2023/05/14 -三重・メッセウィングみえ- 第1試合～第3試合(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

岡田大空　デビュー戦
濱田広志　1戦1敗

ダウンシーンからの幕開け。
デビュー戦の岡田がいきなりのダウン奪取。
至近距離の左フックで幸先のいいスタートを切る。

しかし、ここから濱田の猛追が始まる。
密着した腕の動かしにくい状況で、空いた場所を力強く襲う。
ミドルレンジでワンツーを喰う場面もあり、2R、3Rは拮抗した内容となるが
4Rにははっきりと岡田を上回ってフィニッシュ。

マイジャッジは38-37で濱田。

公式ジャッジは
38-37×2、39-36の3-0で岡田。

マイジャッジとは逆についたが納得の範疇。

ダウンを奪われた絶体絶命の状況に対し、至近距離ファイトで勝利に迫った濱田。
それをワンツーで退けた岡田。
拮抗した紙一重の試合。

とにかく熱く盛り上がったこの日の興行。
第1試合はその日の空気を作る。
この試合が熱くなったことが、大きな起因になったように思う。

加藤玲音　デビュー戦　サウスポー
泉幸治　デビュー戦

加藤が左フックで捉えてダウンを奪取。
当たると判断すると、徹底した左フック連発で泉をリングに沈めた。

1R 1分43秒でのKO劇。

ダウン後の徹底した左フック連発、加藤が仕留め所でしっかり仕留めた。
ミドル級の迫力もあり、鮮烈なデビュー戦となった加藤。
今後の戦いぶりを楽しみにしたい。

泉についてはまだまだ固いままに終わってしまったように感じる。
8/20の中日本新人王決勝に出場予定、挽回のリングは用意されている。

後藤宙　3戦2敗1分
植松卓美　2戦2勝

マイジャッジ 40-36　植松

公式ジャッジ 40-36×3

駿河男児で一、二を争う努力家と言われる植松が、その実力を見せつけた。
豊富なスタミナを背景に、上半身を動かし続け、後藤のフルスイングを完封。

ジャブから的確に後藤を襲い続けた。
後半消耗を見せた後藤に対し、KOへの色気も出さず、付け入る隙を与えないフルマーク。
強い強い勝ち方だった。

叩き上げ青田買いするなら、植松。
これでデビュー3連勝、登って行ける選手だと感じている。

対して後藤は、完封こそされたものの、
これまで見せて来た思い切りの良さが試合後半の窮地でも希望を持たせた。
もう少し隙があれば…流れを変える一撃があったかもしれない。

油断のなかった植松が強かった。
これでデビューから4戦勝ちなしだが…その一撃がいつ火を噴くか。
その拳にあるロマンを見せて欲しいと思っている。

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