2024/5/5 -三重・AGF鈴鹿体育館- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
東日本からの強豪も続々参戦。
市野会長は「地元興行でジムの勝率上げんとヤバいわ~」なんて嘘ぶくんでしょう。
REAL FIGHTは今回もバッチバチ。
チャリンコ、バイクで会場を走っちゃう…今回は何をやってくれるのか!?
REAL FIGHT9 楽しみでたまりません。
というわけで、メイン配信がこちら
こちらはせきちゃんのおしゃべりつきサブ配信
というわけで、せきちゃん的見どころ、いっちゃいましょう。
【59.5kg契約4回戦】
中尾 公信(市野) vs ハンマー・タク(岐阜ヨコゼキ)
中尾 公信 5戦1勝(1KO)4敗
タフネスを背景に相撃ち覚悟で撃ち込む右は脅威。
前戦ではこれまでなかったスピードも見せた。
この試合が移籍初戦、理論派でもある市野イズムの元、
ボクシングをどう変貌させてくるのか。
ハンマー・タク 8戦2勝(2KO)6敗
勝った試合はいずれも衝撃的なKO劇。
負けは多いが一撃の浪漫。
ハンマーの拳には夢がある。
いずれも大きく負け越している選手同士だが、シルエットのしっかりある二人。
タフネスに秀でた中尾と、ハンマーの一撃。
どちらも技巧派ではないが、ただ振り回す二人でもない。
少しずつ力を伸ばし「ボクシングが強くなりたい、巧くなりたい」が
伝わるような試合をする二人。
魅力たっぷりです。
【54.5kg契約4回戦】
岡田 大空(市野) vs 小島 辰哉(杉田)
岡田 大空 2戦1勝1敗
四日市のクレイジースカイ。
市野の選手らしく、攻撃力はある選手。
前戦では猛烈な攻めを見せる中、一撃のカウンターに沈んで初黒星。
小島 辰哉 2戦1敗1分
まだまだ経験値の浅い選手ではあるが、初勝利までもう少し。
基本的なことを純朴にこなそうとする姿にうたれるファンも多数。
純真で純朴、愛される要素はたくさんある。
強さを増すことでドラマを演じて欲しい選手。
両者とも再起戦となる試合。
手痛い敗戦を喫した岡田か、力及ばすの敗戦を踏んだ小島か。
たった3戦目、されど3戦目…シルエットがしっかりある二人のドラマが交錯する。
【スーパーバンタム級6回戦】
中本 豊(結花) vs 武藤 涼太(松田)
中本 豊 10戦4勝(3KO)6敗
昨年に続いて、中本が鳥取から約1年ぶりに参戦。
その間にB級へ昇格、肩書を大きくして再来する。
樫谷 樹歌(タイガーウイング)にダウンを奪われながらも、
最終ラウンドで盛り返した姿が印象的。
武藤 涼太 6戦5勝(3KO)1分
現在SB級では中日本トップの14位にランキングされている。
老舗名門松田25年振りの全日本新人王でもあり、2023年度全日本新人王MVP。
有望選手が集まってきている松田において、主役を担える一人。
ジム内での出世競争、4人の全日本新人王を産んだ2023年の新人王たちの出世競争。
そしてSB級の中日本トップ選手としての国内強豪達とのサバイバル。
これからの見どころが詰まりまくっている。
去年一年でかかる期待値を爆増させた武藤の凱旋試合…
相手は地方のリングから粘り強く、虎視眈々と戦ってきた中本。
敵地リングを飛び回る選手でもあり、足元をすくってその名をあげる道のり。
いわばこの日の構図は中本のボクサーズロードにとって本筋の試合。
「負け越し選手」と見下せば、手数と打たれ強さで覆されるシナリオも充分にある。
この試合に勝てばA級昇格、武藤が難しい試合を乗り越えられるか。
【スーパーフェザー級8回戦】
山辺 蓮(市野) vs 李 鎮宇(角海老宝石)
