2023/08/20 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/08/20 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

愛知には写真家の水野先生がいる。
彼が選手に送る手紙。
大事に取っておく選手たちが多くいる。

水野先生は自慢する。
少年のような笑顔で、選手たちの手紙は全部取ってあると。

もう何十年と、選手たちとの愛の応酬を繰り返している。
かつての選手は指導者となり、水野先生の存在がどれだけ大切なものか、選手たちに伝える。
彼から受けた愛を、選手へと伝え、そしてまたその愛を水野先生へ返す。

きっとこの地方のボクシングは、水野先生の愛と共にあった。

彼が作った文化のお陰だろう。
自分も選手から愛のこもった手紙をもらうことがある。
もちろん全部取ってある。

中日本の選手たちは気さくで優しい選手が多い。
きっと僕が中日本のボクシングを見始める8年前よりもっと前から。

彼らに声援が届く場所にいたい。
頑張れの思いをリアルタイムで叫びたい。
だから僕は現地観戦に行く。

見やすい、見にくいなんて僕にとっては関係ない。
応援しに行っている。
声が届くかもしれないという位置にいられればいい。

 

試合会場につくと、市野会長を見かけて話しかける。
「せきちゃんは俺のことをうっとおしいと思っている」
なんて言われて笑わされる。

生配信の道筋を最初につけてくれたのは市野会長。
余計なことばっかり真っ直ぐに言ってしまう市野会長を
「仕方のない人」なんて言うこともあるけど、誰よりも信用している。

どこかのジムに所属してこんなことをして欲しい、あんなことをして欲しいと言われることがある。
一番多いのはマッチメイカーだ。
一度だけお手伝いしたことがあるが、自分には向いていないと悟った。
自分が関わったカードで、どちらかが勝ち、どちらかが負ける。
直面する勝負事のシビアさに耐えきれない。

僕のことわり文句は「やるなら市野ジムからです。」だ。
いつか、自分に求められる役割に何らかしらのライセンスが
必要になったときは鈴鹿に行こうと決めている。

僕は選手と共にボクシングを謳歌し続ける市野会長に心酔している。

 

毎年のことながら、中日本や西部日本の地区新人王は不戦で決定する階級がいくつかある。
選手数が少なく、12階級もあれば、どこかの階級で選手が枯渇する。
今年はライト級にエントリーなし、中日本ライト級新人王は産まれなかった。

ただし、全日本新人王を目指すとなると、ここからが大変になる。
選手数が少ないことを理由に、変則トーナメントが組まれ、
西部、西、東…全地区の新人王に勝って初めて全日本新人王となれる。
選手数が少ないから楽…といったわけではない。

選手数が多すぎる時代の話。
西日本ではダブルヘッダーが組まれることもあった。
午前中に1回戦が行われ、勝った選手は別会場に移動して2回戦を戦う。

移動に電車でも使おうもんなら、殴られて痛々しい姿の選手が多数雪崩れ込んで来る。
日常とは一線を画した光景が広がっていたことだろう。

1試合が2Rで行われたこともあった。
「1勝以上」が条件となり、エントリー数が制限される時代もあった。
多すぎたら多すぎたで色々大変なことが起こってくる。

いい面もあれば、悪い面もある。
全ての事柄に共通することだ。

 

配信してくれるsakanaさんのTシャツは駒大のもの。
本日デビューする駒大出身の英 豪(緑)
sakanaさんがアマ時代の試合をいくつか撮影した選手でもある。

「絶対に無理をさせない」駒大の方針、
そして早めのストップを受け入れる選手と指導者の強い信頼関係。
試合開始前の話題は駒大の話題が多かった。
見て来た選手の話はいつも楽しいものだ。

10月22日のことも話題に上がった。
ポータル動画サイト「TravelTV」で配信されるらしい。
どうなるのかが見えていなかった為、こちらで配信できるようにも構えていたが、当日はお客さんとしてで大丈夫そうだ。

SNSに公開されたポスターを見ると、「楽しんだやつが勝者だ」と書いてある。
そんなの僕が優勝候補じゃないか。
俺が一番楽しんでやる…そんなことを思ってニヤついてしまう。

生配信の準備に入り、各関係者の方々と会話を交わす。
ネタ集めでもあり、お世話になることへの御礼を伝える。
やりたいことをやらせてもらっている。

さて、ここでいつもの前置き。

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。

 

 

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