2023/11/23 -愛知・津島市文化会館- 第5試合~第7試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/11/23 -愛知・津島市文化会館- 第5試合~第7試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【スーパーフライ級4回戦】
鳥羽 琉希(ARITOMI) vs 片桐 頌斗(中日)

立ち上がり、丁寧にジャブを突いていく片桐。
対して足を使って距離を取りながら落ち着き払って撃ち終わりを叩く鳥羽。

鳥羽がサイドにまわろうとした瞬間、片桐が右フックを引っ掛けてダウンを奪取。
再開後、一気に攻めてかかる片桐…コーナーに詰めると
右ストレートを突き刺して2度目のダウン奪取。

ここでスッと立ち上がり、ストップを避けた鳥羽。
再開後またもコーナーに詰められるが、ガードを固めながら、
片桐のパンチの隙間にカウンターを突き刺してコーナーを脱出。


2R、まずはジャブを刺し、足を使いながら立ち直しにかかる鳥羽。
前がかりになった片桐が空振りしたところに小さくまとめる。
しかし、撃ち合いになった場面、片桐の右ストレートが強烈にヒット。
崩れ落ちる鳥羽、レフリーはそのまま試合をストップ。


TKOタイムは2R52秒


ジャブを突き、丁寧に立ち上がった片桐。
ダウンを奪うと、これまでの戦いぶりで魅せて来た狂戦士ぶりを見せつける怒涛の攻め。
メリハリのついた試合展開で初勝利を挙げた。

これまで見せて来た武器もしっかり見せながら、新たな形も見せた。
しっかりと1試合、1試合強くなっている。
今後も彼の戦いを楽しみにしていたい。


対して鳥羽は、デビュー戦らしからぬ落ち着き払った戦いぶり。
サイドにまわろうとした場面でもらったたった一発で大勢が決してしまったが
2度目のダウン後、コーナーからカウンターを突き刺して脱出した場面や
片桐が大きく振れば、撃ち終わりを捉えるなど、随所に輝きを見せた。

この戦いを踏まえての2戦目を見てみたいと感じた。


鳥羽 琉希 1戦1敗
片桐 頌斗 4戦1勝(1KO)2敗1分

 

【ミニマム級4回戦】
赤塚 翔(名古屋大橋) vs 清木場 哲生(T&T)

丁寧にジャブを突き合う立ち上がり。
赤塚が旋回し、清木場がプレスする。
清木場の一発一発は強烈、対して赤塚は一発当てると回転よく数を当てる。

上下に打ち分けるコンビネーションを撃ち込んで行く赤塚。
2R中盤に清木場の右ストレートを被弾すると、赤塚が揺れる。
足が止まっての撃ち合いに…この撃ち合いでは清木場のパワーが制していく。

得意のボディから回転よく襲っていく赤塚だが、
一発一発の重さは清木場の印象がいい。
3Rには右クロスから一気に手数を増やして清木場が襲う。

密着しての熾烈なインファイトが繰り広げられていく。
赤塚が体で押し込みながら細かくコンビネーションをぶつけるが
清木場が強烈な一撃を皮切りに立て続けに襲い続ける。
一進一退の熱闘は熱量を上げながら試合終了のゴング。

マイジャッジは38-38

公式ジャッジ
38-38、39-37、39-37

2-0 清木場

 

またも繰り広げられた赤塚 翔の熱闘劇場。
この日も熱い熱い戦いを繰り広げた。
いつものパターンであれば、相手が削り取られて失速する。
しかし、清木場は最後まで削られることはなかった。

重たいパンチで捉えると後続打を叩きつけ、赤塚を効かせる場面さえ作った。
この日は清木場が強かった…。

赤塚のB級昇格は持ち越し、この日の姿を見て、きっと長いラウンドならば…。
その思いはより強くなった。


赤塚 翔 7戦3勝3敗1分
清木場 哲生 4戦2勝2敗

 

【54.5kg契約6回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) vs 長尾 太我(SUN-RISE)


コーナーに追いつめた場面でパンチをまとめた菅原に対し、
動じず、左アッパーでやり返した長尾。
好戦的な印象を与えた直後、菅原の右ストレートが顎を貫いて、長尾が膝をつくダウン。
再開後、攻め立てる菅原だがここは長尾が耐えきる。

もらいながらも撃ち返していく長尾。
肉を切らせて骨を断つ…怖さを孕んだ長尾の拳。

菅原が押し込んで行くが、押しこまれる長尾もガードを固めながら
力を込めて撃ち込んでいく。

際どいタイミングのカウンターで時折長尾を揺らしていた菅原だが、
3R終盤にバッティングカット…出血量は多そうだが、このラウンドを終了し
優位な試合展開での負傷ドローは免れる。


カットが展開を変えることもよくあるケース。
そんな心配をよそに、菅原は長尾をロープに押し込むと、
撃ち合いの中、右ストレートを突き刺してダウンを奪取。

レフリーはノーカウントで試合をストップ。
試合を終わらせてみせた。

TKOタイムは4R 1分13秒


もらってでも撃ち返す…その怖さはいつも逆転の可能性をはらむ。
これで負け越し戦績となった長尾だが、
国内戦線を驚かせる試合を演じる可能性を持った選手だと感じた。

そして、カットに対して、守りに入ることなく見事と言えるKO劇を演じた菅原。
確実に力を増している…A級昇格まで、あと0.5勝。
戦って行ける力は充分にあるハズだ。

これからの戦いが楽しみで仕方ない。

菅原 健太 9戦5勝(3KO)2敗2分
長尾 太我 10戦4勝(1KO)5敗1分

 

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