2023/08/20 -愛知・刈谷あいおいホール- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
さぁ、今年もやってまいりました。
灼熱の中日本新人王決勝戦。
この日、勝った選手には中日本新人王の肩書が与えられ、
中日本の代表として、各地の新人王へと挑んで行くこととなります。
我らが中日本新人王に期待を載せて送り出す日。
試合に燃え、期待に震える灼熱の中日本新人王決勝戦。
今年もついにこの日がやってまいりました。
試合は以下から配信予定です!
サブ配信はこちら
せきちゃんがおしゃべりしながら配信予定です!
■中日本スーパーライト級新人王決勝
【スーパーライト級4回戦】
柳川 竜也(名古屋大橋) vs 中里 雄大(中日)
柳川 竜也 5戦2勝(1KO)2敗1分
喫した2敗はいずれも藤崎 紘成(和光)を相手にしてのもの。
その藤崎をドローの優勢点勝ちで退けての決勝進出。
ついに藤崎越えを果たした柳川が「その先」の道を歩み始める。
中里 雄大 1戦1勝
デビュー戦ではハイスペックの月田 翔一郎(平石)を
愚直かつ丁寧なファイトで上回った。
丁寧に丁寧に自分のファイトを貫くスタイルは相手にとっても厄介。
愚直なファイター同士の対決。
テクニックやスピードで上回る相手をファイトで削って勝ち上がった中里。
3年目にしてようやく藤崎越えを果たした柳川。
この日最も無骨なカードが成立したように思う。
オープニングから熱いファイトが期待できる。
■中日本フェザー級新人王決勝
【フェザー級4回戦】
石崎 大二朗(平石) vs 太田 彩千耶(中日)
石崎 大二朗 1戦1勝(1KO)
パンチ選びのセンスが秀でている選手に感じる。
相手、展開に合わせてどのパンチを選択するのか。
アマチュア17勝の実績あり。
太田 彩千耶 4戦2勝(1KO)2敗
「輝ける左ストレート」
抜群の左を如何に当てるか…前戦では右の使い方で飛躍を見せた。
多彩な軌道を描く前の手もまた武器になる。
まだまだ未完成…だが着実に、その左が火を噴く準備を整ているように見える。
アマチュアで実績を積んだ後、期間を空け、プロとしてリングに戻った石崎。
ブランクはあっても土台はしっかりと固まっている印象。
ここに未完成ながら期待値の高い、太田が挑んで行く。
才ある選手である二人が激突する決勝戦。
より輝くのはどちらか。
■中日本ウェルター級新人王決勝
【ウェルター級4回戦】
松岡 蓮(浜松堀内) vs 黒川 智矢(唯心)
松岡 蓮 8戦3勝(3KO)5敗
シャープなパンチに破壊型の威力あり。
どの距離でも戦える器用さもあり。
持ち合わせるものは沢山ありながらの負け越し戦績。
黒川 智矢 2戦2敗
デビュー前から力を高く評価されることもあった黒川。
しかし、プロのリングではなかなか結果がついて来ない。
お互いに戦績以上の力がある選手。
歯車さえ噛み合えば、一気に駆け上がる可能性も秘める。
特に松岡に関しては、きっかけになりそうな試合を前戦で見せている。
本当の力をリングで披露できるのか、それも含めて実力。
ここでその力を…。
■中日本ライトフライ級新人王決勝
【ライトフライ級4回戦】
茶木 努(カシミ) vs 滝川 裕大(中日)
茶木 努 2戦2敗
コツコツとショートを浴びせる姿が印象的。
前戦ではペースを乱されて消耗したが、そのあたりが解消されてくるか。
この日の決勝で初勝利を目指す。
滝川 裕大 2戦1勝(1KO)1敗
デビュー戦はアドレナリン全開のボクシングで勝利。
2戦目では敗戦したものの、やれることをやり尽くすような姿に胸を熱くさせた。
両者ともアマチュア実績があるわけでもなく、まだプロとしてのキャリアも浅いが
この試合に勝てば嫌でも中日本新人王の肩書を背負い、各地の新人王との戦いに挑むこととなる。
立場が人を作る…強くなる要素満載の戦いに飛び込んで行くのはどちらか。
先を見据えても面白い試合!
