2021/09/05 -静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
やっと…やっと木村 蓮太朗(駿河男児)が見れるぞぉぉぉぉ!
アマチュアで日本の頂点に立ち、静岡から世界を狙える選手として、
駿河男児ジムからデビューした木村。
このご時世もあり、これまでの試合を生で観戦することは叶いませんでしたが…。
ようやく、ようやく観戦できそうでテンション爆上がりでございます。
全日本選手権を制した試合、決勝のリングに登場した木村の顔面は
前日までの試合を勝ち抜いた傷が生々しく、がっつり腫れあがっていました。
その姿はアマチュアのシビアさ、それを制することの偉大さを体現していたように思います。
それ以来、「アマチュアで一番好きなボクサー」だった木村が、
中日本の駿河男児ジムからプロデビュー…こんな夢のようなことがあっていいのかと。
この日は木村が登場するメインイベントも楽しみですが
サブタイトルには「オールメインイベント」と銘打たれております。
カードを見てみれば、納得の好カード連発。
ハイテンションで紹介していきます!!!
なお、この試合は有料動画配信で映像でのライブ観戦が可能です。
https://sut-tv.live/collections/recommend/products/surugaboxing
【バンタム級8回戦】
木村 天汰郎(駿河男児) vs 干場 悟(蟹江)
木村 天汰郎 8戦6勝2分
“木村 蓮太朗の従弟”の肩書で言われることが多いが、
「才能は蓮太朗以上」と前島会長が何度も口にする逸材。
相手の拳を避けて自分の拳を当てる、ボクシングというゲームを全身で楽しむ男。
足の運びは一級品、リング上をめいっぱい楽しむ姿は超魅力的!
干場 悟 12戦7勝(2KO)5敗
とにかくしつこい詰めと連打。
日本人離れした柔らかさで、足も手も出るわ出るわで飲み込まれるボクサー多数。
負けの数は多いが、この3年間、カウンターパンチャーの溝越 斗夢(緑)以外には負けなし。
溝越に関しては、相性的に難しかったとも感じる。
木村がポイントゲームでフルラウンド走り切る可能性もあるが
干場を相手にする場合、スタミナの消耗は通常の1.5倍(あくまでイメージです)。
しつこく追いかける干場が捕まえてズルズルに引きずり込んで行く可能性もあり。
前半木村、後半干場が追い上げる展開が予想しやすいが果たして…。
走り切るか…捕まえるか…。両者ストロングポイントを比べ合うようなカード。
【60Kg契約8回戦】
湯川 成美(駿河男児) vs 粟田 祐之(KG大和)
湯川 成美 2戦2勝(1KO)
アマチュアで50戦以上戦ってのB級デビュー。
前戦では長谷 和紀(トヤマ)にKO寸前にまで追い詰められるも
経験値豊かな試合運びで乗り切ると、獰猛に襲い掛かっての逆転KOを演出した。
粟田 祐之 21戦12勝(5KO)8敗(4KO)1分 サウスポー
2016年の全日本新人王。
以降文字通り、勝ち負けを繰り返して経験を蓄積してきた。
前戦では敗れはしたものの、現在WBOアジア太平洋4位にランキングされる
清田 亨(大橋)を相手にあわやのダウンを演出している。
期待値の高い湯川だが、デビューから2戦続けてもらいすぎている印象もある。
未だ本領発揮とはいっていない印象なだけに、ここでその力を誇示できるか。
アマで50戦以上の経験がある湯川だが、相手の粟田はプロで20戦以上の場数を踏んだ選手。
湯川の前戦、粟田はわざわざ名古屋まで視察に訪れ、打倒湯川に準備も万端。
大苦戦の湯川をどう見たか…粟田の答えは試合の戦いぶりから感じ取りたい。
【バンタム級8回戦】
村地 翼(駿河男児) vs 中村 祐斗(市野)
日本バンタム級5位
OPBF東洋太平洋バンタム級14位
WBOアジア太平洋バンタム級5位
村地 翼 8戦7勝(3KO)1敗
WBOアジア太平洋王座への挑戦失敗から圧巻の試合を続ける村地。
