3人目の男、デビュー ロジャー・メイウェザー(米)⑲ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/17
ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップ19日目。
WBA世界スーパーフェザー級王座陥落後、紆余曲折の末、
パーネル・ウィテカー(米)との激戦で、攻撃力に秀でたボクシングを開花。
レネ・アルドレンド(メキシコ)を相手に圧倒的内容でWBC世界スーパーライト級王座を獲得し
2階級制覇を達成したところまで。
スーパーライトでの世界王座獲得後、アルドレンドの前の王者である
浜田 剛史(帝拳)とのマッチメイクも取り沙汰されますが…。
「当たれば倒せると思ったが、当てれたかどうか…難しかったと思う。」
これは、ロジャーへの挑戦が現実身が帯びたことで、ロジャーを意識した当時を振り返った浜田の言葉。
長年世界のトップボクサーの試合を解説している浜田さんだけに、なかなかリアリティを感じます。
そちらは実然せず、米-ペンシルバニア州王者のマービン・ガリス(米)を相手に1戦ノンタイトル。
相手の左目マブタを切り裂いての7RTKO勝利をあげ、防衛ロードに入っていきます。
このノンタイトルと初防衛戦の間に、メイウェザー家3人目の男。
“静かなメイウェザー”ことジェフ・メイウェザー(米)がプロデビュー。
この男もまた、着実に勝利を重ねていきます。
話をロジャーに戻します。
ノンタイトル戦から2カ月半後に設定された初防衛戦。
相手はのちにWBO世界ライト級王座を獲得するマウリシオ・アセベス(メキシコ)。
1R、静かな攻防の中で、突然放たれたロジャーのワンツー。
左をガードしてできた隙間に右ストレートが滑り込む。
アセべスのテンプルを直撃し、前飲めるに崩れるダウン。
再開後、ロジャーは一気に攻め込まず、相手のダメージを確認しながら以降の時間を消費。
2R、距離をガッチリ固定したロジャー。
アセべスの入り際に左フックを合わせ、入り込まれればクリンチで固め…
しかしラウンド後半、撃ち合いでも行けると感じたか、入ってきたアセべスと真っ向勝負。
大ぶり気味になったところをアセべスに被弾を許します。
3R、クリンチせずにアセべスが入ってきたところを上体の柔らかさで対抗しはじめるロジャー。
積極的に攻め込み始めるアセべス…しかし、1Rにダウンを奪ったのと全く同じロジャーのワンツーが
アセべスの意識と戦意を刈り取ってしまう。
食らった後、間を置いて崩れ落ちたアセべス。
意識はあるものの、コーナーを背もたれにレフリーのカウントに反応する素振りを見せず…。
レフリーが試合を終了させる。
アセべスの世界初挑戦を圧倒的な3RTKOで沈め、初防衛に成功。
また、2カ月半後に設定された2度目の防衛戦は、
NABF北米スーパーライト級王者ハロルド・ブレーザー(米)。
60戦以上も戦いながら、ようやく世界初挑戦をつかんだ苦労人。
その間に北米タイトルでは4戦4勝…チャンスに恵まれずにようやくここまで来た名のない実力者。
ファイナルとして行われたこの試合のセミでは、
トーマス・ハーンズ(米)がアイラン・バークレー(米)にまさかの3RTKOで敗れており、
超ド級のアップセットに試合会場はその戦慄が冷めやらない状況。
誰もが唖然とした空気を噴出させる異様な状況の中、1Rのゴングが打ち鳴らされます。
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