2023/4/22 -愛知・刈谷あいおいホール- セミファイナル(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

村井貴裕　29戦17勝(6KO)10敗2分
城後響　15戦10勝(5KO)5敗

毎ラウンド山場を作る村井。
丁寧にブロッキングで村井のパンチを防ぐ城後だが、纏められる場面では防ぎきれず被弾。
ジリジリと詰める城後に村井は距離を維持しながら強烈な左ボディを何度も突き刺す。

3R、ジャブから反撃に転じた城後はロープ際で右を叩きつける。
ロープが無ければダウンしていたのではと思うほど強烈な貰い方をした村井だが
その後、乱暴に右を叩きつけて展開を引き戻すと、コンビネーションを纏めて
劣勢だったラウンドを拮抗したラウンドに変えて見せる。

ロープに詰めて強烈な右を撃ち込む城後に対し、
強烈な左ボディと、コンビネーションで山場を作っていく村井。
6Rにはボディの蓄積が効いて来たか、城後の手数が減り、村井を抱え込む場面が目立つ。

7Rには逆に城後がボディを攻め、上を捉える場面も見せるが、
村井はコンビネーションをまとめて反撃し、優勢を印象付ける。

最終ラウンドに入っても、村井の動きは落ちず。
城後のファイトに応じて頭をつけて捉え合うが、
コンビネーションの回転は村井が上回る。

マイジャッジ　78-74　村井

公式ジャッジ
78-74×4

前半のポイントは互角だったがように思う。
的確なコンビネーションから強烈な左ボディを繰り返した村井。
ハマった攻撃パターンを徹底した村井に積み重ねられた経験値の重みを感じさせられた。

後半には見栄え良くボディを叩きながら、各ラウンドしっかりと山場を作り、
ポイントを確実にピックアップして行った印象。
前戦に引き続き、強い勝ち方をしたと感じる。

城後はあわやダウンのシーンを演出しながらも、村井に試合を組み立てられた。
後半はボディを効かされて、村井の作った展開を崩すことをさせてもらえなかったように見えた。

大阪まで見に行った試合を含めて、これで城後の試合を見るのは3試合目。
新人王戦を勝ち上がっていた頃を思えば、今時点、ノーランカーであることが不思議とも思える。
戦績的にも4連敗となり、苦しんでいるようにも思える。
長い長いトンネル…抜け出す時を心待ちにしたい。

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