怖さを浴びたようにも思える。

きっとまだまだここからだったはず。
この選手がどういうボクシングをする選手なのか。
この日はそのフォルムを見ることはできなかったように思う。
より成長し、リングでボクサー北野を見せつけてくれることを願っている。

尾上 海斗 2戦1勝(1KO)1敗
北野 和輝 2戦1勝1敗

 

【ライト級4回戦】
新堀 天真(ミツキ) vs 長瀬 友(changes)

ワイルドに豪快な右ストレートを撃ちこんでいく長瀬。
撃ち終わりに右を返す新堀だが、先に出すのは長瀬の方。

お互いに右の叩きつけ合いとなっていくような戦い。
至近距離になっても、お互いに右をねじ込み合う。
見る時間の多い新堀に対し、先に手を出す長瀬。
その数の差が積み重なっていく。

お互いが前に出て、距離がつぶれる中で右をぶつけ合う。
どちらかが捉えてはクリンチの場面も増える中、
捉える拳は思い切り振り抜かれ、いつKOシーンが訪れてもおかしくない緊張感は継続。

3Rには新堀が盛り返したかのようにも思えたが、
最終ラウンドは両者顔面を激しく弾き飛ばし合う互角の展開。
まさに殴り合いとなる中で試合終了のゴングを迎えた。

マイジャッジ 39-37 長瀬

公式ジャッジ 38-38、39-37、40-36
2-0 勝者:長瀬

いつダウンがあってもおかしくないような強打の応酬。
シンプルに数で長瀬が上回ったように思えた。

アウェイのリングに乗り込み、強いと評判の相手に立ち向かい、勝利をかっさらう。
まだまだ粗削りさを存分に残しながら、それでも堂々プロ初勝利。
まさに北海道の選手らしい勝ち方だったように思えた。

この選手もまた、全国を飛び回り、各地のファンにその存在を叩きつけていくのだろうと思う。
そうあってほしいと思えた…またこの選手の試合に出会いたい。

敗戦した新堀だが…センスがある選手ほど、陥りやすい「待ち」の多さ。
前半をはっきりと持っていかれたことが新堀にとって敗戦に直結したように思えた。

間違いなく力がある新堀だが、試合の作り方には経験の薄さを強く感じさせる。
しかし、経験はやればやるほど積み重なるもの。
逆に言えば、やらなければ積み重ならない。

「天才」との評判を浴びながら、わずか2戦目での黒星。
上に登ってから敗戦するよりよっぽどいい。
叩き上げが全勝で勝ち上がれるほど、現代ボクシングは甘くない。
幼少からグローブをはめる選手がゴロゴロいる…その時点で10年遅れだったりする。
負けながら強くなっていくこと、それこそ現代叩き上げの王道ルートだとも感じる。

必要なのは、この敗戦を受け入れる強さ。
…積み上げることができる選手なのかどうなのか。

負けに負けるな。負けてからがボクシングです。

新堀 天真 2戦1勝(1KO)1敗
長瀬 友 1戦1勝

 

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