2021/11/28 -愛知・刈谷あいおいホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

高木千尋　デビュー戦
樋口藍　デビュー戦

まずは樋口の整ったボクシングに驚かされた。
あと僅か、遠い距離を維持し続けられれば、試合は一方的なものになっていたと感じる。
ただし、それをさせなかった高木の前進。
前の手にカウンターを合わせられ、まともに被弾しながらも止まらず、距離を潰し続けた。

判定のコールに涙も見せた高木だったが、
悔いるより自信として欲しいと感じるデビュー戦。

そして、樋口に関しては、この試合を踏まえ、
中日本に女子タイトルをもたらす選手となって欲しい。
あれだけ追い立てられながら、形が崩れることのなかった8分間。
きっとやってくれる選手だと感じている。

大中雄貴　3戦2勝(1KO)1敗
筒井宏海　1戦1勝

試合開始から圧倒する筒井。
しかし…攻撃偏重になったところで、大中の一撃が炸裂する。
期待値の高かった西井伸翼(テンカウント滋賀)を逆転のKOに葬ったあの一撃。
大中にはこれがある…丁寧にやらなければ怖い相手。

しかし、ここから筒井が強さを発揮。
4Rしかない試合、勝つためには残り全てのラウンドを制するか
ダウンを奪い返すかしかない…普通なら焦る局面。

しかし、しっかりと落ち着いて、残りのラウンドを制していく。
強さがなければできない所業。

大中が得意の一撃を炸裂させ、そして筒井がその強さを誇示した、両者ともに栄える一戦。
今後、大中の一撃には警戒が高まる分、大中の戦い方も変化が求められるだろうと感じる。
その一撃をどう放り込むのか…大中のこの先の見どころが、この一戦でより増したように思える。

そして、この展開を勝ち切る筒井の強さは、よりこの先にかかる期待を膨らませたように思う。

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