2023/10/22 -静岡・ツインメッセ静岡- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/10/22 -静岡・ツインメッセ静岡- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

打合せの時間もしっかり頂いた。
台本もある。
出場する選手たちはこれまでしっかりと見て来た選手。
きっと大丈夫。


前日からホテルに入る。
これまでボクシング観戦でホテルを使用したことはない。
夜間は夜行バスに揺られているか、漫画喫茶だ。

基本は夜のうちに移動してしまうが、後楽園ホールや
大阪で2日連続観戦になる場合には宿泊するが
その場合も観戦後に観戦記を書いたあと、僅かな時間を眠るだけ。
漫画喫茶で事足りてしまう。


不慣れな状況にぎくしゃくしながらシャワーを浴び、
陽が沈む前にいつでも寝れる状態に整える。

ホテルのプリンタがロビーにあったため、選手の情報と台本を印刷しに向かう。
そこには明日の試合を取り仕切るJBCの方々が談笑していた。

印刷しながら、耳に入ってくる「今後のボクシング」の話。
それぞれがそれぞれの熱量を持ってボクシングに接している。
このタイミングで挨拶するのも気が引ける…。

少し隠れるように作業していると、自分に気が付いた染谷レフリーが声をかけてくれる。
「明日はよろしくお願いします」と短く言葉を交わす。


印刷が終わって部屋にこもると、明日の資料に目を落としていく。
繰り返し読みふけりながら過ぎて行く時間。
少し腹を満たそうとコンビニに向かう。

外から見える1Fの食堂では会長さんたちが談笑しながら夕食をとっている。
少し手を振って、コンビニへ…その後いったん部屋に戻る。
PCを持ってきたが、さわる暇はなさそうだ。
どれだけ情報に目を通しても足りない気がする。

タバコを吸いに再び1Fに降りると、西遠ジムの太田トレーナーに出くわした。
最近の太田トレーナーはなんだか楽しそうだ。
西遠ジムのトレーナーとなってから8年ほど。
ようやく太田トレーナーのイメージを体現する選手たちが出始めたように感じる。

戦略や駆け引きをこなすにも、それを体現する技術や引出しがいる。
これまでも強い選手は存在した西遠ジムだが、太田トレーナーのそれを体現する選手はいなかった。
最近になってようやく、少しずつだが、太田トレーナーの策を活かせる器が育ってきたようにも思える。

直接太田トレーナーへその話をし、これまでと何が変わったのか…
トレーナーとして眺めるボクシングの状況など、様々な話をしてもらった。
部屋への戻り際、市野会長に半ば強引に誘ってもらって外へ出る。
他の会長さんがたも含め、一緒に近くのファミレスへ。

決戦前夜の夜、明日対角コーナーで勝負する者同士が同じ席を囲んでいる。
殺伐とした空気はなく、今後のボクシング界の話もあり、くだらない話もあり。
自分が一周考えた内容を、ジム経営に携わる会長さんたちはもう何周も何周も考えている。

ボクシングを自分の生業とする「ボクシング屋さん」たち。
自分の生活…人生や命をボクシングと過ごす人種。
言葉の端々から、賭けているものの違いを感じる。
この人達の役に立ちたいという思いも強くなる。


ここでいつもの前置き。

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。


部屋に戻ると、緊張感からまだ少し眠れない。
軽くInsta LIVEをして、色んな人に緊張を和らげてもらう。

愛してもらっていることを感じる。

「せきちゃんのボクシング愛が凄い」なんて言われることがあるが逆だ。
愛してもらっているのは自分の方だと思う。
ボクシングに居場所を作ってもらい、必要としてもらうことで、そこにいることができる。

気が付くと深い眠りに入り、試合当日の朝を迎えていた。

 

 

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