2025/10/05 -愛知・刈谷あいおいホール(二部)- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2025/10/05 -愛知・刈谷あいおいホール(二部)- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【54.5kg契約4回戦】
松橋 大空(北海道畠山) vs 増本 雄大(ミサイル工藤)

 

 

勝者:松橋
4R判定 3-0(39-37、39-37、39-37)


足を使う増本に対し、追いかける松橋。
ガード高く、頭を振りながら接近し、詰めて強烈に突き刺す松橋。
しっかり足を動かしながらジャブを突く増本。
お互いにディフェンス意識の高い戦いだったが、
ガードで受け止めて強烈に返す松橋が印象的なシーンを多く作った。

力強く振れるのもディフェンスあってのもの。
相手の攻撃をしっかりと受け止めたうえで、反撃できないタイミングで強打を振るった松橋。
体にしっかりと攻防の流れを叩きこんだ選手に見えた。
これでB級昇格、上のグレードでの戦いが楽しみになる戦いぶりだった。

しっかり足をつかってジャブを突き刺していった増本だったが松橋のガードに弾かれた。
接近戦では撃ち終わりを狙われて被弾。
しかしながら、足は終始止まらず、ジャブは鋭く飛んだ。
B級昇格するクラスの選手を相手に今時点で充分に戦ったように思う。
ジャブの種類、タイミング、崩しの引き出し…
手持ちの選択肢が増えれば厄介な選手になっていくようにも思えた。
いずれ、西部日本新人王として中日本新人王の前に立ちはだかってほしい。


松橋 大空 5戦4勝(2KO)1敗
増本 雄大 4戦1勝2敗1分

 

【スーパーライト級4回戦】
桑瀬 豪輝(名古屋大橋) vs 片岡 一平(本田フィットネス)

 

 

勝者:桑瀬
4R判定 3-0(39-37、39-37、40-36)

足を使いながら、独特のステップとタイミングで入ってくる片岡。
しかし、そのタイミングに惑わされず、その入りに拳を合わせる桑瀬。
行く構えを見せ、フェイントを織り交ぜながら片岡を誘い出し、痛烈に右を合わせていく。
振り回してくる場面でも冷静に拳を外して自身の拳を差し込んだ桑瀬。
はっきりとした判定勝利をあげた。

とにもかくにもやりにくさを感じさせた片岡。
並みの選手ならペースを崩されたり、思わぬ被弾を重ねただろうとも思える。
桑瀬は試合開始直後からタイミングを掴み、
したたかに相手に飛び込ませてカウンターを奪っていった。
試合巧者ぶりも含めてスキルの高さを感じさせた。

桑瀬に封印されたような格好となった片岡だったが、
変則的な動きに翻弄される選手も多いはず。
厄介なクセモノ間を増強して、また中日本のリングに来てほしい。
そのスタイルに強い面白みを感じた。


桑瀬 豪輝 2戦1勝1敗
片岡 一平 4戦1勝3敗

 

【フライ級4回戦】
後藤 圭人(名古屋大橋) vs 阿部 秦牙(ミサイル工藤)

 

 

勝者:後藤
4RTKO

阿部が入ろうとするところを巧みに巧みに捉えていく後藤。
撃ち合いになった場面でも左フックで対抗して譲らず。
3R後半から阿部が入る場面も増えたが、捉えても反撃を食う。

八方ふさがりの中で迎えた最終ラウンド、阿部が積極的に飛ばした左ボディジャブ。
そこに後藤がカウンター一閃、強烈なパンチに距離を取ろうとする阿部だが
ビッグチャンスに後藤が追いかけまわして強打を叩きこんでいく。
最後はレフリーが試合をストップ。

キャリア初のKO勝ちとなった後藤。
有望選手が近隣階級に大集結した時期、なかなか勝てなかったが、
一度引退したうえで、強くなって戻って来た。

テクニシャン後藤ここにあり、入り際、カウンター…
多彩な種類と多彩なタイミングで圧倒した。

判定では敗戦濃厚な中、積極性を増そうとした阿部。
その矢先、複数回撃ったボディジャブのタイミングを掴まれて致命的な一撃を食った。
しかし、攻めなければ勝ちのない状況。
勇敢に勝利に向かったからこそ、食らった一撃だったようにも思えた。
胸を張って欲しい敗戦だと感じた。


後藤 圭人 6戦3勝(1KO)2敗1分
阿部 秦牙 4戦1勝(1KO)3敗

 

 

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