2024/8/4 -静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/8/4 -静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

 

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【62kg契約4回戦】
堀田 悠真(駿河男児) vs 早川 遼太郎(升田)

動画:試合時間 33:13 – 49:25

デビュー戦としてはかなりリラックスした入りの堀田。
いきなりのファイトが開始される中、お互いに鋭く捉え合う。
ラウンド終了間際には早川が左フックのヒットをきっかけにラッシュで早川を襲う。

2Rには早川がしつこい攻めに、堀田の手数が減少。
一旦手が出るとその後の回転はいいが、相手を見る時間が増えて行く。
堀田が連打を繰り出している場面、早川は強烈に拳を差し込んで堀田を止める。

撃ち合いの場面が増えた3R。
早川の入りを堀田がうまく迎え撃ち始める。
しかし、被弾にも止まらず前進して手を出す早川、上下に撃ち分け堀田を襲う。
押し込んで来る早川に、下がりながらも強烈な左フックでえぐる堀田。

最終ラウンドは手数の早川、印象的なヒットは堀田の構図。
ボディを中心に徹底的に手数を出して来る早川に、手数が出なかった堀田だが
ラウンド後半、迎え撃つように何度も早川の顔面を弾いた。
どちらについてもおかしくない接戦。


マイジャッジ 39-37 堀田

公式ジャッジは39-37×3
3-0で早川。


マイジャッジとは逆についたが、際どいラウンドが多く納得の範囲。
早川がプロ4戦目にして、手数としつこさで初勝利をもぎ取った。
12分間を走り抜ける体を作り、堀田の強打を浴びても引くことなく。

また、堀田のパンチをボディワークでいなす場面もしっかり作ったことで
堀田に思うように手を出させなかったようにも見えた。
デビュー3連敗を力に変えての勝利は見事なものだった。


堀田はまだ少し早かったか。
至近距離で捉えたショートフック、ショートアッパーは見栄え良く強烈だった。
ただし、それが刺さる場面は下がりながらであったり、
継続的に手を出してくる早川に対して、
逆に手数を落としてしまったことが印象に響いたようにも思えた。

まだ18歳、より強くなるための時間は充分にある。
鋭いショートもきっと大きな武器になる。
力を付けて行くのが楽しみに感じた。

これから堀田が歩く道のりを楽しみにしていたい。


堀田 悠真 1戦1敗
早川 遼太郎 4戦1勝3敗

 

【スーパーライト級4回戦】
嘉生 心(駿河男児) vs 食いしん坊 将太(UNITED)

動画:試合時間 55:11 – 1:04:37

開始早々出て来た将太に対し、嘉生は落ち着いて迎え撃ち、
体を入れ替えるタイミングで右をテンプルに突き刺してなぎ倒すようなダウン。
その後も出て来る将太に対し、一定の距離を維持しながら、強打を差し込んで行く。

ロングレンジから長いパンチを撃ちながら飛び込んで来る将太に対し、
離れ際などで巧みに強打をぶつける嘉生。
時折、将太のジャブやストレートはもらうものの、
至近距離では空いたところにショートのフックやアッパーなど強烈なダメージブローを叩き込む。
ラウンド終盤には将太が足元をふらつかせ、嘉生が襲い掛かる場面も。

3R、ダメージの蓄積もあるかバランス悪くコーナーを出て来た将太に
強打を立て続けに浴びせたところで、レフリーが試合をストップ。

TKOタイムは3R 35秒

将太が足をふらつかせた場面、クリンチに逃れようとする将太を
体で押して距離を作ってクリンチを許さなかった場面など、
デビュー2戦目とは思えない嘉生の巧さを感じた。
パンチ力だけで奪ったTKO劇ではない部分に強さを感じさせる勝利。


将太からすれば、至近距離ではクリンチか撃たれるか…の状態。
ロングレンジで当たるジャブやストレートを必死に繰り出した。
力の差を見せられながらも、勝ち筋と思える部分にトライしつづけた。

最後は足元をふらつかせながらもリングに沈むことはなく、
レフリーのストップがかかるまで敗北に抵抗し続けた。
試合には敗れたが、男はみせた。
今後また、中日本のリングで見て見たいと思わせてくれた。

嘉生 心 2戦2勝(2KO)
食いしん坊 将太 6戦1勝(1KO)5敗

 

【フェザー級4回戦】
吉田 真虎(西遠) vs 小室 智也(八王子中屋)

動画:試合時間 1:09:48 – 1:19:03

積極的に攻め込む小室に対し、右のロングフックをぶつけるなど上々なで出だしだった吉田だが
手の止まらない小室に対し、吉田が飛び込んだ所に小室の左が直撃し、腰を落とすシーン。
ここをなんとかこらえると立て直し、ラウンド中盤、左フックを直撃させて小室を後退させる。

一定の距離を維持しながら、ジャブ、ワンツーをザクザク突き刺す小室。
吉田は前に出ながら、ラウンド終了間際には右ストレートで捉えてみせる。

2R、グイグイと詰めてボディから上へ襲い始める吉田。
後半に向けて吉田が押し込む場面が増えて行く…。
小室の反撃を喰っても止まらず、ラウンドが終了するころには一方的に。

3R、積み重なるダメージに小室の動きが完全に落ちる。
吉田がコーナーに追いつめて右ストレートを突き刺した所でレフリーが試合をストップ。

TKOタイムは3R 1分14秒

一回り身長で上回っていた小室。
しなるようなパンチには威力も感じた。
何度も何度も吉田の顔面を捉えたが、吉田が止まらなかった。
相手を褒めるべき試合だったように感じる。

試合開始早々に腰が落ちるダメージブローを浴びた吉田。
デビュー戦、いきなりの窮地にも臆せず、詰めに詰め続けた。
ロングレンジの相手を詰めて「押し切った」試合だったように思う。

小室の運動量は2R終盤に大きく落ちたが、それもしつこい吉田がそうさせたもの。
練習量を感じさせるデビュー戦勝利だった。

吉田 真虎 1戦1勝(1KO)
小室 智也 1戦1敗

 

 

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