2023/07/30 -愛知・刈谷あいおいホール- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【ライト級4回戦】
元原 昂広(尼崎亀谷) vs 月田 翔一郎(LUSH)
元原 昂広 2戦1敗1分
月田 翔一郎 1戦1敗
フレームで上回る月田が、元原のパンチが届かない距離を維持し、
強烈な左フックを効かせると一気に仕留めた。
TKOタイムは1R 47秒。
デビュー戦でやられたファイタータイプを乗り越えての初勝利。
効かせた場面でしっかりとまとめる姿も見せた。
自信に変えて次に挑んで欲しい。
リングを去る際には「くそぉ!」と叫んだ元原。
その気持ちそのままに次に向かって欲しいと感じた。
【女子48.5Kg契約4回戦】
吉田 里穂(RISE) vs リャン・シュリー(中)
吉田 里穂 3戦2勝1分
リャン・シュリー 6戦2勝4敗
3-0(38-37、38-37、38-37) 吉田の判定勝利
吉田が苦しんだ。
体が一回り大きく、経験値も豊富なリャンに対し、
1R終盤には左を強烈にもらって一瞬フリーズ。
2Rにはパンチを纏めて膝をつかせるダウンを奪取して劣勢を挽回。
その後もパワフルな攻撃を捌きながらカウンターを撃ち込んで行くが、
リャンはより闘志むき出しで襲い掛かる。
試合終了直前には左で吉田の顔面を強烈に捉えて魅せた。
女子は選手数の少なさゆえに階級を合わせることが難しい。
それは世界のトップ戦線でもそうだ。
重い階級の方がチャンスがある女子。
無名選手は少し上の階級で世界を獲り、
そこから適正階級まで下げながらベルトを集めスター選手へと成りあがっていく。
登り詰めることを考えれば、この先も多少の体格差に直面することはあるだろう。
吉田が試され、そして乗り越えた試合だったと感じる。
そして、ダウン後もパワフルに延々と襲い掛かり続けたリャン。
勇敢な女子ボクサーだったと感じる。
日本のリング3敗目となるが、誰もが勝ち切れるような相手ではない。
彼女が勝利する場面、見てみたいと思った。
【ミニマム級4回戦】
吉村 尚樹(尼崎亀谷) vs 赤塚 翔(名古屋大橋)
吉村 尚樹 9戦2勝(1KO)6敗1分
赤塚 翔 5戦2勝2敗1分
2-0(38-38、40-36、39-38) 赤塚の勝利
一回り小さな体で出入りし、思い切りよく赤塚を捉えた吉村。
際どくどちらに転んでもおかしくなかったが、マイジャッジは前半2Rを吉村に振った。
赤塚が真骨頂を発揮した後半も、激しい撃ち合いに身を投じ、引くことなくぶつかった。
魅力的なボクサー、西のリングで熱い試合を繰り広げる姿を楽しみにしたい。
削り削り…弱らせてから一気に出る。
「赤塚の試合」が出来上がっていたように感じる。
この日もはっきりと制して行ったのは3R以降。
下準備が必要な「赤塚の試合」はラウンド数が増えるほど効果を発揮するように思える。
上のグレードで勝負したほうが力を発揮できるのは明らかだ。
この日はしっかりと勝ち切った。
しかし、6回戦に上がるまでの次の1勝に、やはりラウンド数の壁はついてまわる。
ここを勝ち抜くことができるかどうか、次が赤塚第1章のクライマックスとも思える。
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