2021/09/19 -刈谷・あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ！
さぁ、今週末に迫っております、「中日本・西部日本新人王対抗戦」
中日本と西部日本で開催地が持ち回りの対抗戦、今年は中日本開催です。
まさかまさか、ここまで配信させていただけるとは思っていませんでした。
御厚意もあり、配信させていいただきます。
我らが中日本新人王が、各地の新人王達と激突していくその初戦。
毎年、西部日本新人王の情報は入手しづらく、
この対抗戦でその強さに驚かされることも多くあります。
一昨年で刈谷で観戦した際には、西部日本で良質なファイターが
量産されていることに度肝を抜かれております。
…が、ここまで見て来た中日本の戦士達。
どうしても肩入れしてしまいますので、
我らが中日本新人王に立ちはだかる西部日本新人王といった目線で見どころ紹介。
というわけで配信は以下からどうぞ。
※動画が見れない方はこちらをクリックしてみてください
■中日本・西部日本ライトフライ級新人王対抗戦
【ライトフライ級4回戦】
鈴木 尊虎(トコナメ) vs 登川 旭(島袋)
鈴木 尊虎 5戦3勝1敗1分
中日本軽量級の主人公化しつつある鈴木 尊虎。
有望選手たちと拳を合わせ続けてのこの戦績。
特筆すべきは撃たれた後の返しの速さ。
それを叶えるスピードとタフネスに要注目！
登川 旭 2戦2敗
不戦での獲得となった西部日本新人王。
しかしながら、戦績や獲得経緯で判断できないのが西部日本。
2戦目はTKO負けを喫するも、序盤には相手を硬直させるワンツーを撃ち込んでいる。
鈴木は2年連続の中日本新人王獲得、昨年は西軍代表決定戦で敗退。
リベンジの切符を手に入れる戦いとなります。
■中日本・西部日本フライ級新人王対抗戦
【フライ級4回戦】
森川 祐輝(緑) vs 関 拳斗(関)
森川 祐輝 3戦1勝2分 サウスポー
スピードスター型の選手、柔らかさや反応の良さも申し分ない。
デビュー戦から有望選手相手に主導権を握る戦いを見せる。
後半の失速が課題に見えたが、決勝ではその課題を乗り越え、
松浦 克巳(岡崎)とのスピードスター対決を制した。
関 拳斗 1戦1勝(1KO)
ジャッカル 丸山(国際)と伝説の倒し合いを演じた名ボクサー、関 博之(帝拳)の次男。
U-15を3度制したサラブレッドだが一時期ボクシングを離れてた上でリングに戻って来た。
前の手と距離感に秀でた選手。
ストロングポイントが重なる部分のある両者。
緊張感の高い駆け引き合戦からスタートすることを予想します。
生唾ごっくんピリピリの中、呼吸すること忘れるべからず！
■中日本・西部日本スーパーフライ級新人王対抗戦
山崎 隼人(名古屋大橋) vs 山内 翔貴(本田フィットネス)
山崎 隼人 5戦3勝(1KO)2敗 サウスポー
懐は深いが、近距離で勝負できる選手。
効かせるタイミングが徐々に磨かれてきているようにも感じ、成長期の選手にも思える。
山内 翔貴 3戦1勝(1KO)2敗
リズムのいいボクサーと聞きます。
土台のしっかりした選手を送り込んで来るイメージのある本田フィットネスの選手。
現在B級で活躍する金城 寛季(平仲BS)には敗北していますが、苦戦させたとも…。
ぐちゃっと潰れたような撃ち合いに巻き込んで行くシーンがよくある山崎。
リズム系のボクサーであれば、自身の土俵に持ち込めるか否か…。
激しい試合になってくれれば、山崎の魅力爆発…といった可能性も。
■中日本・西部日本バンタム級新人王対抗戦
