2021/12/19 -愛知・刈谷あいおいホール- 第1試合～第3試合(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

島史来　デビュー戦
太田彩千耶　1戦1敗　サウスポー

デビュー戦でも目を見張った太田の左ストレートが冴えわたった試合。

抜群の威力とタイミングで撃ち込まれる太田の左に対し、
被弾しても詰め続け、左右フックで何度も太田の顔面を捉えた島だったが、
痛烈なダウンを喫した後、綺麗に左を浴びたところで試合はストップ。

もらった後、引くことなく左右フックで果敢に攻め込んで行った島のボクシングは、
スリリングかつ、好戦的で気持ちのいいものだったように感じる。
この試合は決定的な一撃で落としたが、プロのリングを戦っていく力は充分と思えた。

これで初勝利となった太田は、はっきりとした武器、左ストレートに要注目と感じる。

塩田賢　1戦1勝(1KO)　サウスポー
島袋友樹　デビュー戦

力強くボディを撃ち込む島袋に対し、その入りを前の手の右フックで捉え続けた塩田。
逆ワンツーも島袋を何度も捉え、塩田がサウスポーとしての利点をしっかりと活かし切った印象。
2者がフルマークの2-0で塩田が試合が制した。

島袋の一撃は一つ一つ力強く、特に左ボディは大きな武器だと感じた。
また、最終ラウンド、塩田がより積極性を増した分、島袋の拳は逆転の可能性を孕んだ。
入りのパターンや、ボディの数が増えてくることで、今後強さを増して来るようにも感じる。
まだまだキャリアは序盤だ。

そして、その強烈なボディに耐えながら、サウスポーがオーソドックスのファイターに
対峙するお手本のように、前の手を活かしていった塩田。
試合後の喜びっぷり、自らの「シーサー」の異名を名乗るなど、
明るいキャラクターもありつつ、基本的なことをしっかりとこなすボクシング。
二面性も魅力的な選手に感じた。

加藤頼　1戦1勝
森泉正巳　15戦5勝(4KO)10敗(3KO)1分

ドファイターの森泉が何度もグラつかされながら、
前進し続けて加藤を撃ち合いに引きずり込んだ。

ただし、その撃ち合いの土俵でも、撃ち負けずに迎え撃った加藤が2-0の判定勝利。
4Rに12分間に全てを出し切るように詰め続けた森泉。
10連敗の戦績とは裏腹に、簡単な相手ではなかったように見える。

このファイターを相手に、撃ち合いでも五分以上に渡り合った加藤。
捌くだけでなく、激しい展開でも勝負できることを示したように思える。

何よりも、配信のチャット欄にも「nice fight」の文字が躍った試合。
今後がどう、先々がどう以上に、この試合自体がとても熱い試合になったように感じる。

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