2018/11/23 -立山町民会館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/11/23 -立山町民会館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

朝5時…目覚ましが鳴る。
前日の就寝は午前2時ごろ…遠足の前の子供のような気分で眠れなかった。

だるさを抱えた体を無理やり起こし、前日に整えた荷物を持って玄関を出る。
さぁ…飛び切り楽しみな旅が始まる。
 
 

自宅の守山区から原付にまたがり千種駅を目指す。
朝が早すぎて、地下鉄の駅までのバスはまだ走っていない。

わざわざ30分かけて千種まで向かう必要は多分ないのだが…
地下鉄の駅近くにある原付駐輪場を千種以外に知らない。
一段と冷え込んだ朝の道を震えながら進む。

千種駅から地下鉄東山線で名古屋駅へ。
名鉄バスセンターから出ている富山行きの高速バスのチケットを購入。

7時代の北陸方面のバスはほぼ満席。
3連休初日の朝、観光に向かう人も多いのだろう。

運良く載る予定だった7:10のバスのみ空席があった。
危なかった…特急を乗り継げば倍の交通費がかかる。
 

バスまで少し時間があるが、のんびりと朝ご飯を食べている時間はない。
ほとんどの店はまだオープン前…数少ない開いているお店を探すも、
時間をかけずに朝食が取れそうな店はなかなか開いていない。
マクドナルドには注文待ちの列ができている。

仕方なく、コンビニでおにぎりを購入して胃袋に詰め込む。
ウロウロして時間を消費したこともあり、バスの出発ギリギリの時間になってしまった。

高速バスの中に乗り込み、足りなかった睡眠を補うため、眠りに着く。
目が覚めたのは2時間後…ひるがの高原SAでの休憩のタイミング。
山深い豪雪地帯…11月末だと言うのに雪が降っている。

そこからぼうっと外を眺める。
奥飛騨の道を進むにつれ、雪はより勢いを増す。
既に積もり始めている場所もある。

人の手が入った場所は少ない…山の中を突っ切る東海北陸自動車道。
時折田んぼや民家が現れる。
不便な場所だが、ここに土着し、生活している人々がいる。
きっとここに生活する人々の中にもボクシング好きはいるんだろう。

今日の興行では、高山のジムから出場するボクサーがいる。
中野 精(杉田)…現在、飛騨地方唯一のプロボクサー。
広大ながら人口としては少ない地方…そんな地方のボクシング好きにとって
「地元ボクサー」を応援しようと思えば、選択肢は中野しかない。

たった1戦ながら、一地方の期待を背負うべき選手となる。
それはある意味、幸運とも言える…どう捉えるかは本人次第だが。
プロとして誰しもが受けれるわけではない期待を背負えるという意味では
恵まれているとも言えるだろう。
もちろん、「人」「モノ」「金」すべてが不足すると言われる、地方の不利もあるだろうが…。
 

そんなことを考えているうちに、山深い地域を抜け、積もっていた雪は姿を消す。
バスは北陸自動車道に乗り、北へ北へ進んできた進路を西に向ける。
 

予定より20分程遅れて富山駅に到着。
本当はここで軽く旨い昼食でも取れればと思ったが時間がない。
電鉄富山駅からレトロな車体の私鉄に乗り込み、五百石駅を目指す。
途中の駅も、雰囲気も何もかもレトロだ。

車内で騒ぐ子供…都会なら誰か怒り出す人がいないか心配になるが、
どこか、のんびりした穏やかな空間…そんな心配もなく、ただただそんな子供がかわいく見える。

五百石駅に着き、徒歩5分程で会場の立山町民会館に到着。
立山町役場の脇にある施設…やはり雰囲気はレトロだ。
会場前に一つだけ出ているラーメンの屋台で、豚串というメニューを注文してほうばる。
チャーシューが串にささっているもの。
これがこの日の昼食だ。
 

しばらく時間を潰し、この日、公開スパーリングを行う丸木兄弟と会う。
丸木 和也(天熊丸木)丸木 凌介(天熊丸木)の兄弟。
わざわざ彼らがチケットを準備してくれていた。
丸木兄弟からチケットを購入し、ボクシングフリーペーパーの「WIN」を手渡す。
中日本の中量級を引っ張ってきた存在として、彼らの名前も少しだけ出している。
 

「いつも好き勝手書いてごめんなさい」

初めて会話する彼らにそんな言葉を伝える。
快く、現在のジムの状況や、選手の状況を教えてくれた。

好漢として噂が聞こえてくる丸木兄弟。
噂に違わず、優しく礼儀正しく…そんな二人だった。
 

開場時間を迎えて、中に滑り込む。
チケットは立ち見…高い位置から見るのが好きなため、
最後部から観戦しようかとも思ったが、関係者の方々が隣で照明器具を動かしている。
邪魔になるのも…と思い、リングサイド席の後ろに場所を移す。
 
 

ここでいつもの言い訳前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
 
 
 

この日出す予定だった激励賞を手渡したり、
顔見知りのファンや関係者のかたと挨拶を交わすうちにゴングの時間に。

丸木兄弟の父である、天熊丸木ジムの丸木会長が、
関係者やファンの垣根なく色々な人に話しかけては冗談を飛ばして笑わせている。
中日本のジム所属選手として初めて世界に挑んだレジェンドでもあるのだが…
偉ぶる感じのない、ひょうきんな人。

この日はオール4回戦…「強い選手」を目当てに世界戦を観戦するファンたちとは少し客層が違う。
身近な選手を愛情込めて応援する人々が多かっただろうと思う。

普段、現地観戦がなかなかない、富山のファンたち。
遠征組の熱心な国内ファンも混ざりつつ、どこか客席にも不慣れな緊張が漂う空気。
後楽園ホールや刈谷あいおいホールとは全く違う…それでもどこか居心地がいい。

さぁ…、富山のボクシングが始まる。
 
 

【カテゴリ別】
2018年中日本ボクシング観戦記一覧に戻る

中日本ボクシング観戦記一覧一覧に戻る

カテゴリ別記事一覧に戻る
 
 

【日付別】
【記事一覧】2018年11月に戻る

【記事一覧】2018年に戻る

【記事一覧】に戻る
 
 

各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました