2019/11/24 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/11/24 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【ミニマム級4回戦】
原田 竜輔(岐阜ヨコゼキ) vs 松本 幸士(HEIWA)

原田 竜輔 1戦1敗

デビュー戦は大阪、体格で勝る相手にフルマークの判定負けを喫した。
中日本のリングには初登場の為初見。 

松本 幸士 デビュー戦

一定レベルに達した選手しか出してこない印象もあるHEIWAジム。
久々にHEIWAジムからのデビュー戦選手に期待値は高まる。 

近年充実しつつある中日本の軽量級。
4回戦でも既に存在感を放つ選手たちが多数存在している。
そんな中でのニューフェイス登場は、さらにその領域を色濃くしてくれるようにも感じる。

彼らが現在の中日本軽量級でどんなボクサーズロードを歩くのか。
その第一歩目に立ち会えることが楽しみでたまらない。

【スーパーフライ級4回戦】
亀川 陵太(ARITOMI) vs 山崎 隼人(名古屋大橋)

亀川 陵太 2戦2勝(1KO)

デビュー戦は即決のKO勝ちを飾り、2戦目でも序盤にダウンを奪って連勝。
2戦目はキャリアで5戦の差がある相手に後半を盛り返されたものの
ボディを効かされながら耐えて耐えてつかみ取った勝利には胸を熱くさせられた。 

山崎 隼人 2戦1勝1敗 サウスポー

長い距離を得意とする選手。
前戦では勝ちは逃したものの、近い距離に潜り込んで来る相手に手を焼きながら
最後の最後に細かい連打で撃ち勝つシーンを作ってみせた。
デビューから2試合続けての接戦を踏んでいる。

負けはしたものの、今後に期待を抱かせる内容で試合終了のゴングを聞いた山崎。
歴戦の相手に苦しみながらも、耐えきって勝利をつかんだ亀川。
前戦からのストーリーがこの試合に繋がる者同士の戦い。

結果に繋げられるのはどちらか…。
両者3戦目ながら彼らのキャリアにおいて一つのキーとも見える試合。

【50.0kg契約4回戦】
鈴木 尊虎(トコナメ) vs 森川 祐輝(緑)

鈴木 尊虎 1戦1勝

デビュー戦では第2試合に出場する山崎と対戦。
距離の遠いサウスポーに対し、潜り込んで撃ち合いに持ち込み、判定勝利を手に入れた。
踏み込みの鋭さとタイミング、そして回転力もある好選手。 

森川 祐輝 デビュー戦

U18でスーパーフライ級王者となった期待選手。
プロテストでもその巧さは注目された様子。 

肩書きで行けば、森川に期待が集まる試合にも思えるが…
デビュー戦で魅せた鈴木の戦いもなかなかのもの。
「やりにくい」をいくつも兼ね備えるような相手に対し、
できることをできる限り遂行して判定をもぎ取ったようにも見えた。
期待のニューフェイスに、いきなり難敵が立ちはだかる。

【54.0kg契約4回戦】
野元 尚樹(岐阜ヨコゼキ) vs 手島 翼(タキザワ)

野元 尚樹 デビュー戦

デビュー戦の為、初見。 

手島 翼 デビュー戦

デビュー戦の為、初見。 

バンタム級からスーパーバンタム級は今年の中日本新人王の激戦区。
しかし、複数の有望選手が4勝を達成して6回戦のリングに昇って行った。
この近辺の階級の4回戦では、来年以降、新たなシーンが産まれるだろうと感じる。

彼らがキャストとしてどんな立ち位置を占めるのか…。
両者デビュー戦でも見逃せない戦い。

【バンタム級4回戦】
加藤 駿希(天熊丸木) vs 冨田 風弥(伊豆)

加藤 駿希 デビュー戦

アマチュア時代には英 洸貴(カシミ)畑中 建人(畑中)など、
次世代の国内トップ戦線に食い込まんとする中日本のホープたちと凌ぎを削った。
注目株がいよいよデビュー戦。 

