2024/4/7 -愛知・刈谷あいおいホール- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/4/7 -愛知・刈谷あいおいホール- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【スーパーウェルター級6回戦】
上村 健太(LUSH緑) vs アポリ・ミテ(中)

じわりじわりと詰めていくミテに対して、
しっかりと距離をとりながら時折強打を返す上村。
手数では圧倒的にミテ、アグレッシブでもミテ、的確に撃ち込んだ分、ヒットでは上村か。
静かな立ち上がり。

2R、より多くジャブが飛ぶようになった上村。
ミテの撃ち終わりを強打で襲う。
中盤、ミテが入ろうとするところに左ストレートを突き刺してダウン奪取。
立ち上がったミテに左ストレートをグサグサさして追い込んで行くが、
ミテも強烈に左フックを返して反撃。

3R、右ストレートをボディに伸ばすミテ、入り際に左ストレートを突き刺す上村。
ラウンド中盤、相撃ちで揺れたミテに左ストレートを突き刺して追い込むも、
ミテはクリンチで窮地脱出。
撃たれても撃たれても詰めて来ていたミテだが、
ここを境に一定の距離を保って待ちの大勢に。
上村の空振りにフルスイングの左右を合わせにかかる。

4R、また詰め始めたミテに対して、鋭くジャブを突きながら
入って来るところに強烈に合わせる上村。
お互いにタイミングを測り合う静かでスリルある展開。

5R序盤、上村の左とミテの右が相打ち。
ダウンしたのは上村…斬り合いのようなタイミングをミテが制する。
ビッグチャンスと見てミテが攻め込み、上村が足を使って回復を測る。
とにかく振り回してくるミテに対して、このラウンドを捨てたか。
上村が防戦に徹してこのラウンドを乗り切る。

最終ラウンド、勢いに乗るミテのジャブが鋭く上村の顔面を跳ね上げる。
足を使う上村、ほとんど手を出さず。
ポイントは勝っている計算か…マイジャッジでは上村1Pリード、とられればドロー。
試合はそのまま上村がリスクのある場面を避け続けて、試合終了のゴング。

マイジャッジ 56-56 ドロー
公式ジャッジ
57-55 上村
56-56×2 ドロー

1-0 ドロー

絶体絶命の中、ダウンを奪って試合をドローにまで持ち込んだミテ。
強烈なダウンを奪われながらも、詰め続けたミテ。
あそこで攻めあぐねてしまえば、この展開はなかったはずだ。
守勢に入ったところを、上村の長い左ストレートに襲われ続ける姿も想像できた。
ミテの勇敢さが生んだドロー劇と見えた。

中国からやって来た無名の猛者。
しっかりと名前を憶えておきたい。

対して上村は、最後の最後、ポイント計算を見誤ったようにも見えた。
リードしていると見れば、リスクを避ける選択はあって悪くない。
また、前ラウンドのダメージを鑑みての選択だったかもしれない。
ただ、勝敗を競うものである以上、戦略まで含めて強さ。
勝てなかったという現実を踏まえての、次の戦いに期待したいと思う。

上村 健太 9戦5勝(3KO)2敗2分
アポリ・ミテ 14戦9勝(7KO)3敗2分

 

【54.8kg契約6回戦】
ビバリー 塚田(LUSH緑) vs 中山 慶伍(駿河男児)

 

中山が強烈なボディをいくつも突き刺して先制攻撃。
時折スイッチしながら凄まじい強打を腹に叩き付け、中山が圧倒かと思えた序盤。
ビバリーが中山の顔面を跳ね上げて応戦。
お互いに強打で揺らし合う効かせ合いで試合がスタート。

2Rも序盤からお互いに強烈に振り合う。
ボディから左右フックで中山がダウンを奪う。

立ち上がったビバリーを追い詰める中山…
ロープ際の攻防でビバリーが右ストレートを一閃。
今度はビバリーがダウンを奪う。

お互いにダメージあるダウン。
両者ともに攻めにかかる。
お互いに揺らし合いながら、強打を叩きつけ合う。

中山がロープ際でボディからのショートアッパー。
強烈に刺さってビバリーが2度目のダウン。
たった3分間で両者合わせて3度のダウン…凄まじい倒し合い。

3R、中山がハードパンチで追い込んで行く出だし。
中山がこのまま押し切るか…そんな展開の中、ロープを背にした中山に、
ビバリーの右フックが突き刺さる。
形勢逆転の一撃、このチャンスに一気に攻め立てたビバリー。
手を返せない中山にレフリーが試合をストップ。

TKOタイムは 3R 2分9秒

ダウンを1つ多く奪われ、3Rも攻められ続けていたビバリー。
攻めていた時間も中山の方が長かった。
しかし、形勢不利を耐え抜き、一撃で逆転、そして詰め切った。

B級初戦の苦労人、ビバリーのメインイベント。
「記念」といった声も聞こえて来たこの試合。
そんな声を拳で見返した…凄まじい試合で覆した。
あまりにもカッコ良すぎる、堂々たるメインイベンター。

この日一番面白い試合だった。

そして、ハードパンチとボディの巧さそのままに変貌した中山。
とにかく荒々しかった4回戦時代。
登っていくなら、どこかで矯正されるものだと思っていた。
思い描いていたイメージはどこか小さくまとまるような姿。

しかし、スイッチを繰り返しながら変則的に詰めて行き、
猛打を振るうその姿は、長所をそのままに大きくなった姿。
獰猛に襲い掛かる姿は刈谷のリングに強烈なインパクトを残した。

どちらが次に先に効かせるか…紙一重の試合。
敗北はしたが「凄い試合を戦った」事実は残る。
帰り際、誇らしげな顔をしていた中山。

それでいいと思う。この試合は勲章だ。
それは戦った選手にとっても、「この試合を見た」観客にとっても。
主役には胸を張って欲しい。

ビバリー 塚田 12戦5勝(3KO)5敗2分
中山 慶伍 8戦4勝(3KO)3敗1分

 

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