2019/02/10 -静岡・本川根B&G海洋センター- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/02/10 -静岡・本川根B&G海洋センター- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

中日本、今年最初の興行は中日本の試合予定のリストから外れている。
静岡県で開催はされるが、主催は沖縄(西部日本)の琉球ジム。
沖縄のリングで活躍し、日本女子フライ級王者となった池本 夢実(琉球)の凱旋試合がメインだ。
 

池本の故郷、本川根町という静岡の奥地での開催。
電車の時間を調べてみると…乗り合わせの待ち時間を含めて片道5時間。
少し気合が必要な旅路になりそうだ。
 

朝5時、気合と根性で布団をはねのけて起床。
口ひげもまだ生えていない…。
前日に整えた荷物を担いで家を出る。

運動靴を履いていこうと思ったが、寝ぼけ眼で”つっかけ”のような靴で出発してしまう。
さらに、財布の中に増やしておくつもりだった現金も忘れた。
まぁ、どこかのATMでおろせばいい。
 

バスもまだ動いていない。
まだ真っ暗な冬の早朝を歩いて30分…自宅から最寄り駅に辿り着く。
ここから地下鉄に揺られて約30分で名古屋駅に到着。

さらに新幹線こだまに乗り込んで約1時間。
浜松で普通列車に乗り換えて金谷駅へ。

道中はボクシングの名作小説を片手の移動、さほど苦痛はない。
JRから大井川鐡道へ乗り換える駅である金谷駅に到着すると
ここで30分程電車待ちの時間が発生する。

ちょうど時間ができた。
忘れてきた現金を補充するため、ATMを探してみるも…駅前にコンビニや銀行などがない。
駅員さんに訪ねてみるが…。
「次の駅の前にはコンビニがありますから、そこで一旦降りてもらうしかないですね。
 大井川鐡道沿線はそこしかないです。他は農協内のATMになるので土日は使えないんですよ。」

…本数の少ない大井川鐡道。
途中下車し、一本遅らせると目的地の千頭駅への到着は12時を超える。
開場12時、ゴング13時の興行…駅から少し距離のある会場ともあって、その時間の到着は避けたい。
財布の中には2000円のみしかない。
切符の値段は片道1810円…帰りの切符が買えない計算になる。

どうしようかと一瞬頭をかかえたが、ふと思い出す。
カバンの中に何枚かピン札の5000円札が入っていたはずだ。
激励賞用にと、ピン札が手に入るとカバンの中にしまい込んでいる。

…せっかく手に入れたピン札。
使うのは惜しいが、ここは助かったと思ってシワのない5000円札で切符を購入。
ATMも気軽に使えないとは…なかなかの僻地だ。

SLの聖地とも言われる大井川鐡道。
レトロな電車に乗り込み、千頭駅を目指す。
延々と続く山の景色…途中の駅は、これが駅?と思えるようなホームの狭い駅ばかり。
コンクリートやアスファルトでなく、砂利の駅まである。

山深い景色が延々と続き、1時間以上電車に揺られてようやく千頭駅に到着。
電車から降りると、新鮮な空気の広がる山間の観光地。
寸又峡温泉が付近にあり、また、SL目当ての観光客も多い。

会場の本川根B&G海洋センターまでシャトルバスが出ているとのことだったので付近を見渡してみる。
すると、旅館の送迎バスのようなシャトルバスの隣で看板を持つ人物が…。
近づいてみると小さく「ボクシング…」という文字がある。

ホッとしてそのバスに乗り込んで会場まで移動する。道のりは5分程。
この時点、10:30頃…開場までまだ1時間半。
乗り込んだ客は自分を含めて4名。

会場に着くと、まだ観戦に訪れたファンと見える人物は少なく、
関係者たちが活発に準備を進めている。

入り口の脇にテントが張られ、そこで飲食などが販売されている。
他にも池本 夢実(琉球)のグッズが売られ、さらには池本の後援会募集のブースもある。
地元の人たちの協力もあるのだろう、和気あいあいとした空気を感じる。

小さな町の一大イベント、これをきっかけに久しぶりに顔を合わせる面々もいるようで、
あちらこちらで、旧知の友との再会を喜び合う微笑ましい声が聞こえる。

とりあえず、開場まではまだまだ時間がある。
そして…冬の山間部は寒い。

日当たりのある場所に腰を下ろし、読みかけの小説を開いて時間を潰す。
しばらく没頭した後、ふと顔をあげると…なんと入口から長蛇の列が伸びている。
小説に熱中するうちに開場30分前。
既に現地のファンたちが集まり始めている。

慌てて列の最後尾に並ぶと、目の前には男の子たちが数人。
この日、セミファイナルに出場する近藤 佐知子(駿河)の話題をしている。
静岡県藤枝市で学校教員をしている近藤…この子達は教え子たちだろうか。

「おじさん、近藤選手大好きなんだよね。」なんて言いたくなるのをグッとこらえる。
試合前の子供たちのワクワクに割り込みたくないように思えた。
 

開場時間の12:00を迎える頃には、列は会場前のスペースの淵をなぞるようにぐるっと弧を描き、
一般道目前の場所まで伸びている。

開場とともにそれを待ちわびた人々がぞろぞろと建物に吸い込まれていく。
自分もその一人になって会場に吸い込まれると、中は体育館と思える造りになっており
会場中央に”どーん”とリングが設営され、その周りにパイプ椅子が並べられている。

入口から一番離れた面の自由席に座って試合開始を待つ。
入って来る人々の流れは止まることなく、ゴング30分前には席が埋まりかけている状態に。
立ち見するファンも多く見える。

普段からボクシング興行が行われるような場所ではない為、ファンも待ち焦がれたか。
第一試合のゴング前にも拘わらず、既に熱気さえ漂っている。
 
 

さて、ここでいつもの言い訳前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
 
 

第一試合の入場の音楽が流れると、観客からは入場曲に合わせて手拍子が。
暖かさも、熱気も充分…第一試合のゴングが、満を持して鳴らされる。
 
 

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