2018/5/20 -ふじサンメッセ- 見どころ(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

さてさて、興行ラッシュの3月、4月を終えた中日本。
5月唯一の興行は静岡県！

実は初参戦となる「ふじさんめっせ」。
カードの中身を覗いてみると…いつもとちょっと毛色が違う。
中日本でも最も東に近く、東日本のボクサーも多数参戦。

普段、肉眼で見ていないボクサーが多数登場するため、どれだけのクオリティでやれるかは疑問だけれど…。
すっとんきょうを書いちゃったら辱め受けます！って感じで書いていきます！

【バンタム級４回戦】
中島彬(KTT)　vs　冨田風弥(伊豆)

中島彬　2戦2敗

山梨のKTTジムから遠征。
デビュー戦ではその力を評価する人も複数いる花森成吾(JBスポーツ)に敗れている。
初勝利を目指す形だが、この時期の戦績はあてにならないのが常。
情報がないだけに、その力をしっかり確認したい。

冨田風弥　デビュー戦

新興の伊豆ジムから2人目のプロボクサーが誕生した。
伊豆ジムプロボクサー第一号の豊島竜樹(伊豆)が
なかなかいい選手だっただけにこの選手にも期待したい。

【60.0kg契約４回戦】　中止
小澤直由(駿河男児)　vs　佐藤拓実(KG大和)

・小澤直由　デビュー戦
・佐藤拓実　デビュー戦

諸事情あって応援したい気持ちでいる神奈川県のKG大和ジム。
肉眼でKG大和の選手を見たことは実はなかったので、佐藤の登場に心躍らせていたが…
残念ながら小澤の練習中の怪我によりこの試合は中止。

ちなみに生観戦の際、現地に来てから中止を知ることも多いのだけど、
駿河男児ジムは自ジムの選手の棄権や中止をしっかり発信してくれている。
こういった発信が弱いジムもあって、当日がっかりなんてことも何度も経験しているだけに
ファンにとってはこういう努力もありがたいと感じる。

【スーパーバンタム級４回戦】
ヤノジョン(駿河男児)　vs　中村賢治(オークラ)

・ヤノジョン　6戦2勝4敗

負け越し先行しているが、僕は昨年の中日本新人王の優勝候補にヤノを挙げていた。
結果は外れてしまったが、内側に入っての撃ち合いで真価を発揮したときのヤノはなかなかの強さ。
フレーム差のある相手に連敗中だが…課題一つの解消で、勝ちを重ねる姿も想像できる。

前戦ではジョーブログ(協栄)との試合が話題になった。
相手の長い距離を詰めれずに苦しんだ3Rまでだったが、4Rでは撃ち勝つ姿を見せた。
あの姿こそ、ヤノの魅力だと思っている。

・中村賢治　5戦1勝4敗

こちらも大きく負け越している選手。
しかし、この時期の戦績程あてにならないものはなかったりする。
はっきりとした情報はないが、連打の回転に特徴を持ち、撃ち合う選手とも聞いている。
もしそれが正しいのなら…ヤノを相手に激しい撃ち合いになることも想像できる。
密かに期待している試合。

【スーパーライト級４回戦】
木原宗孝(帝拳)　vs　赤岩俊(マナベ)

・木原宗孝　5戦3勝(1KO)1敗1分

昨年の東日本スーパーライト級新人王が登場。
全日本新人王決定戦ではキックから転向してきた黒人ボクサーマーカススミス(平仲BS)に引分け。
スミスの勝者扱いで涙を飲んでいる。
全日本新人王レベル…その力がどれほどのものか確認したい。

・赤岩俊　4戦2勝(1KO)1敗1分

昨年の東日本スーパーライト級新人王トーナメント準決勝…
木原と対戦して、僅差の判定で敗れている。
この試合は再戦…この試合の背景の分厚さを感じるが…見ていないので何とも語れないもどかしい思い。
そこはもう、この試合のリングで感じ取るしかない！
東日本の選手同士の対戦…中日本で見る機会は少ないだけに、楽しみにしようと思う。

【ウェルター級６回戦】
清利樹(駿河男児)　vs　安藤暢文(高崎)

・清利樹　6戦4勝(4KO)2敗

昨年の中日本ウェルター級新人王が登場。
不戦での獲得だったが、西部日本新人王との対抗戦を制して西軍代表戦にまでは駒を進めた。
西軍代表決定戦では、飛び抜けた逸材とも言える安達陸虎(井岡弘樹)に敗北。
これまで僕が見てきたのは正面切って撃ち合う清の姿…この試合もそんな清を期待したい。

・安藤暢文　11戦4勝(2KO)6敗1分

実はこの試合も再戦となっており、安藤にとってはリベンジマッチ。
ちょうど一年前、ポイントリードしながら清に飲み込まれた安藤。
どちらが望んだか…プライドを感じる組み合わせ。
前戦はかなり激しい撃ち合いになった様子…果たして今回は…？

【フェザー級６回戦】
舟山大樹(帝拳)　vs　アブディ(インドネシア)

・舟山大樹　10戦6勝(2KO)3敗1分

静岡県島田市出身の舟山が1年ぶりに静岡へ凱旋しての試合。
前戦でA級昇格の権利は手に入れているハズだが…ここはB級の6回戦に登場する。
なぜだろう…相手はナショナルランカー。
名門帝拳ジムで鍛えたその結果を確認したい。

