2022/08/14 -愛知・刈谷あいおいホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

■2022年度中日本ミニマム級新人王決勝
【ミニマム級4回戦】
宮澤蓮斗(蟹江)　vs　今井聖也(とよはし)

宮澤漣斗　3戦2勝(1KO)1敗
今井聖也　2戦2勝

足を使って止まらぬフットワークと手数を出す今井だったが、
宮澤が力のこもったボディから上へも繋げて、
より印象深いシーンを作っていったように見えた。

スッと詰めて先手を奪っていった宮澤。
「宮澤の時間」を多く作ったことも大きかったように感じる。

ヒットでは今井が上回った場面もあり、微差のラウンドが続いたように思う。
マイジャッジは40-36で宮澤だったが、見方でどう転んでもおかしくなかった試合と思えた。

実力拮抗の二人、この日より良いパフォーマンスを見せたのが宮澤だったという印象。
今年の全日本新人王、必ず獲って欲しいと感じる。

来年、宮澤の再エントリーがあれば両者がまた星を食い合う可能性もある。
今年を宮澤が、来年を今井が制し、のちにより高い舞台での3戦目。
そんなシナリオに期待したい。

■2022年度中日本スーパーフライ級新人王決勝
【スーパーフライ級4回戦】
岩永翔太(タキザワ)　vs　佐野遥渉(平石)

岩永翔太　2戦1勝1敗
佐野遥渉　2戦1勝1分

力強さを増した佐野が力強く左を突き刺していく中、
アゴを引き締め、頭を跳ね上げられることを極力抑え、
ガード高く愚直にボディを叩いて行った。

戦前予想通り、実力差を感じる部分もあったが、
岩永は勝つために必要なことを信じてやり通した。
そこには、練習の場面でやってきたことや、周囲への信頼を感じる。

マイジャッジも公式ジャッジもフルマーク。
これまで以上にパワーを増した佐野は先への期待値を高め
岩永は見て来た人達にその成長ぶりで感動を与えたと感じる。

予想通り、力の差を見せて佐野が勝利。
しかし、決してミスマッチではない。
岩永がその拳で、この試合に大きな魅力を吹き込んだように感じた。

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