2026/8/16 -愛知・いちのみや中央プラザ体育館- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/8/16 -愛知・いちのみや中央プラザ体育館- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

【バンタム級4回戦】
マッキー 牧山(北島) vs 島袋 友樹(松田)

力強いジャブの刺し合いで始まった試合。
前に出るのは牧山の方だが、数では島袋が上回る。
1R中盤以降、右のショートアッパーを見せ始める牧山に、島袋はジャブをボディにも散らす。

2Rに入り圧を強める牧山にジャブとボディで対抗する島袋。
牧山がガチャガチャとした展開に持ち込む場面が増える中、
お互いにボディを削り合っていく。

押し合いのファイトに巻き込んでいく牧山。
体での押し合いの中でも手が回る牧山と、手が出なくなる島袋。
牧山にペースが行くかと思えた所、ラウンド後半、
わずかにできた距離に島袋がワンツーを滑り込ませ始める。

最終ラウンドも詰めて詰めてファイトしていく牧山だが、
わずかにできた隙間に強打を滑り込ませる島袋。
島袋が痛烈にボディをえぐってらしさを見せる中、
終盤にはコンビネーションを叩きこんで、印象的な場面を作って試合終了のゴング。

マイジャッジは39-37で島袋。
公式ジャッジは1名が40-36で島袋を支持するものの、残り2名は38-38としてドロー。

これまで以上に島袋のジャブに重みを感じた試合。
ボディから丁寧に戦って来た印象の島袋が、また地味なパンチに磨きをかけてきた。

何度も何度も島袋の左に顔面を跳ね上げられた牧山。
それでも詰めてボディをえぐり、島袋を苦しめドローをもぎ取った。
粘り強く戦ってほしい…そういう姿が似合う選手にも思えた。

両者とも半歩前進、そしてこの半歩で島袋はB級昇格の権利を手に入れた。
アマで1勝もできなかった素材が、プロで初勝利から3連勝。
しかし、その後はトンネルに入っての3連敗。
久々の勝利で決めたかったB級昇格の権利だっただろうが、
少しずつ少しずつ積み重ねてきた男だからこそ、半歩進んでのB級昇格が似合うようにも思う。

素直に6回戦を戦わせてもらえるか、それともまだ4回戦でのテストを課せられるか。
島袋に組まれるカードも含め、楽しみにしていきたい。

マッキー 牧山 6戦1勝3敗2分
島袋 友樹 9戦3勝(2KO)4敗2分

 

【51.8kg契約4回戦】
源田 琉成(とよはし) vs 冨山 侑人(結花)

スピードに乗ったジャブが飛び交う立ち上がり。
中盤、源田が踏み込んだところを立て続けに痛烈に捉える冨山。
駆け引き合戦でまずは上回った冨山。

いったん様子見に入った源田に深く踏み込んでワンツーのジャブを突き刺す冨山。
ワンが深く源田のアゴをえぐって痛烈なダウンを奪取。
立ち上がった源田、攻め込もうとする冨山をフェイントで攻め込ませず窮地を脱出。

2Rにはダウンポイント分で余裕を持った冨山が待ちに入る。
踏み込んだ源田を痛烈に襲う場面が目立つが、行くしかない源田。
足を使う冨山に対し、源田がもらいながらも追いかけてヒットを奪う場面が出て来る。

3Rに入ると、徐々に攻勢の強まる源田。
相変わらず痛烈に捉えられるも、もらいながらでも捉えるが目立つ。
待ちの状態でなかなか手数が出ない冨山だが、
それでも迎え撃つパンチは一発で試合を終わらせそうにも見える。

最終ラウンド、強引にでも攻め込んでいく源田。
ジャブを突いて遠ざけようとする冨山だが、源田のアタックは続く。
終盤、強烈に頭がぶつかって源田がカット。
再開後も出続ける源田だが、致命的な拳を撃ち込むには至らず。

マイジャッジは38-37で冨山。
公式ジャッジは40-35、39-36、38-37の3-0で冨山。


出れば撃たれる展開の中、手が出なくなったところで致命的な一撃を浴びた源田。
戦いのさなか、後ろ向きになった選手は怖くない。
その攻め時に逃さず冨山は踏み込んだ…これこそまさにセンスと感じた。

しかし立ち上がった源田は守りに入らず、迎撃態勢をとり、冨山の追撃を阻止。
来れば刈りとる…そんなメッセージがこもった駆け引きに見えた。
冨山から見れば攻め込めなかった…とも言えるが、
それはセンスがある選手だからこそだとも思える。
チャンスと見て無作為に跳び込むリスクを察知できる選手だからこそ。

プロの最初のラウンドで痛烈なダウンを喫した源田だったが、
後半はもらいながらでも行く姿勢で追い上げていった。
当てても止まらない選手ほど怖いものはない。
本来やりたいボクシングとは異なるのかもしれないが、場面によっては必要な引き出し。
デビュー戦で多くの局面を経験した源田が、これを踏まえて飛躍して来る姿が楽しみに思えた。

そして、鳥取から敵地連戦の中、これまで何度も中日本のリングを踏んだ結花ジムの選手たち。
ようやく、こういった素材が出てきた…とも感じる。
どこまで勝ち上がっていけるか、そして敗戦を踏んだ場面で心折らずに次に向かえるか。
ここからさらに強さを増して、また中日本のリングにやって来てほしい。

源田 琉成 1戦1敗
冨山 侑人 2戦2勝(1KO)

 

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