2026/4/29 -静岡・浜松アクトシティ- 第5試合~第7試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
■JPBA日本ヘビー級育成王座挑戦者決定戦
【ヘビー級4回戦】
星 龍之介(大橋) vs 松田 尚之(ARITOMI)
お互いに慎重な立ち上がりの中、
1R終盤に松田の左フックが星のアゴをつらぬいてのダウン。
痛烈なダウンも立ち上がった星。
攻め込んだ松田だが、仕留めきれずに1R終了。
2R開始時点ではダメージも回復したように鋭くジャブを撃ち込んでいく星。
刺し合いで上回って後続打にもつなげる。
2R終盤には撃ち合う松田だが、ハンドスピードで星が上回る。
3Rには松田が距離を潰しでボディを叩いていく松田。
星は松田の体が浮き上がるような威力あるアッパーで対抗。
しつこくしつこくボディを叩く松田だが、終盤には星が回転よく襲う。
ここまでマイジャッジはイーブン。
4Rも密着してボディを叩く松田。
前のラウンドと同じく、アッパーを撃ち出した星に対し、腹に集めていた拳を顔面へ。
左フック一閃、前のめりに崩れた星にレフリーは試合をストップ。
TKOタイムは4R 52秒
ダウンした大劣勢の展開から最終ラウンド勝負まで持ち込んだ星。
次があれば勝負はわからないとも思わせた。
選手数の少ないヘビー級、この二人が再び相まみえる可能性は充分にある。
次のチャンスを狙ってほしいと思えた。
1Rにダウンを奪ったのと同じ左フック。
しつこくボディを伏線にして顔面をつらぬいた。
全てを伏線にしたような一撃。
この試合に勝利したことで日本ヘビー級育成王座への挑戦権を獲得。
5/29に高山 秀峰(スパイダー根本)と大沼 ケン(角海老宝石)が争い、
勝者が獲得する初代王座に挑むこととなる。
昨年のアジアヘビー級トーナメントに続いてまた盛り上がりを見せるヘビー級。
桑名の片田舎から現れた解体屋が歴史に名を刻むドラマが楽しみだ。
星 龍之介 4戦2勝(2KO)2敗
松田 尚之 4戦3勝(2KO)1敗
【スーパーフェザー級6回戦】
植松 風河(駿河男児) vs エドワード・マンシト(比)
感触を確かめ合うような立ち上がり。
中盤に植松が強烈な左フックで先制、マンシトをぐらつかせる。
建て直したマンシトはタイミング勝負を制していく。
植松がロープに詰めて攻め上げる場面も固くガードを固めて撃ち終わりにボディを叩く。
不意を突いて飛び込みながら撃ち込んでくるマンシト。
対して植松はロープに詰めて強打を突き刺す。
ただしお互いにディフェンス意識は高く、クリーンヒット自体が多くない試合。
4Rに入ると、植松がボディを皮切りに攻め込んでいく。
マンシトは豪快に振り抜いてくるが、それを外しながらしつこくボディを重ねる植松。
後半には圧を強めてジャブを刺す植松。
積極性を増して主導権を握る。
対してマンシトは反撃の一発を繰り出すタイミングを与えてもらえず。
手数自体が減っていって試合終了のゴング。
マイジャッジ 59-55で植松。
公式ジャッジは59-55×2、58-56の3-0で勝者植松。
拮抗した前半から、後半に植松がボディとジャブで抜け出したように見えた。
密着した場面では、レフリーの反対側でグローブを抱え込んでのホールディングなど
40戦以上の戦績に相応しく、老獪なテクニックも豊富だったマンシト。
一発で試合を持っていくような強打を振るっている中、それをもらわずにペースを奪った植松。
やりにくい強豪に対してリスクのある一撃ももらうことなく
さらにはボディとジャブでペースを握り、
常にオンタイムで集中力を切らしたように思えた場面は皆無。
相手が手を出してこなくなった最終ラウンドも無理攻めせず、クレバーにフィニッシュ。
この勝ち方でしっかりと実力を示したように思える。
格上相手にB級2勝目を挙げてA級昇格を決めた植松。
ここからのA級戦線、強く強く期待していきたい。
植松 風河 10戦8勝(5KO)2敗
エドワード・マンシト 43戦22勝(10KO)19敗2分
【ウェルター級8回戦】
松岡 蓮(浜松堀内) vs 濱島 悠紀(白銀)
ジャブの刺し合いから始まった試合。
1R中盤には右ストレートを交換し合う。
ジャブから右ストレートにつなげるのは松岡の方。
刺し勝つ松岡に対して、濱島は踏み込んでボディを襲う。
しかし、その踏み込むタイミングを松岡がボディ、アッパーで迎え撃つ。
4Rに入ると濱島がジャブの数を増やす。
松岡は至近距離で回転よく手をまわして濱島の顔面をはじく。
後半に向けてどんどん積極性を増す濱島。
痛烈なボディを幾度となく突き刺していく。
松岡は見栄えのいい上へのコンビネーションをまとめて対抗。
スリリングなパンチが飛び交う展開。
お互いにもらいながらも返す展開。
ミドルレンジ以上の距離では常にジャブを突く松岡。
至近距離ではコンパクトにコンビネーションを飛ばす。
最終ラウンド、被弾が重なっていた濱島が
コンビネーションを受けながら強烈に拳を撃ち込んで松岡の顔面を跳ね上げる。
単発ながらも、可能性のある一打を放ち続ける濱島。
試合は展開を変えぬまま試合終了。
マイジャッジは80-72で松岡。
公式ジャッジは78-74×2、79-73の3-0で松岡が勝利。
常にコンビネーションで返した松岡が、手数もヒット数も積み重ねていった。
A級初戦を見事に飾った松岡だったが、楽な試合ではなかったはずだ。
ファイトの場面では数多くの被弾がありながら、自らファイトを求めた濱島。
松岡にとって緊張を切れないスリリングな一撃を振るい続けてきた。
A級戦線を戦ってきた男を退けての勝利。
かつてわずかに届かなかった日本ランキング。
再び挑むチャンスがいつ訪れるか。
資格としては充分と感じられる勝利だった。
これでA級で4戦4敗となった濱島。
まさに壁にぶつかっているとも言える状況だが、
一つ乗り越えれば先は広がるもの。
復活の勝利と、中日本のリングへの再来を楽しみにしている。
松岡 蓮 16戦8勝(6KO)7敗1分
濱島 悠紀 23戦11勝(4KO)11敗1分
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