冨田 風弥 4戦2勝(1KO)2敗 サウスポー

今年の中日本新人王戦では飛び抜けた存在だった木村に敗北。
しかし、時折トリッキーな動きを交え、あの手この手で攻略を試みた12分だった。
挙げた2勝はいずれも敵地後楽園ホール。 

そのうち後楽園ホールでどでかいアップセットを巻き起こしそうなニオイが香る長身サウスポーの冨田。
期待選手とやらせてはいけない…そんな典型のような選手にも感じる。
そこにドンピシャ期待選手の加藤がぶち当たる…。
江戸っ子風に「憎いことするねぇ…」なんて言いたくなるカード。

【スーパーライト級4回戦】
片岡 晃誠(蟹江) vs 冨田 雅季雄(三津山)

片岡 晃誠 5戦2勝(1KO)3敗

負け越し選手ではあるものの、3敗はいずれも新人王クラスの相手に紙一重。
掛け違えたボタンが一つ合えば、一気に駆け上がりそうにも思える選手。
わずかな差を落とした3試合…そのわずかな差を縮めることさえできれば、
この選手の名前が一気に売れる姿も想像に難くない。 

冨田 雅季雄 7戦3勝(2KO)3敗1分

昨年の中日本新人王。
今年は新人王戦にはエントリーしなかったが、岐阜のリングで大激戦を披露。
センスで圧倒的に上回られながら、一撃ドカンを放り込み続けダウンの応酬を演じた。 

4回戦のビッグカード、ここに炸裂!!!
そんな思いさえしてしまうくらいに滾ってしまうカード。
実力的にはいつ新人王に食い込んでもおかしくない片岡。
前戦で実力者を相手に、それをひっくり返すド激戦を演じた冨田。
ここでこの二人をぶつけますか薬師寺興行!

【ウェルター級4回戦】
中村 力也(とよはし) vs 近藤 璃空(緑)

中村 力也 デビュー戦 サウスポー

デビュー戦の為初見。
しかしながら、なかなか熱い男という噂も耳に入って来る。
初のリングでその熱さを披露してくれるのか。 

近藤 璃空 デビュー戦

チーフトレーナーは緑ジムのトップ選手を見ている加藤トレーナー。
期待値の程が覗える中、デビュー戦でいきなりサウスポーと
ぶつけるところにもやはり期待値を感じる。 

実は中日本のウェルター級4回戦は意外にも人材が豊富。
今年の中日本新人王、能嶋 宏弥(薬師寺)は4勝をあげ、
来年の新人王にエントリーするかB級戦線を戦うか不透明ではあるものの
上原 大樹(伊豆)を中心に色濃い人材が揃っている。

ここに登場する新たな2名…来年の中日本新人王戦を楽しむうえで、
絶対に押さえておきたいカード。

【74.5kg契約4回戦】
前岡 デニスロベルト(西遠) vs 高橋 健太(三河)

前岡 デニスロベルト デビュー戦

デビュー戦の為初見。
アマチュアで実績があり、その後ブランクを置いて30歳を超えての遅いデビュー戦となる。
ブラジル出身の日系三世。 

高橋 健太 デビュー戦

デビュー戦の為初見。
ボクシングのプロテストに筆記で落ちたという伝説を持つ。 

今回の契約体重はミドルからスーパーミドルの間。
国内線戦ではスーパーウェルター級からランキング空位が目立ち、
ミドル級以上はランキングの作成もできない状況。
国内ボクシングが抱える中重量級の人材不足はいにしえからの課題。

この階級でリングに立つこと自体が、この国のボクシングに置いて大きな意義となる。
中日本から救世主を!

