2018/6/17 -刈谷あいおいホール- 3試合目~5試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/6/17 -刈谷あいおいホール- 3試合目~5試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

■中日本フェザー級新人王準決勝
【フェザー級4回戦】
佐々木 政城(天熊丸木) vs 嶋田 光高(緑)

佐々木 政城 5戦3勝(1KO)1敗1分
嶋田 光高 1戦1勝(1KO)
 

1R、試合開始からフックを振るって突撃していった嶋田。
強烈に突き刺された右フックで効いてしまった佐々木。
足を使って捌こうとするが、それを追いかけていって猛烈に攻め立てる嶋田。
最後はまた強烈な右…佐々木が足をフラつかせたところでレフリーストップ。

TKOタイムは0:56
 
 

嶋田はデビュー戦と同じく、一発効かせてしっかりと仕留め切った。
デビュー以来の連続1RKOだが…まさか佐々木にこの展開をやってのけるなんて…唖然としてしまった。
2戦連続となれば、事故とは言えないだろう…しかし、目の前の現実を信じられない。
この新人王戦でデビューした嶋田が見事に決勝へコマを進めた。

佐々木は…間違いなく実力者だったはず。
ポテンシャルで中野 元気(トコナメ)を優勝候補に挙げてはいたが、現時点の力量的には佐々木が一番有望だと思っていた。

それが、まさかここで敗れるなんて…。
前戦から相手の棄権での試合中止を挟んでブランクが開いていたことも影響したのだろうか。
何もできないまま、1分に満たずに終わってしまった試合。

…ここで終わるな。
それしか言えないような思いに駆られた。
 

この新人王でデビューしたため、全くのノーマークだった嶋田が鮮烈なKO勝利で決勝進出。
対戦相手は、この次の試合で決定する。
 
 

■中日本フェザー級新人王準決勝
【フェザー級4回戦】
中野 元気(トコナメ) vs 佐藤 康平(薬師寺)

中野 元気 6戦2勝(1KO)3敗1分
佐藤 康平 5戦1勝(1KO)3敗1分 サウスポー
 

1R、足を使って回る一回り大きな佐藤に対し、踏み込んで左右フックを当てていく中野。
左フック、右のオーバーハンド、多彩に的確に、強烈にダメージを与えていく。
思い切りがいい時の中野は、もうワンランク、ツーランク上のレベルで通用しそうな程に強い…。
 

2Rに入り、佐藤が体格を利用し上から抑え込みにかかる。
決してボクシングが旨くなく、強くない…それでも勝ちを決して投げない。
相手を雁字搦めにし、泥試合に引きずり込む…。
足りない男が必死に勝利を目指し築き上げた形に見える。
こうなると…佐藤の独壇場になる可能性も…と思い始めた矢先。

密着した距離、中野がドンピシャの右をカウンターで突き刺し、崩れ落ちるように佐藤がダウン。
一瞬の出来事…。
 

レフリーはカウントせずそのまま試合をストップ。
TKOタイムは2R 1分51秒
 
 

負け数の多い佐藤だが、あの形に入った状態で完璧に攻略されたところは記憶にない。
誰しもが、やりづらく攻略しづらい選手が佐藤のハズ…。

「中野はどこかでバケる」
僕が言い続けてきた言葉だが…もしかすると、本当にもしかするかもしれない。
 

試合後、挨拶に来てくれた佐藤。
トランクスに入った「香流」の文字について尋ねる。

「その香流の文字…住所なんですって?」
「はい、トランクスに住所を入れるの、夢だったんです!」
真剣な顔で答える佐藤…なんて面白い奴なんだろう。

網膜剥離からの復帰戦となったこの試合、リングに戻ってきてくれたことにホッとした。
これからもまだまだ楽しませてほしい。
カッコよく相手を鮮烈に倒すような選手ではないが、
曲者感満載で4回戦で存在感を放ち…そして6回戦に…なんてストーリーを期待してしまう。
 
 
 

これで8/5の決勝は、中野vs嶋田に決定。
この新人王で登場し、鮮烈に登ってきたニューウェーブか…。
これまで、もがきながらボクサーズロードを歩いてきた中野か。
 

興行後の酒の席でも、中野vs嶋田は激論になった。
中野派と嶋田派…真っ二つ。
どちらが勝つか…期待を高めさせてくれる試合になりそうだ。
 
 

■中日本スーパーライト級新人王準決勝
【スーパーライト級4回戦】
冨田 雅季雄(三津山) vs 永田 哲也(浜松堀内)

冨田 雅季雄 4戦1勝(1KO)2敗 サウスポー
永田 哲也 デビュー戦 サウスポー
 
 

1R、距離の測り合いの中で訪れた中盤、永田の強烈な右フックが冨田を捉え、冨田が足をバタつかせる。
さらに追撃し、もう一度右フックを突き刺し攻めかかる永田。
しかし、ダメージを見せながら逆に左フックを突き刺した冨田、今度は永田が揺れる。
 

2R、ジャブを突きながら足を使った永田。
ヒットは少ないながら、当たるパンチはどれも強烈。
前の手の攻防になった中、ラウンド後半には冨田が前に詰めて撃ち合いに発展。
お互いにスリリングなパンチをいくつか当て合う。
 

3R序盤、左を撃ち出した永田に対して、冨田の右フックが突き刺さり、腰を落とす永田。
その後も冨田がプレスをかけて左ストレートを伸ばす。
ダメージが見て取れ、何度も腰を落とす永田だが、その度に応戦して冨田にパンチを浴びせ、決して飲み込まれない。

ラウンドが進むにつれ、永田の顔が鮮血に染まる。
中盤過ぎにレフリーが試合を一旦中断。
カットに対してドクターチェックの末…試合をストップ。

カットはヒッティングによるものとして冨田のTKO勝利が宣言される。
 
 

TKOタイムは3R 2分34秒

1R、2Rともどちらについてもおかしくないラウンドだったが、マイジャッジではいずれも永田。
逆転のTKOで冨田が勝利をもぎ取った形に見えた。

形も綺麗で足を使う局面、撃ち合う局面、両方をしっかり見せていた永田。
充分に4回を勝ち抜いていく力を感じた。
ある意味、不運な部分もあり、不完全燃焼を感じる部分もある試合だが、これにめげずに戦っていってほしい。
 

冨田は文字通り、勝ち負けを繰り返しながらここまで来たが
この日は序盤に重ねたわずかな劣勢を3Rに一気に挽回。
前の試合で不用意な一撃に沈んだ冨田、今回は危ない場所にいる時間が短く、
負けをしっかり肥やしにしてきたように感じた。

この選手もまた、着々と強くなっている。
 

決勝は対抗ブロックの準決勝で抜群のキレとスピードを見せた近藤 裕真(畑中)
2年連続の中日本新人王を狙う近藤に対し…逆転で勝ち上がった冨田がまた、ドラマを産み出すか。
ここもまた面白みのある決勝になった。
 
 
 

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