待ちに待った中日本新人王決勝。
ここ最近ちょっとしたトラブルがあり、本当のところなら
ボクシングを見に行けるような状態ではなかった。
かみさんが体調を崩し、子供の面倒を見なければならず、外出さえままならない。
子供の相手は嫌いではないが、なにしろ目が離せない。
時間が一気に突き進む。
家の中のバタバタの最中、自分も体調を崩してしまったこともあり、観戦は若干あきらめモード。
ヒゲを剃る余裕もない中、すっかり落ち込んでいた。
しかし、興行が土日であることが幸いする。
状況を知る人に子供の面倒を見てもらえることになったのだ。
これが平日だったら、相手も仕事なので頼むことはできなかっただろう。
普段から周りにうっとおしがられるほどボクシングの話ばかりしている自分にとって
中日本新人王決勝は、超のつくイベント事として周りに語っていた。
そんな経緯もあって、「行ってきなよ…」的な感じで行かせてもらえた。
持つべきものは親切な人である。
そして、ボクシングに対する一途な思いがこの日の観戦に導いてくれた。
うん…俺、スゴい!!!
いや、マジで感謝。
ここのところ悪いこと続きだったので、本当に救われた気持ちになりました。
ただし、体調はやはり良くなく、頭がボーっとする。
いつものような吐き気はないものの、やはりあまり調子はよろしくない。
こんな調子でしっかり見られるのか?…なんて不安がよぎる。
バスに揺られて1時間半…名駅に到着。
さらに電車に乗り換え、約30分で会場入り。
小汚いヒゲに口元を覆われながら、いそいそと走る。
今日は珍しく指定席のチケットを購入していたが、
真っ先にいつものポジションへ…。
刈谷あいおいホールの2F通路。
この場所から眺めるリングが好きだ。
いつもの場所を確保すると、やたらと小気味いいミットの音が聞こえる。
反対側の通路に目をやると、そこには女子選手。
青いグローブ…今日第一試合に出る塩見 寿奈(トコナメ)か。
女子ボクシングを知らない自分にとって、未知の世界。
女子選手がこんなにいい音をさせるのか…と驚く。
会場を眺めつつ、各ジムの会長さんやレフリーを見つけて、
これから始まる興行に期待を膨らませる。
これから…そんなワクワク感がたまらない。
映像の中のジミー・レノンの声も、いよいよ感を煽ってゾクゾク来るけど、
僕にとっては第一試合を控えた少し慌ただしい空気もまた、同じくらいゾクゾク来る。
体調の悪さも吹っ飛ぶような気分。
これから、人生をかけた選手たちの大一番が始まる。
一つの勝ち負けで、その後のルートが大きく変わる。
今日を含めて、あと4連勝すれば日本ランカー。
今日出場する選手たちの中に、12月にランキングをもぎ取る選手は何人かいるだろう。
楽しみでしかたない。
全日本新人王を獲る…それはもちろん簡単なことではないが、
新人王を獲れずに、A級へ登って行けば、ランカー挑戦というチャンスを待たなければならない。
それはそれで茨のルート…。
分岐点になるのが新人王戦だ。
今日見た選手がチャンピオンになったら言うんだ。
得意満面に鼻高々で言うんだ…
「俺は4回戦の頃から見てたんだ!」
ニワカにプチ自慢させてくれる選手…絶対いるはず。
そして、それを期待させてくれる選手が複数登場…。
さてさて、ここでいつもの
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
内容に関しては、いつものごとく次回から。
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