中日本所属選手 2月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2024/03/01
2月の中日本は興行中止により、ありませんでした。
開幕は3月16日、LUSH BOMU Vol.2 ポートメッセ名古屋までずれ込むことに。
そんな中で、敵地のリングに立った中日本のボクサー達、しっかり躍動してくれました。
中日本に…世界のベルトが返って来たぞ!!!
ダイヤモンドグローブ
2024年2月13日(火) 18:00~ 東京:後楽園ホール
【フェザー級8回戦】
廣瀬 祐也(協栄) ○ vs 岩下 千紘(駿河男児)
8R判定 2-0(76-76、77-75、77-75)
前半を自在に攻め立てた岩下。
開いた場所を叩く岩下のセンスは変わらず抜群だったが、試合は激戦へ。
長身の廣瀬のワンツーが冴えわたり、両者の長所がぶつかり合う。
後半、一気に捲り上げた廣瀬が7Rには岩下をTKO寸前まで追い詰める。
どちらに転んでもおかしくない接戦となり、判定は2-0で廣瀬についた。
今回は相手が強かった。
A級戦線、無敗で勝ち上がれるほど甘い世界ではない。
ダーティーファイトで味噌を付けたキャリア、更に初の敗北…。
A級昇格後、状況は暗転しているようにも感じるが、
世界のトップをひた走る選手でもない限り、どの選手でも必ずこういう時期はある。
いずれベルトを巻く選手…岩下の姿にその思いは変わらない。
廣瀬 祐也 13戦9勝(4KO)3敗1分
岩下 千紘 10戦7勝(4KO)1敗1分1無効試合
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Lemino BOXING フェニックスバトル110
2024年2月22日(木) 18:00~ 東京:後楽園ホール
【56.2kg契約6回戦】
植松 卓美(駿河男児) ○ vs 時弘 将志(とよはし)
6R判定 3-0(59-55、60-54、60-54)
ジャブを中心に躱して撃つ…基本に忠実に最終ラウンドまで植松がミッションを遂行した。
時弘のヒヤリとするパンチが捉える場面も単発に抑え、後続打は許さず。
近い距離でも、常に頭を動かし、左ジャブを細かく突き続けた。
接近したラウンドもいくつかあったが、大勢として明確な植松の勝利。
最終ラウンドにはファイターの時弘を後退させた。
細かい動きの運動量はかなり豊富ながら最終ラウンドまで走り抜けたこと。
そして疲弊しておかしくない後半も、決して崩れることのなかったこと。
ずば抜けた練習量で、崩しにくいスタイルができあがっている。
好戦的ながら決して雑ではないファイターの時弘にこれをやり遂げたことが何より強さの証。
ぱっと見以上に植松の凄みが凝縮された試合だった。
この相手に単発ながらも可能性を見出さんとした時弘もまた、力は伸びてきている。
敗戦を重ねながらB級へ昇格した選手、次の壁もまた乗り越えて欲しい。
植松 卓美 5戦5勝
時弘 将志 10戦3勝(1KO)5敗(1KO)2分
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Prime Video Presents Live Boxing 第7弾
2024年2月24日(土) 17:00~ 東京:両国国技館
■WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
【スーパーフライ級12回戦】
田中 恒成(畑中) ○ vs エデュアルド・バカセグア(メキシコ)
12R判定 3-0(116-111、117-110、119-108)
ディフェンスの意識高く、もらわずに相手を突き刺していった田中。
9Rにはボディの連打でダウンを奪うも、変則的に粘り強く抵抗するバカセグアからKO奪取は成らず。
しかし、このタフな相手にダウンを奪ったこと、試合をはっきりと制したことから
この階級でも世界の頂点に経つにふさわしい力を証明した上での戴冠劇だったように思う。
4階級目ともなれば、KO率は下がるもの。
相手はどんどんと耐久力を増していく。
だからこそ複数階級制覇は難易度が高く、世界王者の中でも僅かな選手しか叶えることができない。
この階級の王者として、統一戦から井岡 一翔(志成)へのリベンジを掲げた田中。
乗り越えた暁には、高校時代からのライバル、井上 拓真(大橋)が待つ五階級目が見えて来る。
期待される試合の多さも一流の証。
田中に世界のベルトが戻って来た、中日本に世界のベルトが戻って来た。
ベルトのない時間が長かった分、今回の戴冠はより心を揺さぶられた。
田中 恒成 21戦20勝(11KO)1敗
エデュアルド・バカセグア 24戦18勝(7KO)5敗2分
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2月の敵地戦績
4戦2勝2敗
(所感)
田中にはWBOのベルトが良く似合う。
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