2016/11/27 刈谷あいおいホール-4試合目~5試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2016/11/27 刈谷あいおいホール-4試合目~5試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 

さて、中日本ボクシング観戦記。
本日は11/27に開催された試合の4試合目、5試合目を掲載。
 
 
 

ボルテージが上がりまくりの序盤3試合。
当たり日となったこの日の興行…ここからさらに激戦が繰り広げられる。

5分間の休憩が挟まり、改めてまわりを見回すと…
立ち見の多さに驚くとともに、赤コーナー側のリングサイドは完全に埋まり…。

これで、今日の入りが900人。
普段はいったいどれだけなんだろう…

いつもとは違う異様な雰囲気とともに、見た目より少なく感じた入場者数に
地方ボクシングの苦しさを感じたりもする。
 
 

【56kg契約 4回戦】
森 寛人(松田) vs 清 利樹(駿河男児)

・森 寛人(松田) 1戦1敗 20歳
・清 利樹 2戦1勝(1KO)1敗 24歳

前戦で近藤 裕真(畑中)に敗北した森と、デビュー戦で失神KO負けを食らった清。
ボクサーが這い上がる姿…それこそファンが涎を垂らして喜ぶモノ…。

いい試合が続いていたものの、まだまだ温まり切っていない会場に火をつけたのがこの二人。
ゴングとともに距離が咬み合いまくる二人。
先に大ダメージを与えたのは森。

清をロープ際に追い込んで、痛烈な右フック。
大砲の炸裂に、思わず「うおぉぉぉ!」と声が出る。
しかし、そこから清の反撃…逆に森をロープへ押し返すと
同じように右フックを炸裂させる。

見事とも思える綺麗なダウン。
再開に応じた森だが、清の軽い左で腰が落ちるほどのダメージ。
必死に組みついて執念のダウン拒否。

ほどかれてもほどかれてもクリンチで必死にすがりつく森に胸が熱くなる。
そんな中、近距離での強引な精の連打に最後は飲み込まれ…
リングに膝を着くダウン。

ここでレフリーが試合をストップ。
どんなに追い込まれても最後まですがりついた森。
逆転とも思える清の渾身の右フック。

プロ魂を感じる一戦。
 
 

【スーパーフライ級 4回戦】
今野 光紀(コパン星野) vs 松浦 克貴(岡崎)

・今野 光紀(コパン星野) 4戦1勝2敗1分 32歳
・松浦 克貴(岡崎) 3戦3勝 19歳

デビュー以来の3連勝でB級昇格に王手の松浦と、連勝で昇り調子の今野。
松浦の試合では、東とハイレベルの争いを制した試合を目撃している自分。
距離を丁寧に測っていた松浦の戦いぶりに4回戦とは思えない落ち着きを感じた。
ちょっと期待している選手だっただけに3連勝という結果が着いて来てくれて嬉しく感じる。
 

1R、東との試合で見られた松浦の丁寧な距離測定のジャブがない。
今野が入ってきた瞬間を逃さず的確に捉えて行く。
ラウンド後半、今野は松浦の左を交わして、右を被せようとする。
…測定する必要がないということか、それとも今野の狙いをいち早くつかんでいたということか。
どちらにせよ、松浦のセンスをバッシバシに感じる。
 

2R、いいのが入るとKOを狙って一気に攻める松浦。
これまで3試合、全て判定勝ち。
決してパンチがない選手ではないだけに、KO勝ちが欲しいのか…。

しかし、今野のフィジカルはかなり強く見える。
距離の近い乱戦に強さを発揮する。
 

3R、技術的にははっきりと松浦が上に見える。
近い距離でも丁寧にディフェンスする松浦。
もらいながらもタフに攻める今野。
このラウンド後半…足が死んだように見える松浦。
今野が捕まえてボディをしつこく叩いていく。
 

4R、頭をつけての撃ち合いに突入。
シャープなコンビネーションで今野を捉えて行く松浦。
しかし、撃ち疲れからか、後半はなりふり構わない今野の細かいボディに飲み込まれかける。
それでも、体の押し合いで今野を押し返す強さも見せて、試合はそのまま最終ゴング。

39-38,39-38,38-38の2-0で松浦の勝利。
 

前回同様、途中で足が死んだ松浦。
これでB級昇格の資格を手に入れ…徐々に長丁場のラウンドに挑んでいく。

センスの良さに高みを期待するだけに…もう少し、ふくらはぎに力が欲しいと感じる。
後楽園のメインで戦っている連中にひと泡吹かせるには…
ここから先が重要で…その期待は持たせてくれる選手だと感じる。
ランクに名を連ねる猛者たちが、どれだけ自分を追い込んでいるか…
そこに目を向けて欲しいと感じる。

逆に今野のタフさにはかなり驚いた。
数年後…後楽園で彼を見たい。
きっと勝っても負けても面白い試合になるだろうと感じる。

A級になりランカーに挑戦し…そんな試合で実力差のある相手と当たった時、
彼の本物の魅力が発揮されるはず。

きっと、あわやを感じさせてくれるはずだし、まさかのアップセットだって期待させてくれるだろう。
負けたとして…彼のような選手がリングに崩れ落ちる瞬間は、絶対に記憶に残る。
 
 

さて、まだまだ激戦が続いたこの日。
濃厚過ぎるので一旦ここで切ります。

次回もまたバッチバチ!
 
 

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