2025/12/13 -大阪・堺市産業振興センターイベントホール- 第5試合、セミファイナル(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【56.5㎏契約8回戦】
中川 麦茶(ミツキ) vs ナッタポン・ジャンケーウ(タイ)
8R判定 2-0(76-76、77-75、77-75)
勝者:中川
上体柔らかく中川のパンチをいなし、撃ち終わりを下から上へと攻めるナッタポン。
日本上位ランカー、WBOオリエンタル王者の中川が大苦戦を強いられた。
ジャブで顔を跳ね上げ、ボディでナッタポンをくの字に折る中川だが、ナッタポンは折れず。
丁寧に丁寧に戦い続けて、試合を拮抗させた。
マイジャッジは76-76
2-0、1R差の薄氷判定で中川が生き残った。
次戦にいい試合が準備されていることを口にした中川。
ナッタポンのやりたいボクシングをさせてしまったようにも見えたが、
内容はどうあれ、負けなければ次につながるのもボクシング。
ここを生き残ったからこそ訪れる、「大きな試合」に挑んでいく中川を見たいと感じた。
ただ、絶対優位の戦前予想に反して苦戦した中川を不出来と評するよりも
ナッタポンの善戦を褒めたいとも思える。
この試合で日本初勝利は逃したものの、上位ランカーを苦しめた実力者としての実績は残した。
また来日し、日本の有望選手を苦しめる姿を見たい。
中川 麦茶 46戦32勝(20KO)11敗3分
ナッタポン・ジャンケーウ 19戦13勝(9KO)6敗
【58kg契約8回戦】
原田 海舟(ミツキ) vs 山森 唯暁(横浜光)
8R判定 3-0(78-74、77-75、79-73)
勝者:原田
ジャッジは大差から僅差まで離れたが、総じて原田の巧さが上回った試合と思えた。
パンチのテクニック以上に、相手が攻めたい場面でのクリンチや、
密着した場面から離れるところでのボディなど、泥臭いところでのテクニックが目を惹いた。
ボクシングにおける巧さは強さそのもの。
とにかく相手の攻め手を削り取り、自分の拳をより多く当てていった原田。
見た目以上に負けにくい選手にも思えた。
しかし、後半に入ると森が圧を強め、原田が持て余しているように見える場面も。
スイングラウンドが並んだが、前半をはっきりと獲った原田が勝利した。
全体を通せば原田がはっきりと勝ったように見えた試合だが、
ラウンドマストで見れば1R差にまで迫ったジャッジも。
これだけの相手にここまで迫った森は間違いなく実力者と感じたが、
原田が負ける姿は想像しづらかった。
相手の嫌がることをやり、相手のやりたいことをやらせない…。
勝負の鉄則を守り抜く姿に、原田は見た目以上に負けづらく、
より高いグレードでも盤石に勝利する選手に思えた。
ここから実績のある相手と拳を交える機会が増えるにつれ、
その強さがはっきりと見えて来るようにも思う。
原田が下位ランカー…そして森がノーランカー…
現在の日本ボクシング界の層の分厚さを思い知った気分になった。
原田 海舟 8戦7勝(2KO)1分
森 唯暁 10戦7勝(5KO)3敗
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