応援してやってくれ(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2017/09/29

応援してやってくれ(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2017/09/29
 
 
 

このブログを書き始めたのが2015年10月。
もうすぐ3年目を迎えようとしている。

繁雑になってしまった記事を整理して見やすくしようと
カテゴリ別のページを作ってリンクを貼りまくっている。
 

奇数日更新のこのブログ。
1日の記事をそれに充ててしまうのは物凄くもったいない気がするが、
これまでたまった記事全てにちょっとずつ編集を加える必要もあり、
実は大改修…どうか許していただきたい。
 

こんな重箱の隅のようなボクシングブログでも、見てもらえる人が増えてきたよう。
原則僕はなるべく現役の選手とは距離をとっている。
いろんな情報をくれるし、リアルを知るのに凄くいいと思うのだが…

「仲がいいから贔屓して書いている」なんて思われたら、
僕の書いている”この選手凄い”が薄れてしまう気がする。

凄いと思うことをちゃんと凄いと言う…僕はそこを大事にしたい分、
そこが薄れてしまうような形は避けたいと思っている。
 

それでも、やはり接点ができてしまい、色々な話をすることがある。
また、現役選手でなければ、特に距離を置いているわけではないので
関係者の方と話をする機会はたまにある。

そうすると、色々よくない話を聞いてしまうこともある。
僕はなるべくそういう話はここでは出さないでおこうと思っている。
それはそれ、これはこれ…リングの上とは関係ない話。
 

もちろん、ファンとして選手の好みはある。
だから、正直あまり受け付けない選手はいる。
それも、ここでは出さない。

感性は人それぞれ。
自分が受け付けなくても、そのボクサーを愛せる人はいる。
だから、このブログをきっかけに先入観を持って持ってほしくないのである。
 

ここまで、前置き。
 
 

あるトレーナーさんと話していたとき。
「僕はあの選手はあまり応援できない。」なんてことをポロッと漏らしてしまった。

顔色を変えたトレーナーさんがそのあとに言った言葉。
 

「自分は昔その選手を教えていた。
 人間的にも本当に素晴らしい奴なんだ。
 どうかアイツを応援してやってくれ。」
 

なんて言っていいか解らずに、その場を取り繕った。
 
 

今までのその選手の記憶を頭の中でリピートさせてみる。

カードに恵まれていなくても、毎回必ずきっちり仕上げてくる。
モチベーションが落ちそうな時期も、変わらずに…。
 

ボクシングは試合だけ頑張ればいいのではない。
その背景には、その試合に挑むまでの数ヶ月間が隠れている。

抜いてしまえばそれはリングの上で晒される。
気付かれる…気付かれないはあるだろうが…。
どんな状況にあれ、自分をピークに持ってくるのがプロだろう。

そのプロとしての仕事を、どれだけの人間ができているのだろうか。
自分が仕事に向かう姿を、まわりの人間が仕事に向かう姿を考えてみると…。
その”当たり前”は特別なことに思えてしまう。
 

「しょっぱい試合をしてファンに申し訳ないとか…
 本当の意味でそれを感じれるのは、真剣に追い込んだボクサーだけ。
 ボクサーの中でも数%。」
 

そんな話をしてくれた元ボクサーもいた。
 

元トレーナーにあんなこと言わせて、毎回きっちり仕上げて、そして今、大きな壁に挑んでいる。
その日以降、頭の中をその選手がグルグルグルグル…。

そんなボクサーを…愛せないわけがない。
心の中で100%手のひら返し…ファンとは勝手なものである。
 
 

気がつけば、その選手の試合を楽しみにしている。
そして、これから巻き起こすであろうドラマが、楽しみでしかたない。
中日本に歴史を作るにふさわしいそのボクサーを、力の限り応援したいと思っている。
 

そんなことを思いつつ…
 

また好きなボクサーが増えてしまった…。

あの選手とあの選手が戦ったら…どっち応援すりゃいいんだ!?なんて不安が首をもたげる。
どうか対戦が組まれませんようにとか思いながら…。

もし組まれてしまったら、冷静に高みの見物を決め込むフリをするんだろう。
僕が悪いのではない。
魅力的なボクサーが多過ぎるのが悪いんだ。
 
 

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