2026/8/16 -愛知・いちのみや中央プラザ体育館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/9/26 -愛知・いちのみや中央プラザ体育館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

 

果たしてミニマム級がこれほど面白い時代があっただろうか。

成人男性46.7kg以下の極限世界。
持って生まれた小さな体がなければ、この世界を戦うことさえできない、
ヘビー級で戦うには体の大きさが必要なのと同じように、
この階級も神に選ばれた選手たちの世界。


世界を見れば…
WBA&WBO:オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)
IBF:ペドロ・タドゥラン(比)
WBC:シヤコルワ・クセ(南ア)

実力派の世界王者たちが顔をそろえている。

世界ランカーには古豪のビック・サルダール(比)や
中日本にもゆかりの深い、メルビン・ジェルサレム(比)。
駆け上がりつつホープにはラッセル・アコスタ(メキシコ)、ブランドン・モレノ(スペイン)
…名前を挙げようと思えばキリがないほど強豪たちがひしめいている。

日本人のトップは一時は世界王座を獲得するも、
今後のマッチメイクを睨んでベルトを返上した松本 流星(帝拳)と言えるだろう。
松本がライトフライ級まで含めてどの王座に挑んでいくのか…。

そして石井 武志(大橋)がWBAのレギュラー王座への決定戦に挑むことが決まって言う。
相手のウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)は6年前に王座陥落も、
しぶとく世界戦線に残り続けている古豪だ。

石井は4回戦デビューから新人王戦を制し、アジアの強豪たちを退けてOPBFを制した選手。
彼が世界を制することは、刈谷のリングが世界に繋がっていることを強く意味する。
4回戦を戦う選手たちにとって大きな夢を見せることにもつながる。

そして、OPBFの空いた椅子には誰が座るのか。
現在日本ユース王者の北野 武郎(大橋)が飛び込んで行く可能性もある。

日本王者には、森 且貴(大橋)。
WBO-AP王者には世界4団体にランキングされるジョセフ・スマボン(比)。
昨年、北野を破ってこの地位を手中にしているアジアの強豪だ。

どこもかしこも虎視眈々と世界を睨む選手たち。
この選手たちに勝利すれば世界が見える…それを狙うランカーたちも実力拮抗。
誰がチャンスを得られるか、そんな中に宮澤 蓮斗(松田)の名前がある。

かつて、日本に世界のベルトがなかった時代。
世界戦で連敗に次ぐ連敗を重ねたボクシング界は、
実力不足での世界挑戦を原因として内規を設けた。
それが、「日本国内での世界挑戦が可能なのは
日本王座もしくはOPBF東洋太平洋王座獲得者」というもの。
その後、日本国内でのタイトル戦が認められたWBO-AP王座も含め、
この内規は維持されている。

日本国内で戦う選手たちにとって、
3つのうちのどれかのベルトを掴んで初めて世界挑戦が現実味を得る。
ただし、群雄割拠の国内戦線、そのチャンスを得るのも簡単なことではない。

この日、WBC世界ユース王座に挑む宮澤。
内規を満たす王座ではないものの、
このベルトは獲ればWBCの30位以内にランキングされる。
世界挑戦が可能なのは15位以内だが、
このタイトルに勝利していくことで、WBCのランキングは上がりやすくなる。
世界ランキング15位以内に入れば、「宮澤と戦うこと」に価値が産まれてくる。
それは今後のチャンスを手に入れるのに、大きな大きな武器となる。

強豪ひしめく日本ミニマム級、毎年のように全日本新人王から飛び出してくる選手もいる。
北野が抱える日本ユース王座が空けば、そこにまた新たな選手が飛び込んでくる。
上も下もライバルたちに囲まれている。
そうであればあるほど、宮澤を含むそれぞれのボクサーたちに面白みが出てくる。

選手たちにとって、厳しくもあり、幸せな時代。
ファンとして、絶対に見逃したくない時代でもある。

ここでいつもの前置き。

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。

この日、フィリピンからやって来るホープたちもまた、勝てば大きな見返りを手中にする。
アジア圏の選手たちが目標として掲げることの多くなった「国際試合」。
海外から呼ばれて試合をすることを名誉として扱っている。

それはすなわち、自国内の戦いを勝ち抜いてこそ、海外の試合があることを示している。
シャーウィン・ダクーロ(比)はフィリピン国内の拠点も小さい。
呼ばれる側としてBサイドのリングに立ち、下馬評不利を覆してチャンスを得た。
日本初登場となり、その実力は未知数ながら、
比国ユース王座戦では無敗選手に土をつけて2連勝。
いわば、下剋上の選手であり、この日ももちろんそれを目指してくることは想像に易い。

横文字選手との戦いが並ぶ戦績に、「強敵と戦っていない」なんて時代は終わった。
中国、フィリピン、他にも新興国から出てくる選手は豊富なアマ実績を持つ。
世界中のボクサーたちがその拳でチャンスを得ようと殴り合う。

そのリングが今、目の前に佇んでいる。

 

【カテゴリ別】
2026年中日本ボクシング観戦記一覧に戻る

中日本ボクシング観戦記一覧一覧に戻る

カテゴリ別記事一覧に戻る 

 

【日付別】
【記事一覧】2026年10月に戻る

【記事一覧】2026年に戻る

【記事一覧】に戻る

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました