2017/6/11 刈谷あいおいホール-1試合目~3試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
6/11に行われた試合、中日本新人王戦の準決勝3試合分をレポ。
■中日本フライ級新人王準決勝
【フライ級4回戦】
かべりーん 祐耶(駿河男児) vs 溝口 孝良(西遠)
・かべりーん 祐耶 8戦3勝(3KO)3敗2分
・溝口 孝良 5戦2勝2敗1分
フレームで上回るかべりーん。
うまくポジションを変えながらロングレンジを維持。
入ろうとする溝口を捉えていき、距離が密着するとクリンチで絡め取る。
溝口がコーナーに追い込むシーンを作るも、
かべりーんは基本通りに左フックをひっかけて体を入れ替える。
被弾を恐れずに果敢に詰めていく溝口だが、
かべりーんのジャブが有効に機能し、単発で終わらされてしまう。
2R開始直後、溝口の入り際にかべりーんの右が炸裂し、溝口がダウン。
前の試合もダウンを喫しながら、早い回復で判定をもぎ取っている溝口。
ここではまだ溝口は終わらない…そう見ていたが…
溝口が回復しきる前に、かべりーんはラッシュを仕掛けて
棒立ちになった溝口を攻め立てる。
溝口は前のめりに崩れてグローブをキャンバスにタッチ。
この2度目のダウンで試合がストップ。
KOタイムは2R 0:54
がべりーんの優位なフレーム…それは過酷な減量に撃ち勝って手に入れるもの。
果敢に挑んでいった溝口だったが、かべりーんの懐を奪えずに敗退。
内容は完敗だが…挑んでいく背中は、溝口の魅力を削ぐものでは決してなかった。
次の試合も期待したい。
決勝進出を決めたかべりーん。
対戦相手は次の試合で決定する。
■中日本フライ級新人王準決勝
【フライ級4回戦】
近藤 冬真(蟹江) vs 堀井 翔平(トコナメ)
・近藤 冬真 4戦3勝1敗
・堀井 翔平 5戦1勝(1KO)3敗1分
僕がフライ級の中日本新人王候補に推す近藤が登場。
強烈なプレスで堀井の居場所を削って行く近藤。
空いた箇所を的確に撃ちぬいていく。
堀井も返していくが、パンチは近藤のパーリングに弾かれてしまう。
1R前半で見切ってしまったような形…
終盤にはリング中央からコーナーまで連打をヒットさせながらコーナーまで追い込んだ近藤。
2R、単発ながら左フックをヒットさせるなど、堀井も抵抗したものの…。
そのほとんどは近藤のグローブに弾かれ、近藤の的確なパンチにさらされる一方的な展開。
堀井は耐え続けていたが…ラッシュをかけた近藤に、レフリーが割って入る。
KOタイムは2R 1:37
これは…近藤が強過ぎる。
かべりーんのフレームと強打vs近藤のパーリングと的格さ…
8/6の決勝、かなり楽しみ。
■中日本バンタム級新人王準決勝
【バンタム級4回戦】
ヤノ ジョン(駿河男児) vs 大森 雄貴(三津山)
・ヤノ ジョン 4戦2勝2敗
・大森 雄貴 1戦1勝(1KO)
フレームで上回る大森に対し、ガードを固めて前に出るヤノ。
下がりながらヤノの入って来るタイミングに合わせようとする大森。
ヤノは先に先に手を出しながら、大森のジャブを誘ってパンチを被せていく。
若干ヤノが優勢に見えていたが、1R後半、大森の右が強烈なカウンターとなりヤノを急襲。
さらに追いかけてもう一度強烈な右を浴びせる大森。
2Rに入ると、大森の左に合わせたヤノのビッグヒットが突き刺さる。
展開はカウンターの奪い合いに…。
30秒過ぎ、1R終盤の再現のような形で大森の右がヒットし、ヤノの膝が折れる。
応戦しながら下がり、回復を図るヤノだったが、
攻めて出た大森の右ストレートでたまらずダウン。
ここで冷静にカウント8まで休んだヤノ。
立ち上がると、前がかりになった大森を逆にカウンターで捉えていく。
強烈なヒットにも効いた素振りを見せない大森。
しかし…当たっているパンチは明らかにダメージブロー。
逆転も考えられる展開…背筋がゾクゾクする。
3R、少しだけ距離が空き、展開が落ち着くかと思いきや…
懐の深い大森に対し、ヤノが飛び込んだ瞬間。
大森の右がドンピシャのヒット。
前のめりに崩れるヤノ…。
カウント4まで数えられたところで、セコンドからタオルが投入。
KOタイムは3R 1:22。
勝利者インタビューでラッキーな勝利と語った大森。
次の試合は8/6の決勝で、サウスポーの高井 一憲(中日)。
思い切り撃ち込んで来る高井と強打の大森。
大森が対サウスポーでどうなるかもまた気になるところ。
激戦のライトフライ級、僕が本命と目した桐林を破ったヤノ。
勢いも合わせて、ヤノの勝ちぬけを予想したが…それもまた外してしまう。
勝ち抜けるのは、大森か、高井か…。
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