2022/05/08 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
2022年5月8日(日) 13:00開始
KNOCK OUT BOXING
刈谷市あいおいホール
メインには日本ランキング一桁台を目論む村上 勝也(名古屋大橋)。
前座もそれぞれ魅力たっぷりなカードが並びます。
この日は5名の選手がデビュー戦。
それぞれここから新たなドラマを描いてくれることだと思います。
大注目の選手もおり、「俺はデビュー戦から見てたんだ!」なんて自慢の種にしちゃいましょう。
生配信はこちらから。
こちらではせきちゃんが副音声的に選手を紹介しながら配信いたします。
さてさて、ここからせきちゃん的みどころを紹介!
■2022年度中日本スーパーライト級新人王準決勝
【スーパーライト級4回戦】
柳川 竜也(名古屋大橋) vs 高井 広大(唯心)
柳川 竜也 2戦1勝(1KO)1敗
デビューから2試合、いずれも内容はスリリングなもの。
勝利した試合は前半を握られながら、起死回生の一撃から最終ラウンドTKO勝利。
初勝利からボクシングが変化していくこともよくあるケース。
前戦の成功体験を踏まえての変化を確認したい。
高井 広大 デビュー戦
デビュー戦の為初見。
高校時代は野球部に所属、投手として活躍。
基本に忠実で、練習熱心とのこと。
勝者は決勝で、昨年の同階級の中日本新人王、藤崎 紘成(和光)と対戦予定。
柳川は藤崎にデビュー戦で1RTKO負けを喫しており、
勝ち上がればリベンジマッチが待ち構える。
■2022年度中日本ウェルター級新人王準決勝
【ウェルター級4回戦】
松岡 陸(浜松堀内) vs 黒川 智矢(唯心)
松岡 陸 デビュー戦
デビュー戦の為、初見。
2018年と2019年の中日本ライト級新人王として
2度対抗戦に挑んだ松岡 蓮(浜松堀内)の弟。
黒川 智矢 デビュー戦
デビュー戦の為、初見。
五輪ボクシングで最も熾烈と言われる関東一部、駒沢大ボクシング部出身。
関係者や選手たちの間ではかなり前評判高く、パンチ力がかなりあるそうな。
勝者は昨年の中日本ウェルター級新人王、上村 健太(緑)と対戦予定。
3月のリングで大きく変貌を遂げている上村。
両者が対抗できる力を魅せられるか、注目したい。
【女子スーパーフライ級4回戦】
樋口 藍(ARITOMI) vs 前田 宝樹(姫路木下)
樋口 藍 2戦2分
インターハイ3位の実績を持ってプロデビュー。
フィジカルの強さや土台の確かさはあるものの
ファイターに詰められ、ドローに持ち込まれた試合が続いた。
前田 宝樹 2戦2勝1分
日本フライ級11位。
圧力ある前進が武器のファイター。
決して引かぬ気の強さもあり。
前戦では引かぬ前田と体の強い樋口がぶつかった結果
スリップダウンが頻発し、噛み合わなない中でのドローとなった。
わずか1か月半でのリベンジマッチ。
変えるか変えずか、前回を踏まえて両者が準備する対策に要注目。
【50kg契約4回戦】
赤塚 翔(名古屋大橋) vs 辻本 レイヤ(真正)
赤塚 翔 2戦2勝
ボクシングを始める前は医師から「80代の体」とも言われた絶望的な身体能力の持ち主。
しかしながら、がむしゃらさを爆発させて熱闘2連戦をもぎとった。
飛び抜けたモノがないからこその武器、そして面白さ。
小さな体ぎゅうぎゅうに魅力を詰め込んだ選手。
辻本 レイヤ 1戦1勝
中日本のリング初登場の為に初見。
デビュー戦ではダウンを奪われながら他全てのラウンドを制して勝利。
4回戦で1度のダウンは致命的、また、ジャッジの印象的にも
五分のラウンドが相手につきやすくなるもの。
そんな絶体絶命を乗り越えるダウン挽回の判定勝ちは力の証にも思える。
赤塚は8月の中日本ライトフライ級新人王決勝戦に出場予定。
相手はこの後に出場してくる中澤 快(三津山)。
雌雄を決する相手の目の前での試合となる。
【女子アトム級4回戦】
吉田 里穂(RISE) vs 川口 玲可(フュチュール)
吉田 里穂 デビュー戦
デビュー戦の為初見。
高校時代は柔道の有力選手。
元々はクロストレーニングでボクシングを始めたが、
のめり込み、大学推薦を断ってプロボクサーへ。
その熱に、所属のRISEジムもプロ加盟し吉田をプロ第1号選手として送り出す。
川口 玲可 3戦1勝(1KO)1敗1分
日本女子アトム級9位。
中日本初登場の為、初見。
前戦ではランカー対決をドロー、ランキングを上昇させている。
打撃戦の回転力が魅力的とのこと。
新加盟のRISEジムが「チャンピオンになれる選手」として送り込む第1号選手。
吉田がいきなりデビュー戦でランカー挑戦。
フィジカルとメンタルに秀でた選手とのこと。
RISEジムにプロ加盟を決断させた吉田の逸話もまた
彼女のボクシングストーリーを熱いモノにしている。
【ライトフライ級4回戦】
三島 壮志(岐阜ヨコゼキ) vs 中澤 快(三津山)
三島 壮志 デビュー戦
デビュー戦の為、初見。
今年3月、妻の三島 希香(岐阜ヨコゼキ)もプロテストに合格。
現役ボクサー夫婦の夫がまずはプロデビューする。
中澤 快 1戦1敗
デビュー戦では有力選手の加藤 駿希(天熊丸木)相手に主導権を握れなかったが
飛び込んで思い切りよく振るうパンチは魅力的。
努力家でジムOBからも可愛がられているよう。
現在、老舗三津山ジム唯一のプロボクサー。
OBたちの「三津山ボクシングアワーをもう一度」の掛け声のもと
その中心選手になるべく、寄ってたかって鍛えられているようだ。
【バンタム級6回戦】
村井 貴裕(名古屋大橋) vs 松浦 克貴(岡崎)
村井 貴裕 27戦15勝(5KO)10敗2分
元日本ランカーだったが、鬱病と診断され精神科閉鎖病棟に入院。
その後、一度引退するも、名古屋へ転居後にカムバック。
どん底を見た男、目指す所は何か、リングで見せるものは何なのか。
松浦 克貴 11戦6勝(1KO)4敗1分
距離を自在にコントロールしながら4回戦を全勝で駆け抜け、
全日本新人王決定戦まで登った松浦。
6回戦で連敗し、一時引退したが、「ボクシングを楽しむ」スタンスで復帰。
リングで躍動する姿は輝きを増した。
多彩な技術と遊び心、今回の松浦はいったい何を試して来るのかのワクワク感。
誰かの背中を推したいとリングに上がる村井。
大好きなボクシングを楽しむことを主眼とする松浦。
一番が誰かとか、先に登るのは、とかそういった枠外の魅力の試合。
自らの価値観をリングで表現する二人にとって、ゴールはタイトルマッチでなく
その毎試合、毎試合になっているようにも感じる。
二人が織りなす世界観を存分に楽しみたいと思う。
【51.8Kg契約8回戦】
村上 勝也(名古屋大橋) vs 青山 功(セレス)
村上 勝也 14戦11勝(3KO)2敗1分
WBOアジア太平洋フライ級11位/日本フライ級10位。
しれっと強くてしれっと勝つ。
早期から日本王座を獲れる逸材と評価されてきた長身選手。
涼しい顔して相手を寄せ付けない懐深いボクシングが魅力。
青山 功 22戦12勝(3KO)9敗1分
日本スーパーフライ級18位
現在2連敗中だが、相手は村地 翼(駿河男児)、大橋 哲朗(真正)と
次世代のチャンピオン候補たち。
ベルトが視野に入る選手たちと凌ぎを削る領域の選手。
村上は日本王座挑戦権内の11位にランキングされてから
2勝を挙げるも上がったランキングはたった一つ。
今回は王座挑戦権外とは言え、日本ランカーを対戦相手に据える。
明確な勝利でランキング一桁を狙いたい所だが…。
敗れはしているものの、前戦、前々戦とボディで抵抗を見せている青山。
長身痩躯の選手に対してのボディ狙いは定石の一つ。
寄せ付けずか、えぐられるか…。
ランキングは7つの差があるものの、
据えられたハードルは決して低くないと感じられる。
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