美濃 巧人(とよはし) vs 岡本 広志(S&K)
美濃 巧人 3戦3勝
戦績は3戦3勝3激戦。
コロナがなければ試合会場を絶叫させるような試合を積み重ねる美濃。
試合前のリングチェックでは毎回、「ダウンの練習」を披露。
底抜けに明るい姿にも要注目です。
岡本 広志 デビュー戦
西部日本新人王戦は不戦での勝ち上がり。
この日がデビュー戦となる為、まったく情報有りません。
美濃が出るので激戦確定。
■中日本・西部日本スーパーバンタム級新人王対抗戦
阿部 史也(タキザワ) vs 平野 岬(三松S)
阿部 史也 8戦5勝(3KO)2敗1分
優勝候補大本命だった昨年、まさかの中日本新人王決勝での敗退。
今年の決勝では急激に頭角を現したプリンス 藤原(駿河男児)をねじ伏せ、
リベンジの中日本新人王獲得とともに阿部強しを印象付けた。
一昨年は両拳を負傷しながら圧巻の中日本新人王獲得。
対抗戦はその拳の怪我の為に棄権。
全日本新人王候補がようやく「あの日の続き」を見せてくれます。
平野 岬 4戦3勝(2KO)1敗
西部日本新人王トーナメント2試合を圧巻の試合ぶりで勝ち抜いた選手。
特に決勝は豪快な倒しっぷりだったそうな。
今年要注目株と聞いております。
今年の中日本新人王MVPを受賞した阿部。
ここから立ちはだかる男たちは強者揃い。
そんな中でも力を誇示してい欲しいと感じさせてくれるのが阿部 史也です。
■中日本・西部日本フェザー級新人王対抗戦
岩下 千紘(駿河男児) vs 斉藤 愼哉(本田フィットネス)
岩下 千紘 2戦2勝(1KO)
彗星のように現れ、圧巻の勝利を二つ重ねて中日本新人王獲得。
アマチュア30戦以上を重ねており、頭一つ抜けている感もあります。
天才肌とも感じるニューカマー。
一気に駆け上がるニオイがプンプン香っています。
斉藤 愼哉 2戦1勝(1KO)1敗
右アッパー一撃で初勝利と西部日本新人王を強奪。
倒すパンチはある…そういったボクサーが一番怖いのがトーナメント。
アマ実績豊かな岩下がその実績通りに制するか、それとも…。
決して相手に主導権を渡さない冷静沈着な戦いぶりは
背筋を冷たくさせるように感じることも。
全日本新人王をはっきりと期待させてくれる選手です。
■中日本・西部日本スーパーフェザー級新人王対抗戦
花田 太一(HEIWA) vs 山名 生竜(HKスポーツ)
花田 太一 4戦3勝(2KO)1敗
山名 生竜 1戦1勝(1KO)
※花田棄権、山名が不戦での勝ち上がり。
新人王戦に賭けてきていた、そんな花田が無念の棄権。
体重関連の問題ではなく、早い段階で棄権が決まっています。
新人王…とっちゃったら戦う相手はエグすぎる相手ばかり。
不運は間違いありませんが、来年以降に備える意味で乗り越えて欲しいと思います。
チャンピオンより強くならなきゃチャンピオンになれません。
いつか迎えるそのゴールに向けての期間にしてくれればと。
■中日本・西部日本ライト級新人王対抗戦
山辺 蓮(市野) vs 有光 空大(広拳)
山辺 蓮 2戦2勝(2KO)
抜群のタイミングの左ストレートを見せたデビュー戦。
そしてコンビネーションでねじ伏せた中日本新人王決勝。
不安材料はスタミナのみ。
有光 空大 1戦1勝
サッカーでサンフレッチェ広島ジュニアユースに在籍していた選手。
身体能力の高さがうかがえます。
デビュー戦となった西部日本新人王決勝ではダウンを奪っての判定勝利。
デビュー戦では後半の失速を見せた山辺。
2戦目はかなり走り込んだと聞いたが、1Rで試合が終わり強化ぶりは確認できず。
しかしながら、ズルズルに疲弊した中で詰めてくる相手を
ピンポイントでぶち抜いた左ストレートのタイミングは特筆すべきもの。
「一人でここまで来た」と会長に言わしめる程の試行錯誤の虫。
この選手もまた、全日本新人王候補と言い切れる存在です。
■中日本・西部日本スーパーライト級新人王対抗戦
【スーパーライト級4回戦】
藤崎 紘成(和光) vs 逆瀬川 斗有(橋口)
藤崎 紘成 1戦1勝(1KO)
逆瀬川 斗有 5戦1勝3敗1分
両者鹿児島県出身の同郷対決となっていた試合ですが
早々に逆瀬川の棄権が決まっています。
デビュー戦ではゴリゴリ詰めてくる相手を柔らかくかわして斬り落とした藤崎。
その拳には殺傷能力の高さを感じさせています。
試合間隔の短いトーナメントだけに、ダメージを作らず次に進めることは幸運。
強さを披露する舞台は先にいくらでも待っています。
次戦は西軍代表決定戦…鮮烈な戦いぶりを大阪で披露してきて欲しいと思っています。
■中日本・西部日本ウェルター級新人王対抗戦
【ウェルター級4回戦】
上村 健太(緑) vs 平安山 太樹(ナカザト)
上村 健太 2戦2勝(1KO) サウスポー
力石 政法(緑)に憧れるサウスポー。
強い選手に囲まれる環境から得たモノか
中日本新人王決勝では自信に満ちた戦いぶりを見せた。
この数日後、ジムの先輩であり、力石の兄、矢吹 正道(緑)が世界挑戦を控える。
バトンを渡す意味でも、負けられない思いは強すぎるくらいに高まっているはず。
平安山 太樹 4戦3勝(2KO)1敗
2年連続の西部日本新人王。
昨年は対抗戦の舞台で、全日本新人王を獲得する能嶋 宏弥(薬師寺)に敗戦。
この日がリベンジの舞台となる。
迫力ある猛ファイターとのこと。
西部日本新人王戦では2戦を勝ち上がっている平安山。
準決勝ではサウスポー相手に撃ち勝っての判定勝利を挙げている。
長い距離からのストレートに威力があると思える上村に対し
至近距離での戦いを仕掛けると予想される平安山。
どちらの距離になるか…。
ファイターが安易な詰め方をする場面があれば、上村が一撃で斬り落とす威力はあり。
12分間、目が離せない試合となることは間違いなさそうです。
■中日本・西部日本ミドル級新人王対抗戦
早川 教文(中日) vs 宮本 時代(本田フィットネス)
早川 教文 3戦2勝(2KO)1敗
元ラガーマン、父はプロ野球選手。
スポーツ一家に生まれ育った筋肉のサラブレッド、マッチョ早川。
昨年は西軍代表決定戦で敗戦するも、現在は同ジムのA級ボクサーが
舌を巻くほどに実力を伸ばしているとのこと。
宮本 時代 デビュー戦
この試合がデビュー戦となりますが、AbemaTVの格闘代理戦争でK-1に挑戦した選手。
ボクシングのリングにやって来ました。
肉弾圧力凄まじいマッチョパワー爆発の戦いぶりを見せる早川。
時にスイッチするなど、スタイルは変則の域でもあります。
相手はデビュー戦ではあるものの格闘家としての経験がある選手。
早川がガッツリ飲み込むか、それとも…迫力満点の試合を予想します。
同日には大阪で西日本新人王決勝戦が開催。
この日で西軍代表決定戦への出場者が出揃うこととなります。
チャンピオンへの登竜門と言われる新人王トーナメント。
ここでの戦いが、のちのちのキャリアにおいて強烈な前フリとなることもあります。
多くのライバル関係を産み出して来たのも新人王戦。
そのドラマは、幕が落ちるまで分かりません。
今年もまた、新人王の魅力を存分に楽しもうと思います！
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