美濃 巧人(とよはし) 【ボクシング選手名鑑生配信表彰 激闘選手賞】(選手紹介) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2022/03/05

美濃 巧人(とよはし) 【ボクシング選手名鑑生配信表彰 激闘選手賞】(選手紹介) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2022/03/05

 

高瀬 衆斗(蟹江)

常に相手の正面に位置取り、真っ向勝負を仕掛けていった選手。
試合は常にスリリングなものとなった。
拳法をベースにした独特の軌道とタイミングがあった。

 

濱口 人夢(市野)

殴り合いの最中、客席に向かって、歓声を煽る姿が印象的。
「もっと来いオラぁ!」みたいなノリで観客を煽りながら怒涛の殴り合いを繰り広げる。
深蔵 和希(HEIWA)との大激戦、両者とも意識を飛ばし合いながらダウンを拒否し
試合終了までひたすらに殴り合い続けた一戦は、刈谷名勝負の一つ。

 

太田 卓矢(とよはし)

2012年にデビュー、5年間のブランクを空けてリングに舞い戻ると
全試合で怒涛の殴り合いを演じ続け、日本ランキングを奪取。
中国ではABCO(WBCアジア)スーパーフェザー級シルバー王座にも挑んだ。

 

並べたのは、いずれも激闘派として鳴らした選手たち。
この中で頭一つ抜けて中部の激闘王と呼ばれたのが太田だった。

当事者たちにその意識があるかどうかは置いておいて、
客席から見るにおいて、誰が存在感を放つかは興味深いものである。
誰が激闘王の名にふさわしいか…そんな激論も楽しみの一つだ。


しかし、そんな記憶に残るボクサー達も、永遠には戦い続けられない。
他の激闘派たちがリングから遠ざかる中、コンスタントに戦い続けた太田も
コロナにより試合が遠ざかり、グローブを壁に吊るした。


激闘王不在の中日本。
ぽっかりと穴が開いたように思えたポジションに突如飛び込んできたのが
美濃 巧人(とよはし)渡辺 大和(カシミ)だった。

コロナ対策で歓声に制限がかかる中、思わず声が漏れだしそうになる激戦を演じた二人。
次戦、次々戦と、両者とも対戦相手を変えながら激戦を繰り広げていく。
さらにミニマム級では原田 竜輔(岐阜ヨコゼキ)が、
ヨッシャー 松本(HEIWA)との4試合を含む熱戦に次ぐ熱戦。

激闘派が消えることはない。
2020年あたりから、まさに世代交代が起こった格好だ。

 

今回のボクシング選手名鑑生配信表彰でも美濃、渡辺、原田が順当にノミネート。
彼らの激闘派としてのシルエットははっきりと認知されている。

 

その中でも熱さ溢れる好選手、菅原 健太(名古屋大橋)を相手に激しい試合を演じた美濃が最多得票。
ボクシング選手名鑑生配信表彰 激闘選手賞に選出された。

 

いつもしっかり左から組み立てようとする。
足もしっかり動かしながら試合に入って行く。
それが、あれ?あれあれあれ?と激戦に雪崩れ込んで行く。

ごく自然に、さも当たり前かのように、誰を相手にしてもそうなっていく。
もう、なんでそうなるかわからない。
相手が撃ち合いしたくなる顔なのかもしれない。
それくらいしか理由をこじつけられない。

不思議な男だ。

 

会場で自分を見つけて挨拶しに来てくれたことがあった。

彼はニマニマしている。
とにかくニマニマしている。

殴り合うぞー!ぶちのめすぞー!みたいなピりついた空気を一切放たない。
なのに、いざゴングが鳴れば凄まじい事になる。

不思議な男だ。

 

興行開始前の時間。
リングが組みあがると、当日出場する選手が
リングの感触を確かめながらシャドーを繰り返す。

美濃はそこで「ダウンの練習」を繰り返す。
パンチをもらったていで、リングに崩れ落ちる動作を繰り返す。
ルーチンになっているのだろうか。

不思議な男だ。

 

靴下はだいたい変だ。
この辺りは「ジムマネ富永の試合レポ」に詳しい。

ジムマネ富永の試合レポ
とよはしジム所属選手の試合までの舞台裏を書いています。

 

不思議な男だ。

 

とにかくカメラがあれば写りたがり、悲壮なものや苦しい顔は一切見せない。
徹底的に明るく、面白い姿を提供し続けている。
きっと彼には彼の美学がある。

 

太田が背負った中部の激闘王の肩書は、同じとよはしジムの後輩、美濃へ。

 

デビュー以来、全試合激戦の美濃。
次に拳を交わすのは中日本きってのハードパンチャ―。

マンモス 和則(中日)が立ちはだかる。

もらえばそこで試合が終わる可能性のあるマンモスの拳。
最近は負けが混んでいるが、マンモスとまともに撃ち合った選手は少ない。
内側に入った選手もいたが、そうして距離を潰しマンモスの強打を殺し続けた。

激闘派にとってあまりにも危険な拳。
撃ち合うのか、それとも課題とも見える「もらわないこと」に取り組むのか。
いずれにしても、ただで終わるハズがないと思えるカード。

2022年も美濃が徹底的に「面白いモノ」を提供してくれる。

 

2021年度 ボクシング選手名鑑生配信表彰 激闘選手賞受賞試合

 

 

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