2018/3/25 -刈谷あいおいホール-ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/3/25 -刈谷あいおいホール-ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 
 
 

ファイナルの前に、セミファイナルに出場予定だった菊地 永太(真正)の公開スパーリングが行われる。
急遽相手を務めることになったのは、4/15にOPBFランカーに挑む予定の中村 祐斗(市野)

中止になった試合の代替のスパーリング。
ここで中村が菊地を相手に驚きの内容を見せる…。
 

中村が…パンチ避けてる…。

ディフェンスに難があると感じていた中村が、菊地の攻撃を綺麗に避け…
そのまま絶好のポジションに足を運んでパンチを繰り出す。
攻防一体とはボクシングという競技の大原則だが…まさにそこを磨かれた中村が…。

日本ユース王座挑戦の失敗からまだわずかしか経っていないが…
フィリピンへの合宿などを経た中村はまるで別人のように変化していた。
ヤバい…一気に強くなっている。
 

スパーリングが終わってのインタビュー。
怨み言など言われておかしくないとも思ったが、菊地の明るさに救われる。
めちゃくちゃいい奴じゃん…。

刈谷のリングでは深蔵 和希(HEYWA)の果敢なアタックを終始いなし続けた菊地。
その強さははっきりと脳裏にこびりついており…そしてあの日の悔しさから、仇のように感じていたけど…。
深蔵を破った選手だったからこそ、登って行って欲しいとも感じていた。
深蔵が強かったことを証明してほしいような、そんな感情で…。

そんなこんなで菊地のことを応援したい気持ちになりーの
ちょっとだけ救われたような気持ちになりーのしながら、本日のメインを迎える。
 
 

■日本スーパーバンタム級ユースタイトルマッチ
【スーパーバンタム級8回戦】
水野 拓哉(松田) vs 馬庭 大樹(ONETWO)
 

敵地に乗り込んで挑戦者としてリングに上がる馬庭。
表情から気合のノリをバシバシと感じる。

対して水野はユースのベルトを携えてのリングイン。
中日本でカリスマ的な人気を手に入れつつある水野が、地元の大声援を背中にリングに上がる。
 

試合は静かな立ち上がりを見せる。
お互いにガードの上から叩いていたラウンド前半だったが、
ラウンド後半に入ると、滑り込んでボディを狙う水野の入り際にフックを合わせる馬庭。
腹を撃たせながらテンプルを狙う。
 

2R、先ほどのラウンドから狙っていた馬庭のフックが水野をドンピシャで捉える。
尻もちまであと数センチまで腰を落としてしまった水野、なんとか立て直すが…。
効いた素振りを見せないようにしながらも、浅いヒットでバランスを崩してしまう。
明らかに効いている状態。

ここで攻め込んだ馬庭に対し、強烈なボディをみぞおちに撃ち込んだ水野。
これで馬庭の勢いは削がれてしまう。
これまで幾度ものKO劇を演出するきっかけとしてきた、得意ブローで水野はこの窮地を逃れる。
 

3R、ジャブを細かく突きながらボディをえぐる馬庭だが
プレスをかけていく水野に対して下がりながらの応戦となる。
水野のボディが刺さるごとに、馬庭の勢いが削がれていくようにも思える。
ダウン寸前だった状態から、水野が一気に流れを取り戻す。
 

4R、執拗にボディを狙っていく水野。
腹が効いてしまった馬庭、空いた顔面を水野の強打が襲っていく。
ラウンド終盤に入ると、手が出なくなった馬庭に対して水野が一気のラッシュ。
上も下も痛めつけられるように連打にさらされる馬庭。

大声援の中、ラウンド終了のゴング…。
レフリーが割って入るが、あまりにも大きな声援の為にゴングの音が聞こえなかったか
ダメージによるストップと勘違いしてしまったかのように、その場に崩れてしまった馬庭。

レフリーはダウンを宣告。
カウント8で立ち上がった馬庭。
そのままインターバルとなり、コーナーに戻るよう促される。
水野も馬庭も、ここでようやくラウンドが終わっていることを知ったようなリアクション。
 

5R、開き直って撃ち合うつもりか、リング中央まで足を進めた馬庭。
両者一気の撃ち合いに雪崩れ込む…しかし、ため込んだダメージは大きいか…。
水野のパンチで膝がフニャフニャに揺れてしまう馬庭。
それでも、何とかこらえて反撃のパンチを振るう。

フラフラになりながら真っ向から撃ち合う馬庭。
下半身に力が入らないか…迫力を欠き始める馬庭のパンチ。

ラウンド終了間際、トドメとも思える水野の右ストレートが馬庭の顔面に着弾。
はじけ飛ぶ馬庭の顔面…しかし、次の瞬間跳ね上がったのは水野の顔面。
もらいながら撃ち出した馬庭の右フックが強烈に水野を捉えてラウンド終了のゴング。

まだ…終わっていない。
 

6R、鳥肌全開でラウンド開始のゴングを聞く。
頭をつけての二人の撃ち合い。

しかし…積み重なったダメージが噴出したか…馬庭の動きが一気に鈍くなったところで
水野の大きな右がテンプルに突き刺さる…。
さらに続けざまにもう一度、水野が馬庭のテンプルを捉えると…。

ここでレフリーが割って入って馬庭を救出。
 
 

TKOタイムは1分18秒。
 
 
 

このところ苦戦続きだったが…腹を叩けるようになった水野。
原点回帰…腹から崩せる水野は強い。

そしてまた、面白過ぎる試合を見せつけた。
相手にも恵まれている。
この試合の抜群の面白さを演出したのは間違いなく馬庭だった。
 
 

試合が終わると恒例のファンと水野の記念撮影。
ヒーローが出てくるのを会場正面で待つファンたち。
ベルトを肩にかけた水野が、待ちわびたファンたちの中心に駆けていく。

間違いなく、今現在の中日本を代表するヒーローの一人となっている。
「中京のホープ」という異名がついてしばらく経つが…
そろそろその名を脱却し、さらにその先の評価を狙ってもいいと思う。
 

もはや水野は「カリスマ」とも感じられる存在感を放ち始めている。
水野を好きなファンも、そうでないファンも…認めざる得ないところまで来ていると思う。
 
 
 

顔見知りへの挨拶を済ませ、東京から来たファンとともに会場を後にする。
その後、仲のいい中日本のファンとも合流し、楽しい宴のあとに帰宅。

どっと疲れが押し寄せ…、念のため熱を測ってみると38.2℃。
あ…熱…下がってなかったのね。
 
 

くたばるように眠りにつく。
また、来週は土日で3興行、さらに大阪…。
ボリュームたっぷりで楽しみ過ぎる。
 
 

 

病院…行かなきゃな。
 
 

 

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