2024/4/7 -愛知・刈谷あいおいホール- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/4/7 -愛知・刈谷あいおいホール- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【61.0kg契約4回戦】
中里 雄大(中日) vs 加藤 陸(松田)

長い距離での攻防、ワンツー、ボディストレートと加藤のパンチが刺さる
中里は入るタイミングを与えてもらえず、長いパンチも綺麗に外される。
手数でもヒットでも、まずは加藤が制しての立ち上がり。

2R、お互い距離が長くなかなか届かない。
中里が詰めていく場面でも上体柔らかくなかなかヒットを奪わせない加藤。
加藤のパンチもなかなか届かず、静かな展開だったが、
中盤以降、中里が詰め始め、手数が増えていくが
中里が入ったところに加藤が印象的なアッパーを叩き込む。

3R、この試合何度も撃ち出していた右クロスを加藤が強烈にヒットさせる。
しかし中盤、加藤のジャブの撃ち出しに、中里の右が炸裂。
中里が一気に攻めていくが、加藤は落ち着いていなす。
圧を増す中里だが、加藤はジャブを突き、上体柔らかくいなす。

4R、長い距離から巧みに中里を制していく加藤。
強引に詰めても状態の柔らかさで、いなしてしまう。
中里が右ストレートを撃ち込んだ場面もしっかりクリンチで流れを切る。

アグレッシブでは完全に中里だが、試合終了間際、
加藤が強烈に右を叩きつけて、印象深いヒットを奪う。

マイジャッジ 39-37 加藤
公式ジャッジ
39-37×3

3-0
勝者:加藤

足を使いロングレンジで巧みに巧みに試合を制した加藤。
中里の持つ独特のタイミングも加藤の巧さに及ばず。
ラウンド自体は拮抗したが、細かく撃ったジャブの差も影響したように思う。

数多くの全日本新人王を産んだ2023年の中日本新人王。
その一角を彩った中里に対しての勝利は価値の大きいものだと感じる。
デビュー3連勝、駆け上がっていく姿を期待したい。

ただ、アグレッシブを強く取ればドローがついてもおかしくない試合だったようにも思う。
スピードがあるわけでもない、一撃で刈り取るような強打でもない。
これだけ巧い相手に拮抗した試合を演じる部分に中里の底知れぬ怖さがある。

どこかのタイミングでビッグアップセットも期待できる選手。
ランキング強奪のシナリオも描ける選手なだけに、
B級、A級へと昇っていく姿を期待していたいと思う。

中里 雄大 5戦3勝2敗
加藤 陸 3戦3勝(1KO)

 

【53kg契約4回戦】
村田 碧(和光) vs チン・ルイセン(中)

先に撃ち出しても、カウンターをとっても突き刺さる村田のパンチ。
しかし、ビクともしないチン・ルイセン。
もらいながらも撃ち返してくるチンだが、村田も動じず。
ラウンド中盤には、村田が右ストレートでようやくチンの顔面を跳ね上げると
終盤にはコーナーに押し付けてパンチを纏めた村田。
圧倒しての1Rを終える。

2R、いくら被弾しても強引に攻め込んで行くチン。
上へ下へ強烈に巧みに突き刺していく村田。
チンが踏み込んだ所に、村田が強烈にボディを撃ち込むと膝を着くダウン。
立ち上がったチンに対してレフリーは続行を許さず。
まだやれると言った不満のリアクションを示すも、テンカウントが数えられた。

KOタイムは 2R 1分54秒

間違いなく弱い選手ではなかったチン。
強烈に被弾してもリアクションはほとんどなく、
被弾を犠牲に撃ち込んで来るパンチで試合にスリルをもたらした。

しかし、村田がそれにも動じず冷静に試合を制した。
この選手が新人王戦にエントリーしている。
鳥肌が立つような強さを見せつけて、トーナメントへ参戦してくることとなった。

今年の中日本新人王戦、全階級通じてのNo.1注目株。
年末、その名を全国に轟かせていることを期待したい。

村田 碧 3戦3勝(1KO)
チン・ルイセン 5戦2勝3敗


【54.5kg契約6回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) vs 大城 雄都(トコナメ)

細かくジャブを突き、右ストレートを叩きつける菅原。
大城は入るタイミングを探っていくような立ち上がり。
大城が時折アタックするが、入って来るところに菅原が右を撃ち下す。

2R、菅原が鋭くジャブを刺し、入って来るところに右のパターン。
至近距離では細かくパンチを纏めて、ファイター大城との撃ち合いも互角以上。
ラウンド中盤以降、菅原が足を止めて撃ち合いに応じると、
両者の回転のいいショートパンチが乱れ飛ぶ。

3R序盤、飛び込んで細かくボディを重ねる大城。
大城が思い切り飛び込む場面で、頭が強烈にヒット。
一旦試合が中断し、再開後は激しい撃ち合い。
お互いボディを削り合う中、菅原のアッパー、大城の右ストレート、
両者の顔面に返すパンチがスリルを産んで行く。

終盤、大城の頭が激しくヒットし、大城に対して減点。
かなり痛そうにする菅原だったが、続行に応じて試合再開。
最後は細かく菅原がパンチを浴びせてラウンド終了。

4R、大城が至近距離で腹を中心に攻めていくが、
菅原がしっかりと受け止め、ひと段落すると回転のいいショートで襲っていく。
体の押し合いとなる展開でも、菅原は押し負けず。
終盤、菅原の左ボディに大城が右フックで捉えると試合は拮抗した撃ち合いに。

5R、攻め込んで来る大城をジャブで遠ざけようとする菅原だが
大城はじりじりと迫ってくる。
撃ちながら飛び込み、ボディを削る大城に、
巧く引っ掛けてまわるなどこのラウンドは長い距離から攻めた菅原。
判定が難しくなりそうな展開。

6R、突進しながら下からえぐっていく大城。
カウンターで菅原の右をもらっても引かず。
突進を繰り返し、距離をとろうとする菅原を追いかけていく。
ラストは両者しゃにむに撃ち合って試合終了。

マイジャッジ 57-56 大城

58-55 菅原
57-56 大城
57-56 菅原

2-1 勝者:菅原

飛び込んで来る大城の頭を避けきれずに苦戦した部分もあると思うが
離れれば、ジャブと入り際を制し、近付けば回転のいい連打で互角以上に戦った。
マイジャッジと逆についたが、納得の判定。

相手の土俵でもしっかりとやりあった菅原。
簡単な試合は一つもなく、しっかりとB級のハードルを乗り越えてA級へ。
ラウンドが長くなることで、面白くなる選手だと思っている。
ここから、きっと菅原の名が全国に知れ渡っていくはずだ。

対して敗れた大城。
前に出続けたアグレッシブが評価されれば、勝敗は逆転した可能性もある。
ただ、ファイターがボクサーファイターと戦って、接近戦が互角だった。
自身のファイトをまだまだ磨いていく必要があると感じた。

A級へ昇格すればいい訳ではない。
彼は「トコナメのエース」だ。
ジムの仲間にも客席にも夢を魅せなければならない。
背負おうと思えば、より大きなものを背負える立場にいる。

試合後、「絶対に強くなる」と約束してくれた大城。
ここからきっと大城がデカくなる。
この試合はボクサー大城にとってドラマの起点になると思っている。

菅原 健太 10戦6勝(3KO)2敗2分
大城 雄都 8戦5勝(2KO)3敗

 

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