2023/11/23 -石川・内灘町体育館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ！
この日、自分は愛知県津島市に向かっていた。
一般人の生配信、30回目の配信を行うためだ。
名古屋大橋ジムの興行と、北陸はカシミジムの興行がバッティングした。
幸い、カシミジムの興行は地元テレビ局の配信あり。
これで取りこぼすことなく、中部地区の興行はなんらかの媒体で配信されることになった。
今年1年、全ての試合が見ようと思えば見れる場所にある。
自分もファンの一人。
行けなかった興行があとから確認できるのは嬉しい事だ。
「動画があるから…」で現地観戦を見送る人もいるかもしれない。
ただ、これまで数百人の目にしか触れなかった試合が、より多くの人の目に触れる。
触発されて現地観戦に行く人の数が増えれば、その分のマイナスは充分に取り返せる。
配信される試合そのものが宣伝広告となる。
TVを見るのに特別なお金は必要ない。
無料で提供されるものだからこそ、宣伝広告としての威力は高くなる。
いずれ配信が有料化されるのではないか…といった懸念も、もしかしたら杞憂かもしれない。
どんなプロモーションより試合そのものが大きな力になっているように感じる。
4回戦で数戦しかしていない選手のチケットが動画きっかけで売れて行く。
少しずつ、少しずつ、時代の変化にボクシングが追い付いてきている。
ボクシング選手名鑑にアシスタントをつけることにした。
こまごまとした調整事をお願いするような役割。
13年前、僕はもうヘトヘトだった。
やれると思って思い描いたことが叶わず。
自分の無力さに打ちひしがれていた。
バンドマンやミュージシャンにとって特別な年齢がある。
早くして成功した有名なミュージシャンたちの多くがこの世を去った年、27歳。
ドラッグや自殺など…破天荒に生きた彼らはなぜか同じ年齢で命を落とした。
自分もバンドマンだった…いつか有名になって27歳で死ぬ。
そんな憧れもあった…うちひしがれている自分ももうすぐ27歳。
ちらちらと…自殺することさえ頭にチラついていた。
そんなとき僕を外へ連れ出してくれた仲間がいた。
「せきちゃんと絶対合うと思うから、面白い奴らなんだ」
そこにいたのは、自由奔放に人生を謳歌する奴ら。
自分より少し年下で、とにかく面白そうなものに飛びついては遊ぶ。
本当に気が合った。
ぶっ飛んだ下品な遊びも沢山した。
だいたい、金山総合駅南口で集合して、そこから様々な場所へ繰り出していった。
すっとぼけたバンドを組んで一緒にステージに立ったりもした。
仕事が終わると、彼らと遊びたくて、会社を飛び出すように金山総合駅南口へ向かった。
そして、朝まで遊んで次の日の仕事に向かっていった。
もちろん、肉体的な疲労は積み重なったが、精神的な疲労からは解放された。
あの時、あの仲間たちがいなかったら…。
離婚して一人になった。
SNSでそれを知った何人かの仲間たちが、うちに来てくれるようになった。
最近、彼らとよく会っている。
また、自分は彼らに救われている。
遊び仲間の一人に、17歳の女の子がいた。
仲間の彼女だった…車を持っていないそのカップルの運転手をよくやった。
後部座席で眠りこけた二人を見て、思い付きで琵琶湖まで行ったりもした。
家に帰ると思っていた二人が、突然の琵琶湖に驚き呆けるのを見て腹を抱えて笑った。
その女の子とも再会した。
12年振り、29歳になった今も面影はしっかりあった。
名前は高瀬。
バイトがうまくいっていない…ちょうどいいタイミングだった。
家ことや書類の事、こまごまとしたことをやってくれる人を探していた。
目星をつけていた相手も、就職が決まってしまって流れていた。
「高瀬、うちくるか？」
そこからは流れるように話が決まり、順調に手伝い事をこなしてくれている。
一つだけ懸念があるとすれば…ツラがいいこと。
“せきちゃんが女を連れて歩いている…” なんて言われたら、
再婚が遅れてしまう可能性だってある。
こちとら婚活真っ盛りである。
昔、高瀬カップルを車で連れまわしていた頃…
付き合っていた女の子に浮気を疑われ、こじれてフラれたこともある。
ただまぁ、気を許せる友人でもあるアシスタントの高瀬。
恐る恐るではあるけれど、ボクシングがらみの界隈にも連れ出していこうと思う。
何より、一人でいることが何よりしんどい時期。
一緒に行動してくれるだけでも救われる。
ここでいつもの前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
今回は映像観戦での観戦記。
やはり生観戦が一番いい…そして、内灘という海の綺麗な場所も好きでたまらない。
魚が好物の高瀬と、
「北陸にボクシング見に行くときは、一緒に行こうな」なんて話している。
また、次の機会を楽しみにしながら、試合の視聴を開始した。
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