マイナー王座挑戦 ロジャー・メイウェザー(米)㉙ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/11/09

マイナー王座挑戦 ロジャー・メイウェザー(米)㉙ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/11/09
 
 
 

ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップ30日目。
 

前回は、勝たなければいけなかったハズのダリル・タイソン(米)との試合。
ロジャーが勝っていてもおかしくない試合で星をこぼしたところまで。
それは放送席が「アメージング!!」と叫び散らすほど…。
 
 

勝ち負けを繰り返すようになったロジャー。
しかし、戦うことを辞めようとはしない…。
 

IBC米ライト級王者ブルーノ・ラバナレス(メキシコ)
元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者ロッド・セケナン(比)
のちのWBC中央アメリカライト級王者ニノ・シリロ(メキシコ)
のちにNABO北米ウェルター級王座に挑んで惜しくも引き分けでタイトルを逃すミゲール・ゴンザレス(メキシコ)

…地域王者クラスに4連勝を飾り、レコードを落ち着かせると、
セットされたのはマイナータイトル、IBO世界スーパーライト級王座決定戦。
相手はのちに3階級下のフェザー級でWBC米大陸王座を獲得するエドゥアルド・モンテス(メキシコ)。

この試合を3RTKOで勝利すると早々とこの王座を返上。
 

ノンタイトルでの勝利を1戦挟んで、IBO世界ウェルター級王座に挑戦。
IBOでの2階級目に挑みます。
王者はジョニー・ビザロ(米)
 

若いころのような軽やかなフットワークはないものの、
ゆったりとサークリングしながら、変わらないハンドスピードでジャブを突き刺すロジャー。
ビザロはタイミングを計りながら様子見に徹する1R。
 

2Rが開始されると、ビザロは早いジャブをダブル、トリプルと撃ちながら追いかけ、
最後はジャブの軌道を変えた左フックでロジャーを捉える。
不意をつかれて被弾したロジャーですが、その後はビザロのジャブの連射を綺麗にハズしていく。

逆に相変わらず精度の高いジャブを撃ち込みながら、強引に入ってきたビザロに
右の撃ち下ろしを突き刺してダメージを与える。
開始6分で試合の主導権を握ってしまいます。
 

3R、展開自体は変わらないままですが、細かいジャブのヒットを増やし始めたビザロ。
軽いジャブに対して、多少被弾しても問題ないというロジャーの判断があったのかもしれません。
ビザロの入り際に、ロジャーの強打がヒットする場面も増え始めていきます。
 

4Rに入ると、ビザロは戦法を変えます。
被弾しても止まらず飛び込びながら組みつき、ボディを叩く…。
強引ながらもロジャーを削りに来ますが…明確なヒットは奪えず。
 

5R、ビザロは飛び込めば被弾してしまい、ロングレンジではジャブを刺される。
攻めあぐねをごまかすようにアウトボクシングをするような足の運びですが…
飛び込む数が減れば減るほど有利なのはロジャーの方。
ロジャーは自分のパンチのみ届く距離から、力の入った左をヒットさせる。
時折は飛び込んでビザロがパンチをヒットさせるものの、単発のヒットのみで寸断されてしまう。
 

6R、強引に攻めてきたビザロを下がりながら鋭利なフックとアッパーで襲ったロジャー。
この後、ビザロは組みついてのボディ攻撃を徹底する。
それ以外に打開する手段が見つからないようにも見えます。
 

7R、メイウェザーの強打が多彩さを見せ始める。
ビザロが強引に攻めれば下がりながらのアッパー。
不意を着いての左のスマッシュ。
細かい左を着いてくれば、内側からの右フック。
接触自体が少なかった試合、初めてビザロが効かされた素振りを見せる。
 

8R、強引に入っていくことさえできなくなったビザロ。
その姿はリング上で逃げ回っているかのようにさえ見える。
ラウンド終了とともに、観客からはブーイングが飛びます。
 

9R、ビザロのジャブを完全に見切ったロジャーが、圧力を強めて自らの左のみをヒットさせていく…
ビザロはジャブを綺麗にハズされ強引に入れば、鋭利な強打でえぐられ、展開は一方的に…。
このラウンドまでに開いたポイント差は挽回不能にも思える。
 

10R、ビザロは足を使って距離をとりながら、
ロジャーが詰めてくるところに飛び込んでヒットを奪いたい様子。

しかし、ロジャーが圧力をかけてきたところで飛び込むと、
待ってましたとばかりにロジャーの多彩な強打が飛んでくる。

このラウンドに入り、ロジャーの強打がビザロを捉える回数は明らかに増えていく。
強烈な左フックのダブルで、ビザロの顔面が吹き飛びそうに跳ね上げられるシーンも…
入らなければ当てれない、入ればダメージを重ねてしまう…何もできないビザロ。
 

11R、全てのレベルが違う…八方塞がりになるビザロ。
距離を支配され、テクニックで上回られ、勝つ手段を模索するものの、答えが見つけられない。
思考を巡らせながらこのラウンドも3分間を乗り切る。
 

12R、残り3分となり、ビザロが開き直る。
攻勢を強めて最後のチャンスにかけるが…まともなヒットを許してもらえず、
中盤過ぎには幾度も強打に捉えられてしまう…。

ビザロにとっては、致命的なダメージを避け続けただけになってしまった36分間。
レベルの差を見せつけるフルマークで完封勝利したロジャー。
2本目のIBOのベルトを手に入れます。
 

…しかし、狙うはやはりメジャータイトル。
まだまだ、ロジャーは終わらない。
 
 

【カテゴリ別】
2016年選手紹介一覧に戻る

選手紹介一覧に戻る

カテゴリ別記事一覧に戻る
 
 

【日付別】
【記事一覧】2016年11月に戻る

【記事一覧】2015年~2016年に戻る

【記事一覧】に戻る
 
 

 
 

各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
 
 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました