元世界王者対決 ロジャー・メイウェザー(米)㉕ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/29
ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップの26日目。
3度目の世界王座獲得を目指すロジャーがIBF世界スーパーライト級王座決定戦で
ラファエル・ピネダ(コロンビア)に衝撃の一撃KOを喰らったところまで。
その後、元メキシコ-チワワ州ウェルター級王者ペドロ・デラクルス(メキシコ)を相手に慎重に再起したロジャー。
続いての試合をのちにWBO世界スーパーライト級王座に挑戦するフィデル・アベンダーノ(メキシコ)と対戦し
なんと5Rにダウンを奪われた末に判定でこの試合を落としてしまう。
まだ実績らしい実績もなかったアベンダーノに喫した敗北は
人材豊富なこの階級では、大きな躓きとなってしまい、世界戦線から後退することを余儀なくされます。
それでもすぐに再起に向かったロジャーは、
2階級下のUSBA全米ライト級王者 ヒルベルト・フローレス(メキシコ)を3RTKOで破って再起。
評価を不安定なものにしつつあるロジャー。
つられるように弟のジェフ・メイウェザー(米)は、引分で再起に失敗。
さらにスーパースター、オスカー・デラホーヤ(米)に沈んで、世界トップ戦線から離脱。
メイウェザー家が苦難の印象を強くしたその翌日、
ロジャーは中南米の小さな島からやってきた
元WBA世界ライト級王者リビングストン・ブランブル(セントクリストファー・ネイビス)と対戦。
ゴングとともにコーナーを飛び出したブランブルはロジャーを急襲。
勢いに任せた右ボディにロジャーはバランスを崩してマットに膝を着く…。
微妙なところですが、ここはスリップの判定。
その後もぐいぐい前に出てくるブランブル…。
それを迎え撃つロジャー、体で押し合いながら密着戦が展開される。
ただ勝つだけでは、熾烈な生き残り競争を脱出できない…リーチ差でアドバンテージを持ちながら
その長い腕を回り込ませてアッパーを突き上げる…。
足を使えばいなせてしまいそうな相手…頻繁にぶつかる頭の衝突も受け入れ
徹底的にインファイトを受け入れての戦いを見せます。
ボディを中心に叩くブランブル…
2R終盤にはロジャーは効いた素振りを見せ始める。
さらにブランブルはしつこくしつこくボディを叩き、ロジャーの体力を削りにかかる。
時折顔面へ強烈なパンチも叩き込み…しかしロジャーのアッパーも鋭利な角度で突き刺さる。
4Rに突入すると、押し合いに疲れたかブランブルの手数が減る。
ロジャーは的確なコンビネーションを叩き込み、ブランブルをさらに消耗させ…
攻めあぐねたブランブルが飛び込んで振った右フックを肩でブロック、
その刹那に突き刺さるロジャーのカウンターの右スマッシュ。
吹き飛ぶようにバランスを失って尻もちをつくブランブル。
主審のカウントが数え上げられます。
立ちあがったフランブル…しかしここからロジャーの的確なパンチが襲いかかります。
ロジャーは攻め急ぐこともなく、ジワジワと追い込んでいく。
ゆっくりと毒蛇の毒を回らせていくように…
ラウンド終盤、ロジャーのアッパーで顔を跳ね上げられたフランブル。
それでも引きはせず、インファイトで撃ち合っていく。
レフリーが二人の絡み合った腕を解いたところで、レフリーに気をとられたフランブル。
そこへロジャーが急襲。
ブレイクと勘違いしてしまったか、そのままフランブルは一方的にパンチをもらってしまう。
慌ててレフリーが割って入り、二人を制止するも、既にフランブルはダメージをかなり蓄積させたよう。
5Rが開始されると、ロジャーの一方的な展開に。
積み重なったダメージと、ロジャーの攻勢にセコンドがリングに飛び込んでブランブルを救出。
結果5R反則でロジャーの勝利となります。
元世界王者対決を制し、なんとか生き残ったロジャー。
しかし…この後の道はいばらの道…
【カテゴリ別】
2016年選手紹介一覧に戻る
選手紹介一覧に戻る
カテゴリ別記事一覧に戻る
【日付別】
【記事一覧】2016年10月に戻る
【記事一覧】2015年~2016年に戻る
【記事一覧】に戻る
各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
コメント