山辺 蓮 9戦7勝(6KO)2敗
アマ時代には技巧派で鳴らしたが、プロのリングでは
抜群のタイミングを持つ左ストレートを武器にKOを量産。
しかし、行き過ぎる悪癖から2度の手痛い逆転KO負けも喫した。
前戦では技巧派回帰のフルマークでA級昇格を決めた。
李 鎮宇 11戦9勝(4KO)1敗1分
アマチュアで最も熾烈と言われる関東大学一部の駒大で活躍した選手。
前戦では初の敗戦を喫したが、相手は将来の世界王者候補と言われる齋藤 麗王(帝拳)。
ド派手な撃ち合いを展開し、互角以上の大激戦を演じる中でのTKO負け。
後楽園ホールのマニアが「強い」と認める選手。
ノーランカーでありながら、実力はランキング上位にいてもおかしくない李。
「強いのに勝っても旨味がない」
現時点の立ち位置が完全にそこにハマってしまっているようにも思える。
この男を迎える、その時点で山辺の漢が上がるカード。
そしてもし勝利するようなら…一気に名をあげる試合でもあると感じている。
ランキングはなくとも李の強さをマニアたちは知っている。
「三重に山辺という強い選手がいる」
勝てば聖地で山辺の名前がささやかれるようになると思っている。
【バンタム級6回戦】
中村 祐斗(市野) vs 熊谷 祐哉(M.T)
中村 祐斗 21戦12勝(9KO)7敗2分
1年以上の試合間隔となり、現在の日本ランキングは最後尾の15位。
戦前不利予想を何度も覆した強打の持ち主。
元世界王者をもリングに沈めている。
熊谷 祐哉 7戦4勝(2KO)3敗
2022年の東日本新人王を獲得した熊谷が中日本のリングに来襲。
あと一歩届かなかったランキングを奪いにやってくる。
カウンターセンスに注目したい。
タイトル戦が決まりながら流れるという経験を2度もした中村。
ビッグチャンスを不運で逃すうち、現在下位まで追いやられてしまった。
多少の技術差もひっくり返す一撃は、何をしでかすかわからない怖さアリ。
まずは挑戦権内へ…そして日本のトップ戦線に挑んで行って欲しい。
そんなタイミングで迎えるのは堂々東日本新人王を獲得した猛者。
一撃の強打と、カウンターに秀でた選手。
一瞬たりとも目が離せないスリリングなカード。
【58.1kg契約8回戦】
濱口 人夢(市野) vs 飯見 嵐(LUSH緑)
濱口 人夢 16戦6勝8敗2分
この試合を最後に引退を表明している濱口。
エンターテイナーと称される大馬鹿ボクシングがついに終焉。
グルグルパンチにトムボンバー(上から撃ち下す逆アッパー)。
客を煽ってから飛び込んで行く壮絶な撃ち合い。
観客席に愛された男が最終話を迎える。
飯見 嵐 14戦7勝(7KO)7敗
猛打を振るった東日本新人王MVPだが、現在6連敗中。
14戦中13戦がKO決着と、試合は面白いが結果はついて来ない。
中日本のリングで剛腕復活へ…まだまだ登って行けるポテンシャルがある。
相手を倒しまくってその名を轟かせた4回戦時代の飯見。
連敗が続いているが、決してその強打が錆びついたわけではない。
勝っても負けてもKOの飯見と、KOはないが激戦を積み重ねる濱口。
試合展開はどう転ぶかわからない。
そもそも「大馬鹿」の濱口、何をしでかすかわからない。
最後、濱口を愛してきた人たちが集結するだろう三重の観客席。
その人達の前で、負けるわけにはいかないだろう。
対して飯見も、復活に賭けるリング。
ノーランカー対決、されど負けられない理由がある二人。
男同士の大勝負がこの日のメインイベントだと感じている。
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