2025/04/05 -愛知・名古屋市昭和スポーツセンター- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
これまで畑中ジムの興行は、友人に畑中ジムの後援者がおり、その方からチケットを購入していた。
この日はその方が仕事の都合で試合に行けないとのことで、選手から直接チケットを購入。
お願いしたのは、メインイベンターの畑中 建人(畑中)。
畑中とはこれまで不思議な縁がある。
20代のころ、暮らしていたアパートは名古屋市北区にある城北小学校の隣だった。
ベランダで煙草をくゆらせながら、その校庭を眺めるのが好きだった。
元気に遊びまわる子供たち。
その子供たちの中に、現在の畑中夫妻がいた。
当時は畑中 清詞(松田)の息子がいるとは全く知らず。
ただただぼんやりと眺めていた思い出の光景だ。
二階席に陣取り、試合の開始を待つ。
何度も聞いた声で「先生!」という声が聞こえた。
畑中会長の声だ。
ふと目をやると、そこには懐かしい顔。
思わず立ち上がり大声をあげた。
「松下先生!関です!大学でお世話になりました!」
大学時代の恩師だった。
周りの人たちも驚いていた。
僕が通った大学は、中京高校の系列。
僕が大学を中退した後、松下先生は高校へ移動したそうだ。
高校の生徒には田中 恒成(畑中)を筆頭とするボクシング部の生徒たちもいた。
ここでも畑中ジムとのご縁がつながった。
「せきちゃんも中京か」
畑中会長が嬉しそうに言う。
子供が産まれたとき、仕事がうまくいったとき、
節目節目で大学に顔を出したが、松下先生には会えずにいた。
もう一生会えないかと思っていた恩師との思わぬ再開に、取り乱してしまった。
松下先生と畑中会長のやり取りに割り込んでしまったことをお詫びし、
少しだけ松下先生と会話させてもらう。
大学を中退した自分、あれからいろいろあったけど、それなりにやってます。
そんな報告がしたかった。
ボクシングがまた、思わぬご縁を運んでくれた。
一目見れた、わずかの時間だけど、恩人にいろいろ報告することができた。
胸がいっぱいだった。
その後、会場に来ていたメルビン・ジェルサレム(比)とも少しお話をさせてもらう。
腰の低さは世界王者と思えない…握手させていただき、ここでも至福の時間を得る。
さて、ここでいつもの前置き
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
選手からチケットを購入させてもらう。
そのチケット代は選手のファイトマネーに直結する。
「買ってあげた」と勘違いするファンもいる。
我々が選手からチケットを買うことで、
そのチケット発送/代金の手間は選手が負うこととなる。
「買ってあげた」もそうだが「準備していただいた」でもある。
そこはお互い様だ。
選手から購入することで、選手との交流ができる。
試合前の畑中が、通りがかりに「ありがとうございます!」と声をかけてくれた。
その日のメインイベンター、正真正銘のヒーロー。
それが、たった一言であれ声をかけてくれるのである。
天にも昇る気持ちとはこのことだ。
舞い上がりそうになる気持ちを抑えながら、第1試合のゴングを待つ。
いずれベルトを巻くだろうホープたちの競演。
僕たちのスターがこれから躍動する。
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