2018/7/29 -刈谷あいおいホール- 4試合目~セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/7/29 -刈谷あいおいホール- 4試合目~セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

【56kg契約4回戦】
阿部 史也(タキザワ) vs 高田 雅人(とよはし)

・阿部 史也 1戦1敗
・高田 雅人 1戦1分
 

1R序盤から一気に攻め立てて左ストレートを炸裂させた阿部。
いきなりのダウン先取…立ち上がった高田に対し、一気に攻める。
なんとか乗り切ろうと、阿部の腕を抱えようとする高田だが…ダメージからか力が入らないか。
密着した状態から左腕を振りほどいて拳をゴツゴツとぶつけていく阿部。

密着状態から距離が空いたところで、なんとか反撃する高田だったが…
被弾構わず、阿部が一気のラッシュで押しつぶすように2度目のダウン。
立ち上がった高田だったが、ダメージの深さに「止めろ!」と声が出てしまう。

レフリーもそのままテンカウントを数えて試合終了。
 

KOタイムは1R 2分44秒
 

見事な攻撃力で一気に押し切った阿部。
来年の新人王はスーパーバンタムか…フェザーか…
この日の第一試合を飾った溝越 斗夢(緑)など、期待できる選手の多いこの近辺の階級、
きっと誰とぶつかっても面白い。

高田の特徴はこの試合でもつかめず。
デビュー戦では佐藤 康平(薬師寺)の密着戦に飲み込まれ、この日は阿部の猛攻に飲み込まれた。
負けは選手を強くするもの…4回戦の選手の魅力に気付けないままいるうち
気が付けば抜群の輝きを放っていることもよくある光景。
しっかり見続けていきたいと思う。
 
 

【51.5kg契約6回戦】
矢島 大樹(松田) vs 松浦 克貴(岡崎)

・矢島 大樹 18戦8勝(3KO)7敗3分 日本ライトフライ級14位
・松浦 克貴 7戦5勝(1KO)2敗
 

1R開始と共に襲い掛かった松浦…矢島を急襲する。
デビュー5連勝からの2連敗…そしてランカー挑戦…勝ちに行く姿勢をはっきり見せる。
密着した距離になると、左フック、右アッパーと矢島の顔面を跳ね上げる。

近い距離は矢島の土俵だと思っていたが…充分…それ以上に松浦が対抗してみせる。
コンパクトにコンパクトに撃ち込んでいく。

矢島は手数が少ないままこのラウンドが終了。
 

2R、このラウンド序盤は距離を取った松浦。
見合う時間が少し経過した後、矢島が詰めて出る。
ガチャガチャした展開になると矢島のペースに…そんな中、
右ストレートを撃ち込んだ刹那の左フックでねじれるように松浦がリングに倒れる。

すくっと立ち上がると、ダメージを確認するように足の状態を確かめ、
ゆっくりとファイティングポーズを取る。
大丈夫…落ち着いている。

試合が再開されると、逆に矢島をロープに詰めて攻めたてる場面も作った松浦。
試合は第3ラウンドへ…。
 

3R開始直後…矢島の右ストレートが突き刺さり、尻餅をつくように松浦がダウン。
ゆっくりと上半身を起こした松浦だったが、レフリーは試合をストップ。
瞬間、驚きの表情を見せた松浦…ダウンシーンにも落ち着き払っており、まだやれた思いは強かったか。
しかし、すぐにその負けを胸に収めたかのように表情を戻す。
 

残酷だ…4回戦を連勝で駆け上がり、期待された全日本新人王戦で敗北。
中日本新人王三賞対決でも敗北し、そして今度はランカー挑戦。
恥ずべき負けは一つもないままに、戦歴の上では3連敗。

松浦は期待のボクサーだ…形の崩れない綺麗なボクサーだ。
そんな松浦にスキを見つけて、一撃のダウンを二度も奪った。
矢島が…日本ランカーの凄さを、A級ボクサーの凄さを見せつけた形。

4回戦で抜群の輝きを放っても、有望と思われた選手でも…やはりランカーの壁は高い。
日本ランカー…誇るべき称号だと改めて思わされた。

そして、叶わなかった挑戦だったが…強い男に敗れた男に変わらぬ期待を抱きたい。
6回戦未勝利の選手が、日本ランカーを押し込む場面も何度もあった。
確かに叶わなかったが…それには、今のところ…という注釈が付く。

きっとここから、これまで以上に面白い存在になる。
大きなドラマの土台が出来上がったようにも感じる。
 

それに、松浦を倒した男こそ、負けを重ねてドラマを産み出した男
デビュー4連敗からの日本ランカー…決してたまたまなったワケではない。
強いからこそそこにいる…この日の矢島はそれを示して見せたように感じる。
矢島 大樹…偉大だった。
 
 

【フェザー級6回戦】
竹嶋 宏心(松田) vs ヨハニス・タトゥール(インドネシア)

・竹嶋 宏心 デビュー戦
・ヨハニス・タトゥール 4戦3勝(2KO)1敗 インドネシアバンタム級4位
 

1R、いきなり右を突き刺した竹嶋。デビュー戦とは思えないほど落ち着き払って距離を測る。
コーナーに追い詰め、スピードあるラッシュを叩き付けるもタトゥールのディフェンスは固い。
かなりディフェンシブに戦うタトゥールだが、体をよじるような右フックは怖い。
しかし、竹嶋はほぼ被弾せず…。
 

2R、竹嶋の強烈なボディが目立つが、タトゥールのガードは固く、そして巧い。
前に出て来るタトゥールだが、ひらりひらりと交わしていく竹嶋。
ラウンド終盤にはボディを強烈に聞かせてコーナーに追い詰めてのラッシュ。
しかし、致命的なダメージは回避する。

ディフェンスの旨い選手がディフェンシブに戦えば…崩すのは難しくなる。
ペースを崩して自滅するパターンが心配になる展開だが、落ち着いている竹嶋。
 

3R、密着してガチャガチャと拳をぶつけ始めるタトゥール。
竹嶋が距離を取ろうとしても、すぐに追いかけて密着する。
そんな中で、タトゥールの右フックに右ストレートを突き刺した竹嶋。

一瞬の一撃でリングに崩れたタトゥール…立ち上がったものの、
竹嶋のラッシュに反撃の手が出なくなってレフリーストップ。
 

TKOタイムは3R 2分52秒
 

タトゥールの攻撃はどこかチグハグで、右フック以外はあまり怖さを感じなかったが
ガードは固く、体は柔らかく…ディフェンスの巧い選手だった。

セミファイナルでのB級デビュー。
強引にKOを狙って乱れれば、危なくなってくるような試合。
竹嶋は落ち着き払い…そして、一瞬のタイミングを逃さず、右ストレートを叩き込んだ。

はっきりと強い選手だ。
本当に強い選手は…もらわない。
雑になった一瞬で、すべてが吹っ飛ぶこともあるのがボクシング。

どこまで行くかなんか誰にも分らないけど…この日の試合を見る限りでは、この選手は登って行く選手…。
そんな確信を得たように思える。
 
 

毎年のように期待のホープが現れている中日本だが…。
少し別格の感覚がする…竹嶋。

この日がプロとしての第一歩。
今後のボクシングロードは…きっと中日本の枠を超えていくのだろうと思う。
 
 
 

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