2025/11/28 -東京・後楽園ホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
できるだけ荷物は軽い方がいい。
東京へ向かう…後楽園ホールへ向かう。
基本的にボクシング以外には友達と会うくらいしか楽しみのない人間だ。
せっかく東京にっ行ったんだからと、どこかに遊びに行ったりすることはまずない。
行くとして中野ブロードウェイのGo-rockくらい。
中日本のボクシングを応援してくれているお店だ。
ボクシングを見るのも、Go-rockに行くのも、人に会うのも…特に荷物は必要ない。
昼頃に家を出て、間に合えばその日の最終で帰ってくる。
余分なことをしている時間はない。
ボクシング観戦用にメガネ。
携帯電話の充電バッテリーと充電ケーブル。
そして、観戦しながら記事が書けるようにPCとその充電ケーブル。
この3点があれば充分に事足りる。
最終の新幹線に間に合わなければ、翌4:30頃までの時間を漫画喫茶で潰して始発で帰って来る。
23:00時から5時間半程度…観戦記を書いていれば時間は溶けていく。
この記事も、移動の新幹線の中で書いている。
隙間時間にこういったことを済ませていかないと睡眠時間が確保できなくなってしまう。
毎日の睡眠時間は4、5時間程度。
AM4:00~8:00とお昼休憩の1時間に眠っている。
「せきちゃんはいつ寝てるんだ」なんて言われるが、案外眠れている。
休みはほとんどなく、できたとしても、普段会えていない友達と会うために家を飛び出していく。
「睡眠負債の返済」…のように長時間寝る日がないのが、タフな部分かもしれない。
26日の夜、今月の疲れがピークだった。
その1週前には胃痛で体調を崩してもいた。
ただ、こんな大変さはきっとボクサーに比べたら大したことはない。
この日試合に出場する選手たちは27日に計量する。
減量が最も苦しい夜がその前夜、26日の夜だった。
メインイベンターとしてタイトルに挑む樋口 藍(一力)は出会った頃まだ10代の女の子。
あの子が今、頑張っている。
元々バンタムで戦っていた選手が、最軽量級のアトムまで落としてのタイトル挑戦。
過去のキャリアの中でもアトム級の試合はない。
「本当に落ちるのか」
周りも心配しただろうが、当事者である本人の不安はさらに大きかっただろう。
苦しんで我慢すれば確実に落ちる…というものでもない。
それは最低限、アスリートの過酷な「肉体創り」がそこにある。
疲労に苛まれたとて、目の前で見ている選手たちはもっと苦しい。
自分たちの「頑張れ」が、選手を過酷な世界へいざなう一端ともなっている。
自分がへこたれてはいられない。
まさに、選手たちから「頑張る理由」をもらう形だ。
27日、いつものように明るく可愛く計量をクリアした樋口。
ほっと胸をなでおろす。
あとは…樋口がベルトを巻くところを見に行くだけ。
チャンピオンの狩野 ほのかの試合はこれまで何度か見ている。
はっきりと「強いチャンピオン」と言える選手だ。
世界に挑んでなんら遜色ない立ち位置まで来ている。
WBO世界1位…トップコンテンダーと言ってはばかりない。
この相手に勝てば…樋口に世界が見える。
下馬評は圧倒的に不利でも「無理」を覆してきたのが樋口だ。
彼女の軌跡は、彼女を信じるに値する。
ここでいつもの前置き
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
興行前に少しだけ人と会い、後楽園ホールへ向かう。
いつも知った顔が沢山ある場所。
彼らに向かって何か誇り高い気持ちになる。
どうだ、俺が見てきた樋口 藍がここまで来たぞ。
自慢のらんちゃんが、今夜タイトルに挑む。
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