・アブディ　戦績不明　インドネシアスーパーバンタム級７位

戦績は巧く確認できず。
インドネシアスーパーバンタム級7位にランキングされているが…
全く持って未知数…インドネシア人は頑張る選手も多数見るが、実力差が目立ってしまうことも多い。
タイ人ばかり批判されるが、タイ人以上にそういった試合が組まれていることが多く感じる。

それでも…ボクシングは個人競技、一概には言い切れないのも事実。
かつて専門誌からも穴王者扱いされたインドネシア人世界王者のクリス・ジョン(インドネシア)は
長期に渡って防衛を重ねて、名王者の仲間入りを果たした歴史もある。
先入観は排除して試合を確認したい。

【スーパーフライ級４回戦】
村地翼(駿河男児)　vs　福田瞬(結花)

・村地翼　デビュー戦

名門東洋大で活躍した村地がデビュー。
アマチュアでも大学一部リーグは即日本ランカークラスと言われるほどレベルが高い。
そんな中で揉まれてきた選手のデビュー戦…その強さをしっかり確認したい。

・福田瞬　2戦1勝(1KO)1敗

鳥取の新興ジム、結花ジムから登場。
中日本のリングにも頻繁に上がる結花ジムの選手達。
今回も遠く鳥取から敵地へ遠征…勝ったり負けたりだが、魅力的な選手が揃っている。
今回はアマエリートのデビュー戦に当てられる形となるが…。
しっかりと意地を見せてくれると思っている。

【61.7㎏契約８回戦】
瀧倫至(駿河男児)　vs　小林和優(RK蒲田)

・瀧倫至　13戦6勝(1KO)6敗1分

4回戦時代には4連敗を喫したこともあるが、負けながらA級まで登った瀧。
キャリアの中には韓国の強豪と敵地で拳を交えた経験も持つ。
A級昇格初戦でランカー挑戦するも叶わず。
続けてのランカー挑戦となる。

・小林和優　17戦9勝(5KO)7敗1分　日本ライト級13位

引分けを挟んで6連敗中だった昨年の小林。
市川大樹(駿河男児)を破ると、日本ランキングに顔を出した。
苦労しながらつかんだランク…手放すわけにはいかないだろう。
瀧が仇を撃ちに出るような構図もなかなか面白いカード。

【スーパーバンタム級8回戦】
堀池雄大(帝拳)　vs　エディソン・ベルウェラ(比)

・堀池雄大　22戦13勝(3KO)6敗3分

6年前の全日本新人王。その後、一時は4連敗も記録した堀池だが、トンネルを抜けつつあるか。
今年3月には昨年追加してしまった1敗の再起戦を飾り、OPBF東洋太平洋のランク獲りに挑む。

OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級15位/ABCO(WBCアジア)バンタム級王者
・エディソン・ベルウェラ　61戦16勝(5KO)37敗8分

戦績的には噛ませ外人と呼ばれてしまいそうだが…
前戦で、タイでデビュー以来の19連勝を記録していたホープ、セーンガナン・シッサイトーン(タイ)を
6RKOで沈めてABCO(WBCアジア)バンタム級王座を獲得している。
大幅負け越しながら、紛れもなく地域タイトル王者。
強烈なアップセットを演出したピノイ…初来日の未知数な選手なだけに、その力を確認したい。

【スーパーフェザー級８回戦】
市川大樹(駿河男児)　vs　アグス・クスティワン(インドネシア)

・市川大樹(駿河男児)　14戦10勝(8KO)4敗　日本ライト級16位

昨年7月、ロシアに乗り込みWBOライト級ユース王座に挑戦するも1RTKOで敗北。
再起にも失敗し、再々起戦となった前戦では、相手の力不足もあって消化不良気味だったが1RKO勝利。
この試合ではナショナルランカーと対決する。

日本ランキングの拡張で手に入れた日本ランキング。
ここはこのランキングをしっかりと上昇させていきたいところ。

・アグス・クスティワン　戦績不明　インドネシアスーパーフェザー級6位

この日、二人目の戦績不明のインドネシア人ランカー。
未知数だが…果たして。

【スーパーフライ級８回戦】
畑中建人(畑中)　vs　ピチェート・チアナーワー(タイ)

・畑中建人　5戦5勝(5KO)　日本フライ級10位

前戦で日本ランカーの松井謙太(三河)を破ってランクを奪取。
父である畑中清詞(松田)譲りの伸びる左を持つ。
ホープは多数いるが、僕にとってタイトルが一番”固い”と思わせてくれているのが畑中。
それは決して父親の威光などではなく、持ち合わせたもの然り、順調な育成然り…。

前戦ではランカー撃破でその実力を示した畑中だが、
もうワンランク上の戦いに突入するには少し準備期間の必要性も感じる。
区切りのランク奪りからの新ストーリーの開始を感じる。

・ピチェート・チアナーワー　戦績不明　タイ国スーパーフライ級8位

ハッキリとした戦績はつかめなかったが…。
これまで畑中の前に登場したタイ人2名はなかなかの選手だった。
今回の相手も未知数だが…期待していこうと思う。