■中日本スーパーフェザー級新人王決勝
【スーパーフェザー級4回戦】
新田 晃生(カシミ) vs 古川 修誠(杉田)
新田 晃生 1戦1勝
アマ15勝を挙げてのプロのリング。
デビュー戦では叩き上げ5戦目の選手相手に
終始主導権を握り続け、地力の高さを見せた。
古川 修誠 4戦2勝(1KO)1敗1分
野性的、肉体的な力が飛び抜けている。
直近の試合ではB級の権利を持つ相手に対して
倒し合いを演じてのドロー。
技術か野生か…スポーツか格闘か…。
ダントツのスキルとダントツのフィジカルが激突する。
今年の中日本新人王決勝戦No.1注目カード!
■中日本スーパーバンタム級新人王決勝
【スーパーバンタム級4回戦】
時弘 将志(とよはし) vs 武藤 涼太(松田)
時弘 将志 8戦3勝(1KO)3敗2分
飛び抜けて強い相手にドローを演じるなど、負け越しながら存在感を放っていた時弘。
ようやく結果がついて来始め、戦績も五分へと戻して来た。
負けながら強くなってきた代表格のファイター。
武藤 涼太 2戦1勝(1KO)1分
全日本新人王を期待される注目選手。
準決勝では今年の中日本新人王戦で最もハイクラスなカードとも思えた試合を
ドローの優勢点で勝ち上がった。
アマチュアでは19勝の実績。
B級デビューでもおかしくない実績の武藤に対し、
「全日本新人王候補」と言われる選手に大善戦を踏んで来た時弘。
勝ち切るところまでは至っていなかったが、今度こそ…。
武藤目線で見ても、思い切りの良さ抜群のファイターをどう処理していくのか…。
見どころたっぷりの一戦。
■中日本バンタム級新人王決勝
【バンタム級4回戦】
樫谷 樹歌(タイガーウイング) vs 平柳 道彦(LUSH)
樫谷 樹歌 3戦2勝(1KO)1敗
サイドへ飛びながら威力のあるパンチを叩き込み続けた前戦。
その強さをしっかりと誇示している。
アマでは13戦の実績あり。
平柳 道彦 1戦1勝
ディフェンス意識が高いからこその大きなパンチが魅力。
デビュー戦はポイント的には圧倒したものの、
かなり激しい試合を乗り越えての勝利。
両者、かなり噛み合うようにも思える。
威力のある拳をぶつけ合う激しい試合になること請け合い。
名前の並びをみただけでゾクゾク来るカード。
【62Kg契約6回戦】
英 豪(緑) vs 浜崎 隆広(仲里)
英 豪 デビュー戦
高校選抜3位の実績を持つ、英 豪がプロデビュー。
いきなりメインのリングに立つ期待値の高さだ。
駒大ボクシング部では副主将を務めたアマエリート。
公開プロテストでは力石 政法(緑)相手に前の手の巧さも見せた。
浜崎 隆広 16戦3勝(1KO)10敗3分
B級昇格から約2年、3敗1分と目下B級の壁に激突中。
静岡のリングで見た際には猛烈な手数で判定勝利を挙げていた。
ガムシャラな姿が印象的。
昨今、アマチュアで実績がある選手の多くがプロにやってきている。
誰も彼もがアマエリートと呼ばれるが、関東大学リーグ戦を
中心選手として戦った英 豪は充分にアマエリートと言われていい選手と感じる。
大学を卒業すれば、一部の強豪選手を除いて戦う場が極端に減少するアマチュアボクシング。
大学ボクシングがある意味、最も熾烈な場所であり、その中でも烈火を極めるのが関東一部。
そこを戦って来た英 豪に対し、相手はB級で結果を出せていない浜崎。
しかし、静岡で見たガムシャラな手数を思い起こすと、
そんな選手だからこそ、ドラマを期待できるようにも思える。
エリートvs叩き上げ!
後楽園ホールではよくあっても、刈谷では珍しい試合構図。
力を見せつけるか、ドラマが巻き起こるか。
楽しみにしていたい。
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