威力あるリード、気の強さもまた魅力的。
いよいよ村地のボクシングに盤石感が出て来た感触。
日本ランキングも上位、勝負の時が近付いているようにも感じる。
日本スーパーフライ級9位
中村 祐斗 18戦11勝(8KO)6敗1分
前戦では元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者の赤穂 亮(横浜光)と対戦。
完敗を喫する形とはなったが、それがどう効いてくるか。
致命的なダメージブローのタイミングを持ち、KOアーティスト予備軍と言いたい選手。
日本上位にランキングされる村地。
ランカー対決の連続を圧巻の結果で勝ち上がっており、相応の実力は携えてのもの。
二度目のタイトル挑戦へ突き進んでいる感が強いが…。
このタイミングで、誰にとってもリスキーな拳を持つ、中村との対戦。
致命的な一撃を撃ち込む嗅覚のある中村は
ここからKOアーティストとしての開花もあり得ると思っている。
それがこの試合になる可能性も充分にある。
勝負としての緊張感が抜群に高いカードだと感じている。
【フライ級8回戦】
畑中 建人(畑中) vs 須藤 大介(三迫)
WBCフライ級ユース王者
OPBF東洋太平洋フライ級3位
WBOアジア太平洋フライ級1位
日本フライ級3位
畑中 建人 11戦11勝(9KO)
父親であり会長である元世界王者、畑中 清詞(松田)譲りの伸びる左を持つ。
「デビューから最も実力を伸ばした選手」と言われれば、畑中の名前を挙げたくなる。
それほど着実に順調に、実力を増しての11連勝と現在の立ち位置。
コロナの影響もあり1年半ぶりの試合となる。
須藤 大介 17戦7勝7敗3分
今年5月の村上 勝也(大橋)戦に続いて中日本のリングに登場。
村上戦では完封されたが、止まぬアタックを見せ続けた。
トランクスに刻まれた「貫」の文字が良く似合う選手。
これが1年半ぶりの試合となる畑中。
この期間にどれだけ実力を増してきているか…。
着実に伸びて来た畑中が1年半の充電期間を経たと考えると、
これまでの戦いぶりがアテになるようには思えない。
タイトル挑戦が間近と思えるランキング。
ここでどれだけの期待感を持たせることができるか…。
常にエンジンフルスロットルの須藤は展開がもつれれば厄介な相手。
止まぬ手数をどう処理するか。
【スーパーフェザー級8回戦】
木村 蓮太朗(駿河男児) vs 齊藤 陽二(角海老宝石)
WBOアジア太平洋フェザー級14位
日本フェザー級19位
木村 蓮太朗 4戦4勝(3KO)
アマチュアボクシングの日本最高峰の舞台、全日本選手権を制した男。
世界を期待され、今のところその期待に相応しい戦いぶりを見せている。
元来は「イケメンのアマエリート」というワードからかけ離れた撃ち合いとしつこさが持ち味。
日本スーパーフェザー級12位
齊藤 陽二 6戦3勝(3KO)1敗2分
アマチュアで50戦以上を経験してプロ転向。
習志野高校から関東大学リーグ1部の駒澤大と、名門コースを歩んだ。
乱打戦が得意なファイター。
アマチュア時代に1度対戦したことがある両者、お互いにその時の印象はしっかり持っているよう。
元来撃ち合い大好きの木村は、現在撃ち合いを封印していることを公言。
世界を見据えてのキャリアを積んでいるところ。
足元を救いにかかる立場となる齊藤。
プロ転向後はデビュー戦で敗北し、2度の引分けを経験するなど、洗礼は充分に受けた。
本来、撃ち合いが好きな二人、そして日本のアマチュアボクシングで
最も有望選手が集まると言われる関東一部リーグで活躍した二人。
共通点は多いが、”迎え撃つ側”と”挑戦者”のシルエットははっきりと分かれている。
B級デビュー対決、撃ち合いを封印したまま木村が勝ち切るか…
齊藤がその封印を解き、土俵の乱打戦に持ち込むか…
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