【56.0kg契約6回戦】
干場 悟(蟹江) vs 三輪 珠輝(名古屋大橋)

干場 悟 9戦5勝(2KO)4敗

前戦で約1年半ぶりにリングに戻って来た猛ファイターだったが、復帰初戦は2RTKO負け。
相手を撃ち合いの土俵に引きずり込み、飲み込んでいくような干場のファイト。
それが見れぬままに終わった前戦…この試合で、干場が帰って来るか。 

三輪 珠輝 12戦6勝(1KO)5敗1分

今年の中日本新人王戦を制するも、対抗戦で敗北。
勝負勘に優れた試合巧者がようやくようやく6回戦のリングへ。
ラウンドが長くなればなるほど、勝負の綾はより複雑に…
だからこそ、三輪の真価が発揮されるはず。 

この試合は過去に4回戦で行われた試合のリマッチ。
前回は真っ向勝負の12分間を干場がファイトでねじ伏せるように判定勝利。
しかしながら、三輪のボディが前進型ファイターの干場を下がらせる場面も作った大激戦。
この勝負、6回戦で見たかったと何度も口に出してきた。

夢にまで見た干場vs三輪の6R…。
あの日の続編…二人の有望選手の拳が再び相まみえる。

【50.0kg契約8回戦】
ジェイアール・エスティリモス(六島) vs 冨田 真(HEIWA)

ジェイアール・エスティリモス 28戦11勝(7KO)16敗5分

前戦の神戸では徳山 洋輝(千里馬神戸)と大激戦を演じた末に、1R差の判定で敗北。
徳山の顔面が消し飛びそうなほど豪快なパンチ、そしてその強打で腹を削り倒した姿。
元日本王者と引き分ける実力の持ち主でもある。 

冨田 真 19戦9勝8敗2分

小気味いい出入りでつかんだ日本ランキングだったが、
本日メインのリングに上がる村上 勝也に連敗してランキングを失った。
しかしながら、もちろん実力が落ちたわけではない。
KO勝利は0ながら、危険な領域に果敢にアタックしていき、
細かく連打を集める姿は心地いいほどにテンポよく繰り返される。 

連敗中の冨田がまた強敵に挑むこととなる。
神戸で目撃したエスティリモスは猛烈な強打を繰り出しながらパンチを貰うとにやりと笑う。
喫煙室でエスティリモスを「あかん外国人」と評したファンがいたが…もうまさにその通り。

破格の強打に対しても、フレーム的に小さな冨田は、踏み込む以外に勝ち筋はないように思える。
小気味いい出入りで、8Rを空転させられるか…緊張感の高い一戦が想像できる。

【フライ級8回戦】
村上 勝也(薬師寺) vs 井上 夕雅(尼崎亀谷)

日本フライ級10位
村上 勝也 10戦8勝(2KO)1敗1分

日本10位という現在の立ち位置には首をかしげたくなる実力者。
長い距離の強さは一級品で、相手をなかなか入らせない懐も持つ。
いつ国内トップ戦線に駆け上がってもおかしくない選手だと感じている。 

日本ミニマム級8位
井上 夕雅 10戦8勝(1KO)1敗1分

西のカリスマ、井上 夕雅が2度目の刈谷あいおいホール。
前回は4回戦として大激戦を繰り広げ、小憎たらしいくらいの勝利者インタビューをかまし
そのカリスマっぷりをまき散らした若造。
その後、全日本新人王を獲得し、ランカーとして堂々刈谷に乗り込んで来る。 

激闘型とも見える井上だが、果たして村上と撃ち合えるのか。
フレームの大きさでは村上が大きく上回るようにも思えるが…。
どちらも今後、タイトル戦線に絡んでおかしくない逸材二人。
そしてどちらも、日本下位という肩書が相応しくない二人。

日本ランカー対決、逸材同士が先に昇る方を決める試合。

 

4回戦では来年の中日本新人王戦を楽しむうえで外せないカードが連発。
そして6回戦以上では、ボクサーズロードのキーとも見える試合が重なる。
見て来たファンにはたまらない好カード連発。

もうなに、僕を喜ばそうと思ってカード組んでませんか!?ってくらいの充実感。
当日が…楽しみすぐるたきざわすぐる!

 

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