2023/4/22 -愛知・刈谷あいおいホール- ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【フライ級8回戦】
村上 勝也(名古屋大橋) vs 白鳥 光芳(T&T)
村上 勝也 16戦13勝(3KO)2敗1分
白鳥 光芳 16戦5勝(3KO)8敗3
煽り映像でKOで…と口にしていた通り、これまでの戦いと異なり、前に出て行く村上。
好戦的に戦う分、白鳥の強烈な被弾を浴びる場面も。
ロングレンジのスペシャリストが自分から距離を詰め、的確にパンチをまとめて行く。
強弱をつけながら、数多くのパンチを浴びせて行くが、
白鳥も時折不意を突くようなタイミングで強烈な一撃を浴びせて反撃を見せる。
6Rに入るとラッシュにかかり次々と白鳥の顔面を襲っていく村上。
この時点、大差でポイントを離しているように見える中で決めにかかる。
…しかし、白鳥が耐え抜き、このラウンドを切り抜ける。
マイジャッジ 80-72 村上
公式ジャッジ
78-74
79-73
80-72
3-0 村上
どこかでアウトボクシングに切り替えるかと思ったが、
ファイトしたまま8Rを走り切った村上。
自信の土俵ではないハズのインファイト…それで圧倒的に相手を制す。
上がって来た日本ランキングも踏まえ、先を見据えた感覚を受ける。
いよいよ…村上がそういった時期に入って来たか。
ただ…この日、もし快勝劇だったとすれば、村上からは先を望む力強い言葉が出たかもしれない。
ポイント的には圧勝だったが、白鳥がリングに沈むことはなかった。
大量のパンチを被弾しながらも耐えに耐え、必死の抵抗を見せた白鳥。
いずれその日を迎えるだろう中日本の強豪を前に、
A級選手としてしっかりとその存在を誇示したように思う。
ノーランカーと言えど、一癖も二癖もある選手がひしめくA級戦線。
その現実を、刈谷のリングに知らしめた。
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