2025/11/16 -石川・石川県産業展示館- ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
■WBCスーパーフライ級ユースタイトルマッチ
【スーパーフライ級8回戦】
藤野 零大(カシミ) vs ヤン・ソスク(韓)
6RKO 勝者:藤野
お互いにパンチを外し合う静かな立ち上がり。
相手のジャブを距離で外しながら、スッと踏み込んでヒットを奪う藤野。
2R中盤には右アッパーからの左フックでヤンの顔面を弾く。
3Rに入ると完全に見切ったか、一気に攻め立てていく藤野。
ヤンは防戦一方になるが、藤野の攻めが落ち着くと前に出る。
これまで当たらなかったパンチ…藤野が出てくれば当たる可能性もある。
しかし、そのヤンの前進もしっかりといなしてしまう藤野。
4R終了時点での途中採点は40-36×3で藤野。
マイジャッジも40-36
5Rには強烈な右ボディでヤンがリングに沈む。
ここは立ち上がったものの…6Rには左ボディ。
悶絶するヤン、レフリーはそのままテンカウントを数え上げた。
TKOタイムは6R 47秒
メインイベンター藤野が圧巻の勝利を挙げた。
韓国からビッグチャンスに賭けてきたヤンを完封の上でリングに沈める。
どこを切り取っても強さを感じさせる戦いぶり。
3つ並んだユース王座戦、堂々たる主役を務め上げた。
中日本に数多くの選手がひしめくSF級ランキング戦線。
その一員として、今後の戦いが楽しみなところだが…
まずは北陸の大エース、英 洸貴(カシミ)が9月に敗戦し、
空いた大きな大きな枠を藤野が完璧に埋めたことが大きいようにも思う。
世代交代と言うつもりはない。
いずれ復活してくる大看板の英。
そしてこれからさらに駆け上がるだろう藤野。
二つの大きなボクサーの物語が交錯していく。
ゼネシス・セルバニア(比)がリングを去り、藤野が登って来るまで、
英が紡いできた北陸の物語。
英、藤野、両輪の活躍で金沢のボクシングがグッと厚みを増すことになると思える。
北陸に新たな時代がやって来た。
その幕開けを目にしたと思っている。
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