2021/09/05 -静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場- 前置き(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

9年前の9月4日。
初めて妻と出会った日。
滋賀県の長浜までドライブに行き、帰り道でプロポーズした。

その日のうちにかみさんの家に転がり込んだ。
面白そうだからという理由で1か月後に婚姻届けを出すことに決め、
そこからお互いの両親に会い、結婚式を段取りし、猛スピードで二人の共同生活が始まった。

とりあえず、こんな結婚うまくいくかなんかわからない。
そもそも、結婚にうまくいく保証なんかない。
だから、起こること全て「しょーがない」で片づけていこう。
指輪の内側には「SYOGANAI」と刻印した。

あれから9年、毎度毎度ボクシングだー！と家を飛び出していく自分を
かみさんは「しょーがない」と見送り続けている。
恵まれたご近所さんを手放すことが惜しく、引っ越すことはできず。
3人の子供たちが加わった生活は、あの頃と場所を変えずに続いている。

「いってらっしゃい」の声が「さっさと行けよ！」の号令に変わり、
「おかえりなさい」の声が「ドア静かに閉めろよこのデブ！」には変わった。

こちとらボクシングに時間もお金もつぎ込んでいる負い目がある。
許してもらっていることだけで感謝だ。
「ハイハイ行きますよ、うっせーなこのクソババァ」とは言う。
とりあえず、言い返しはするが頭はあがらない。

うまくいっているんだかいないんだか…なんとかかんとか続いて来た夫婦生活。
あまりに運転がヘタクソなので自分が車を手放してしまったこともあり、
静岡までの道のりは、かみさんの車を借りて向かう。
これもまた、どことなく沸いてくる申し訳なさを助長する。

なるべく申し訳なさそうな顔を作って家を出て、車の中でミラーを調整。
鏡に一瞬映り込んだ自分の顔はもう、ニヤニヤがあふれ出している。
かみさんへの申し訳なさなんてどこへやら！
妻よ、こんな男ですまん、しょーがないんだ！！！

やっと、やっと木村蓮太朗(駿河男児)が見れる！
メインを張れる中日本の豪華スター選手たちが続々と登場する興行。
楽しみで仕方なかった試合が待っている！

流行る気持ちを抑えて安全第一で運転。
新東名は初めて走るが、静岡に入ると速度制限が120Km。
そんなスピード出したことないので、肩にギュンギュンに力が入った状態でぶっ飛ばす。

さて、ここでいつもの~~言い訳~~前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。

途中に昼食をはさんだこともあり、到着は12:30。
晴れていればドドーンとそびえている富士山は雲に隠れている。
会場に入ると、大阪からやって来たボクシングファンと再開。

コロナで遠征を控えていた自分。
ずいぶん久々の再会に嬉しさがこみ上げる。
会場に入ってしまえば時間はあっと言う間…。

あれよあれよと第一試合開始のゴングを迎える。
さぁ…ボクシングを見るぞ！

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