2026/5/17 -三重・メッセウイングみえ- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/5/17 -三重・メッセウイングみえ- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

■2026年度中日本ミニマム級新人王準決勝
【ミニマム級4回戦】
奥田 一星(市野) vs 亀井 大和(北陸イシマル)

オーソドックスの奥田vsサウスポーの亀井。
大砲をぶつけるタイミングの制し合いとなった試合。
詰める側、距離を取る側、入れ替えながらの戦い。
緊張感高く、踏み込んで奥の手のストレートをぶつけ合う。

際どいラウンドが続く中、後半3Rには圧を強めた亀井。
大きく振っていき、奥田をロープに詰める場面も見せるが、
大きなパンチの合間に奥田が小さく鋭く右ストレートを突き刺す。

強く撃ち込む亀井に、迎え撃って捉える奥田。
スイングラウンドが並ぶ中で試合終了のゴング。

マイジャッジは 39-37 亀井
公式ジャッジは39-37亀井、38-38×2。

亀井側から見て1-0のドロー。
優勢点はドローを着けた2名とも亀井。

リベンジマッチの因縁が絡み合う今年の中日本ミニマム級トーナメントの構図。
勝ち上がればリベンジのチャンスを得られた奥田を、
ニューフェイスの亀井がトーナメント上で下し、その構図をぶち壊した。

ここにまた因縁が産まれ、複雑に絡み合っていく。
一人のボクサーが現れるだけで構図が一気に書き換わる。
そしてボクシングそのものがより深みを増し、面白さを増す。

この試合はあくまでドロー。奥田も亀井も0.5歩進んだ。
初勝利まであとほんの僅かまで迫った奥田。
勝てる選手ではあるはずだ。
彼の成長もまた、今後の中日本ミニマム級の構図に変化を与えていく。
来年の再チャレンジに期待したい。

勝者の奥田は8/2の刈谷あいおいホールで、
B級昇格まであと0.5勝と迫る大久保 颯(とよはし)と中日本ミニマム級新人王決勝戦を戦う。
ここで勝てば、今年のシンデレラと言えるようにも思える。

奥田 一星 2戦1敗1分
亀井 大和 1戦1分

 

【フェザー級4回戦】
濱田 広志(天熊丸木) vs 渡邊 廉(蟹江)

じりじりと詰めていく濱田。
ファーストコンタクト、大きく振った右に渡邊の右が鋭く突き刺さった。

ダウンして立ち上がろうとする濱田だがダメージは甚大。
大きくよろけてリングに倒れ込む姿にレフリーは試合をストップ。
TKOタイムは1R 42秒。

実力者と認知されながら、試合のリングでその力を発揮するには至らず。
今回もまた敗戦がついてしまった濱田。
何かを見せる前に、渡邊が一撃のKO劇。
何度挑んでも届かない勝利、遠いからこそ大きな1勝になるはず。
その時が来るのを楽しみにしていたい。

そして、昨年倒し合いの大激闘で初勝利を挙げた渡邊が、
股もリング上で衝撃の試合を演じた。
まさかのカウンター一撃、デビュー2連敗からインパクトのある2試合を残し
その存在感を大きくしてみせた。
今後、一気に台頭してくれる予感も漂わせている。

濱田 広志 6戦6敗
渡邊 廉 4戦2勝(1KO)2敗

 

■2026年度中日本バンタム級新人王準決勝
【バンタム級4回戦】
奥田 優星(市野) vs 脩 真(とよはし)

詰めていく脩 真に対し、入ってくるところを強烈に叩いていく奥田。
強気に振って来る脩 真の拳をかわしながら、自身の強打を一方的に叩きつけていく。
終盤には出てこなくなった脩 真に対し、自ら攻め込んでコーナーに追い込むと
ここでも一方的にパンチを叩きつけたところでレフリーがストップ。

TKOタイムは1R 2分17秒

大阪のリングで大逆転KOを演じた脩 真の拳は最後まで危険なものだったはず。
過去のKO劇があったからこそ、「まだわからない」と思わせてくれていた。
前に出続けていた脩 真が出なくなった場面も、自分の拳は当たらず、
相手の拳をもらう展開に打開策を探している最中だったように思えた。

しかし、その猶予も許さず、奥田がパンチを集めてTKOを呼び込んだ。
出てくるところを迎え撃ち、出てこなければ自ら攻めてのTKO。
逆転の余地を与える前に仕留めきった。
はっきりと強さを示しての決勝進出。

8/2、決勝で優勝候補の冨田 遼平(天熊丸木)が待ち受ける中、
勝負論としての期待値の高い試合が成立したようにも思える。

奥田 優星 1戦1勝(1KO)
脩 真 3戦1勝(1KO)2敗

 

■2026年中日本フェザー級新人王準決勝
【フェザー級4回戦】
山辺 大地(市野) vs 真 志郎(トコナメ)

多彩なコンビネーションで襲っていく山辺。
痛烈に捉えるが、意にも介さないかのようにもらいながらも鋭く拳を突き刺す真 志郎。
お互いにコンビネーションを叩きつけ合う中、
1R終了間際に痛烈なボディからロープに追い込んだ
山辺が追撃を叩きこんであわやダウンのシーンを産み出す。

2Rは序盤から撃ち合いになる中、山辺がふたたびボディーを効かせ
ロープに追い込んでパンチをまとめたところでレフリーがストップ。

TKOタイムは2R 56秒。

デビュー戦からなかなか腹の座った試合を見せたようにも思える真 志郎。
うまくTKOを呼び込まれてしまったが、ストップの場面では
まだまだここからといった姿に見えた。
多少もらっても、動じずに返していく姿には、
なかなかの激闘型になってくれそうにも思えた。

上下に揺さぶるコンビネーションが目を惹いた山辺。
綺麗なボディを撃ちこんで相手の動きを止めると
即座に追撃を重ねていった戦いぶりは見事だったと感じた。
デビュー戦からスピードも度胸もある難敵を落ち着いて崩して見せた。

しっかりと崩したうえで、TKOを呼び込んだコンビネーション。
まさにテクニカルなTKO劇で決勝の舞台へと進出。
優勝候補の吉田 真虎(西遠)はファイタータイプ。
今回とは異なるスタイルの相手にどう戦うか、
山辺がやれることが多そうな分、楽しみに感じている。

山辺 大地 1戦1勝(1KO)
真 志郎 1戦1敗

 

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