アフリカの強豪 ロジャー・メイウェザー(米)㉓ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/25

アフリカの強豪 ロジャー・メイウェザー(米)㉓ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/25
 
 

 

ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップの23日目。
 

WBC世界スーパーライト級王座をフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)に奪われたところまで。
 
 

さて、半年ほどの期間を置いて再起したロジャー。
再起戦の相手はWBA世界スーパーフェザー級王座への挑戦を
2度叶えたことのあるジョー・リベラ(プエルトリコ)。

このうち初挑戦の方は無念の引き分けで涙を飲んだ選手。
この相手を5RKOで沈めると、再浮上を狙ってWBA米スーパーライト級王座決定戦に挑む。

この時期だけ設置されたようなこのWBAアメリカ王座…。
新設されたものの継続されなかった聞き慣れない王座ではありますが…
それでもメジャー団体の下部王座であり、ボクシングの中心地アメリカを関する王座。

まだまだ世界を狙える元2階級制覇王者が獲りに行くあたり、当時はそれなりに付加価値があったよう。
 

相手はベネズエラの国内2階級制覇王者、イルデマール・ホセ・パイサン(ベネズエラ)
フルマークに近い圧倒的判定勝利でこの試合を飾る。
 
 

次戦はライト級の世界王座に2度挑戦経験があり、
強敵たちに7連勝と勢いに乗るテレンス・アリ(ガイアナ)

アフリカ発の強豪。
アウェイの地で連戦を重ね、シビアな戦いを繰り広げてきた選手です。
 

1R開始ゴングから対角線に走っていき奇襲を狙ったアリ。
振ってきたフックに対して相撃ちのカウンターで対処したロジャーは、
一旦クリンチに逃れて仕切り直す冷静さを見せる。

足を使ってアウトボクシングを展開し、ジャブの刺しあいで圧倒的に勝るロジャー。
時折飛び込んで左フックを強く当てるアリですが、被弾の絶対量が違い、展開を支配されてしまう。
 

2R、少し距離を縮めて左フックを引っ掛けに行くロジャー。
しかし、ここでアリは強引に攻めに行く。
ロジャーを追いかけまわしながら左右フックを振るう。
ロジャーはうまくいなしながらではあるものの、手を焼きつつジャブやカウンターの左フックで
主導権を渡すまいと抵抗…しかし、アリの圧力は強く、ガチャガチャの撃ち合いに持ち込まれかける。
 

3R、詰めようとするアリをワンツーを上下に撃ち分けて迎え撃ち、
詰まると左フックを引っ掛ける。
一方的に捌きながらアリにダメージを与え続ける前半。
しかし、一旦開いた距離をダッシュで詰めて襲いかかったアリ。
ロープ際での一気のラッシュでロジャーを捕まえる。
左右の強打を振ってロジャーを追いつめる。

ロジャーはもらいながらもアリをなんとか中央まで押し返し、窮地を脱出。
カウンターを獲ってこのラウンドを挽回していく。
 

4R、このラウンド開始直後からガードを回り込む左フックで強烈にアリのテンプルを捉えていくロジャー。
コンビネーションを交えながら、ジャブを中心に一方的にやり合いを制する。
アリの強引なアタックを喰うことはあるものの、上手くいなしながら致命傷は避ける。
 

5R、アリの入ろうとするところを、左のバリエーション豊かに上下に捉えていく。
アリが怯めば右ストレートを撃ち込みアリにダメージを溜めさせていく。

しかし、このラウンド終盤、アリがダッキングしたロジャーに右ストレートを撃ち込むと
一気にロープまで追い込みロジャーに強引に拳を突き立てる。
ここを上手くいなし切り、反撃に転じるロジャー。
的確なカウンターでアリの顔面をえぐっていく。
 

6R、相変わらずアリのアタックはやむことはない。
どれだけロジャーの強打を突き刺されても、ひたすらにロジャーを追いかける。
このラウンドに入り、アリのしつこさに根負けし始めるロジャー。
相変わらず自身の強打を叩き込みながらではあるものの、
アリのビッグパンチをもらってしまう場面が増えます。
 

7R、これまで上にも下にも嫌というほどパンチを浴びてきたアリ。
しかし疲弊を見せるのは撃ち続けてきたロジャーの方。
アリは世界のトップ戦線で戦い続けてきたタフさを見せつける。
それでもロジャーは、一旦クリンチで休むと、ラスト30秒で左右フックを連続で叩き込み、
アリのマウスピースを吹き飛ばす。
 

8R、序盤からコンビネーションを叩き込んだロジャー。
一気に攻め立て、アリにダメージを蓄積させる。
二人はインファイトに突入…もみ合いの中で、お互いのアッパーが顔面を捉え合う。
数多くヒットさせるのはロジャーの方。
 

9R、挽回が必要なアリ…焦ってゴングが鳴る前にコーナーを駈けだしてしまう。
レフリーに制止され、コーナーに戻されて試合が始まる。
一方的にロジャーの強打をくらってしまいながら…一旦進行がストップ。
アリのテーピンがほどけたことにより、巻き直す為の時間が獲られる。

再開後、一気に走ってメイウェザーとの撃ち合いに挑むアリ。
圧倒的に不利な中、試合を投げるつもりはさらさらない。
しかし、この焦りが攻撃を大振りにし、ロジャーの攻撃が次々に刺さる。
またもやマウスピースを吐き出し、またも試合がストップ。
この再開後も、ロジャーのカウンターの餌食になっていく。
 

10R開始とともにまたもや走り出すアリ。
自らを鼓舞しながら逆転の一撃を狙っていく。
しかし、ロジャーはそんなアリをいなしながら、下がりながらも強烈なヒットを与えていく。
それでも10Rの間…ずっとアリのプレッシャーにさらされ続けたロジャー。
疲労を隠しきれず、最後は青色吐息でタイムアウト。
 

判定は圧倒的大差でロジャー…しかし、勇敢に攻め続けたアリにも歓声が送られる。
今後もアリは長い期間、危険な世界ランカーとして、存在感を放ち続けます。
 

世界王者の肩書がない強豪が世界ランクからいなくなる時代はありません。
 
 

【カテゴリ別】
2016年選手紹介一覧に戻る

選手紹介一覧に戻る

カテゴリ別記事一覧に戻る
 
 

【日付別】
【記事一覧】2016年10月に戻る

【記事一覧】2015年~2016年に戻る

【記事一覧】に戻る
 
 

 
 

 

各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
 
 

 
 

 
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました