2026/4/9 -愛知・金城ふ頭アリーナ- 第4試合~ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【フライ級8回戦】
坂井 涼(畑中) vs デチャーナン・ウドムラッタナテーパキット(タイ)
鋭いジャブとワンツーを突き刺す坂井。
撃ち終わりを狙うか、デチャーナンは静かな立ち上がり。
ガードも固く、上体柔らかなデチャーナン。
坂井の長いパンチを距離で外し、撃ち終わりに強打を返す。
坂井はデチャーナンが振るう大きなパンチをしっかりとかわし、
時折ロープに詰めてボディをえぐる。
3Rもディフェンシブなデチャーナンに対して顔面のヒットはほぼない坂井。
しかし終盤、圧を強めて、強烈に叩くボディの数を増やすと
デチャーナンはこらえきれずにダウン。
ここは立ち上がってラウンドが終了。
4R、ボディを痛めつけ、顔面へのヒットも奪うようになった坂井。
コンビネーションで2度目のダウンを奪う。
ここも立ち上がるデチャーナン、攻め込む坂井に対し、
会場がどよめく痛烈な右ストレートを浴びせる。
手数は少なくとも戦意がないわけではない、むしろ狙っている。
5Rには自分から攻める場面も作り始めたデチャーナン。
コンビネーションを叩きつけるが、ここは坂井がガードを固めてやり過ごす。
坂井が詰めてボディから顔面へと襲う場面を何度も作るが、致命打には至らず。
デチャーナンははっきりと頭から行くラフファイトも見せ、
なりふり構わず海外リングでの勝利を目指す。
6R、ジリジリ詰めながらボディを叩き、デチャーナンの撃ち出しにカウンターを合わせる坂井。
前半に比べれば手を出してくる分、カウンターチャンスは多くなったが、
それでもまだデチャーナンの手数は少なく、スリリングなパンチは飛ぶものの、静かな展開。
7R、またディフェンシブに足を使い始めたデチャーナン。
判定に逃れて次のチャンスにつなげるか…
そんな矢先、坂井が右ストレートでデチャーナンの顔面をつらぬくと一気にパンチをまとめる。
押しつぶされるように前に手をついたデチャーナンに、レフリーは続行を許さず。
TKOタイムは 7R 2分15秒
実力差があっても守りに徹した相手を倒しきるのは至難。
目もよく、上体も柔らかいデチャーナンに対し、上が当たらなければ下からで崩した坂井。
3R以降はダウンを積み重ねた。
坂井のハンドスピードとコンビネーションをもってすれば、
TKOに持ち込むタイミングはいくらでもあったはずだ。
あと一歩まで迫った日本王座挑戦。
それに向けて一つ一つ確認するように、準備を整えるように。
「そのとき」をはっきりと意識させる戦いぶり。
見る側にもリアリティを与えてくれた。
坂井 涼 12戦10勝(6KO)2敗
デチャーナン・ウドムラッタナテーパキット 13戦8勝(3KO)3敗2分
【ライトフライ級8回戦】
阿部 大翼(青木) vs 宮澤 蓮斗(松田)
スピードで上回る宮澤に対し、じりじりと詰める阿部。
忙しく出入りする宮澤が1R後半、右ストレートを突き刺し、阿部の腰が落ちる。
攻め立てる宮澤になんとか拳を返す阿部だったが、
止まない宮澤のアタックに、耐えきれずにリングに膝を触れるダウン。
2Rに入ると、相打ち辞さずに強烈に振る阿部。
強烈な左ボディも見せる…一発の重さは阿部か。
しかし、宮澤は変わらず素早く出入りしながら鋭利な拳を叩きつける。
3R、一発一発強烈に振る阿部と撃ち合う宮澤。
スピードで凌駕し、左フックでアゴをえぐって2度目のダウンを奪取。
再開後、右ストレートを叩きこんで阿部が揺れるとレフリーが試合をストップ。
TKOタイムは 3R 2分11秒
宮澤がしっかりとランカーの強さを指し示した。
ランキングを狙い、一発で勝敗を裏返すような強打を振るう相手に対し、
危険地帯を横切る瞬間を最低限に自らの強打を叩きつけた。
倒されても、追いつめられても、逆転の一撃を持ち続けた阿部。
最後のその瞬間までリスクは消えず…狙う者の怖さを存分に見せてくれたように思う。
そしてそれを完璧にはじき返した宮澤。
この先に進む資格を充分に見せつけたように思える。
ここから…さらなる勝負が待ち構える。
阿部 大翼 12戦5勝(3KO)4敗3分
宮澤 蓮斗 13戦8勝(2KO)3敗2分
【52.5kg契約8回戦】
畑中 建人(畑中) vs チョンラシー・スリラット(タイ)
とにかく上体の柔らかいチョンラシーだったが
畑中のボディジャブへの反応はワンテンポ遅れる。
畑中が右ストレートを突き刺すとダウン。
立ち上がったチョンラシーだが、畑中の痛烈な左ボディを浴びる。
2R、畑中が左ボディで2度目のダウンを奪うと、再開後は右ストレート一撃。
3度目のダウンでレフリーが試合をストップ。
TKOタイムは2R 40秒
圧倒劇で試合を制した畑中。
相手が反応できていないストレート系のパンチで倒し、
さらにはボディでも倒し、そして仕留める場面では、速攻の一撃。
実力差があったことは間違いないが、それでもなお強さを示す完璧な勝利だったように思う。
この先どういう試合が組まれていくか、どういった道のりを歩くか。
中日本のトップ選手の一人…世界へ向けて再び。
その時を楽しみにしていたい。
畑中 建人 19戦18勝(12KO)1敗
チョンラティ・スィーラット 18戦12勝(8KO)5敗1分
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