2025/10/05 -愛知・刈谷あいおいホール(一部)- セミファイナル、ファイナル(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
■中日本・西部日本フェザー級新人王対抗戦
【フェザー級5回戦】
植松 風河(駿河男児) vs 佐藤 成貴(ビッグアーム)
勝者:植松
4R判定 3-0(48-47、48-47、49-46)
見合いながらタイミング勝負となった試合。
いつ行くか、どちらから行くか、どのパンチを選ぶか、後の先に回るか…
無限にある選択肢の中からその一つ一つを選択していく。
そしてそれがラウンドのポイントに直結する。
スイングラウンドが続いた試合を植松が制した。
マイジャッジは植松の50-45。
どうついてもおかしくないと感じた試合ではあった。
フルマークのマイジャッジも、各ラウンドの差は紙一重だった。
今年の中日本新人王の中でも最も全日本に近いと思われる植松。
その植松にこれだけ迫る試合をした佐藤の今後に期待したい。
敗戦はしたものの、見栄えのいい被弾をほとんど許さなかった距離感。
B級昇格の権利を持つが、まだ、来年の新人王へのエントリーも可能。
どのルートを歩むにせよ、いずれその名を浮上させる存在だと思ってる。
接戦とはなったが、「負けづらい」試合を作った植松。
圧倒的なKO劇を見せた中日本新人王戦だったが、こういった試合を作れる巧さも見せた。
試合展開がどう転んでも勝ち抜いていける。
全日本新人王を目指す戦い、植松が盤石さを見せたと感じた。
植松 風河 8戦7勝(5KO)1敗
佐藤 成貴 7戦3勝(1KO)2敗2分
■中日本・西部日本スーパーライト級新人王対抗戦
【スーパーライト級4回戦】
島田 ネン(とよはし) vs 野上 一馬(本田フィットネス)
勝者:島田
4R判定 2-1(39-36、39-36、37-38)
マイジャッジは39-36で島田。
鋭くワンツーを突き刺す野上に対して、島田がかわしながら強打を突き刺す立ち上がり。
足を使って島田をさばく場面も見せた野上。
フルスイングからの疲弊を見せる島田、ダメージが積み重なる野上。
クリンチの多くなった野上に減点も入った消耗戦。
お互い出し尽くした試合の判定は割れて、島田の勝利。
島田の豪打と向かい合いながらも、積極的に手を出した野上。
顔面を跳ね上げられた数が多く、ポイントは奪われてしまったが
ヒット数、手数では上回ったように思えた。
効かされた場面では無理せずクリンチに逃れていたが、
その数が多すぎて減点をもらうこととなってしまった。
巧く戦っていたが…それは強打に立ち向かう勇敢さあってのもの。
勇気と巧みさであと一歩にまで迫った。
対して、オーバーペースとなってしまったようにも見えた島田。
それでも最後までその拳の怖さは損なわれず、死力を尽くして戦い切った。
ボクシングにおける絶対的武器であるパンチ力。
それを全面に押し出したような判定勝利。
島田のこの強打が、年末、後楽園ホールを震撼させることを願いたい。
島田 ネン 3戦3勝(2KO)
野上 一馬 7戦3勝(2KO)4敗
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