ボクシング選手名鑑表彰 受賞発表 ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2021/02/07

ボクシング選手名鑑表彰 受賞発表 ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2021/02/07

はじめに

今回創設した5つの賞について、受賞者の発表です。

コロナに振り回された1年でしたが、史上に残る名シーンも産まれた2020年。
選出するのがもったいないくらい、いいエピソード、いい写真、いいポスターを
推薦(投稿)いただきました。

ご投稿いただいた方、ご投票いただいた方、本当にありがとうございました。
みなさんで選んだ賞でございます。

そして、2020年の厳しい一年をボクシングで楽しませてくれた
ノミネート、受賞者の方々、心からありがとうございました。

【ベストバックシートプレイヤー】

 

栄えある第1回受賞者は以下の3名です。

 

前島 正晃会長(駿河男児)

選手の活躍の場を作るために足を使い、頭を下げ続け
「努力していると誰かが必ず見ていてくれる」ことを
体を張って選手に示した前島会長のエピソードを
第一回BBPに選出いたします。

 

石田 順裕会長(寝屋川石田)
佐々木 佳浩トレーナー(寝屋川石田)

自ジムの無名の6回戦と、アマチュア王者との試合を組み、
自信を持たせてリングに送り込んだ、
二名の裏方を第一回BBPに選出いたします。

 

投稿内容を原文ママ掲載いたします。


これはボクシング選手を裏方として支える会長の話。
僕の所属するジムは地方にあり、都会と比べるとプロ選手の数は少ない。
そんな弱小ジムが興業を開くというのは物凄く難しい。
興業を開くには資金が必要なため、スポンサーと契約ができなければ始まらない。

しかし大手ジムと違い、弱小ジムを支援したがる人は少ない。
「スポンサーになってください」と会長はいろんな所で頭を下げる。
しかし何度も門前払いをうける。
普通の人なら心が折れるだろう。しかし会長は折れずに何度も頭を下げ続けた。
選手の活躍の場を作るために。

やはり最初のうちは「駿河男児はザコ選手しかいない」なんて叩かれもした。
いたずら電話もかかってきたという。
しかし会長はプロ選手が活躍できる場を作り続けた。
弱小でも、自分のジムで頑張っているプロ選手のために、会長は努力し続けた。
僕はそんな会長に一つ質問をした。

「いろんな人に叩かれてもめげずによくコツコツと続けられますね。
 辞めようとは思わないんですか」

そしたら会長はためらわずにこう続けた。

「継続はいつか実を結ぶと信じている。俺が頑張るのを辞めたらプロの選手も
 頑張るのを辞める。まずは俺が頑張る姿を見せないとね」

正直、僕は無謀に近いんじゃないかと思っていた。
地方ジムが大手ジムと肩を並べられるわけがない。
チャンピオンが弱小ジムから現れるわけがない。

しかしここ最近の駿河男児ジムを見て、僕は間違っていたと思い始めた。
努力していると誰かが必ず見ていてくれる、というのは本当らしい。
会長の頑張りが認められはじめ、スポンサーの数も増え、興業も毎年大きくなっていった。

そして今年、会長の人柄がチャンピオン候補である蓮太朗を呼び込んだ。
蓮太朗は、大手ジムから声がかかっていた。普通なら大手ジムへ行くだろう。
しかし蓮太朗は大手ジムではなく駿河男児ジムを選んだ。

蓮太朗は「会長に恩を返すために静岡から初のチャンピオンになる」と断言した。
それだけではなく、アマチュアのエリートが3人も駿河男児に所属することを選んだ。
これは大手ジムにないものを会長が持っていたからだと思う。

数年後、確実にチャンピオンが弱小ジムから生まれる。
それも一人ではなく二人三人と生まれるだろう。
僕は最初、無謀だと思っていた、だけど今は無謀だと思わなくなった。
そんな会長を見てきた僕から、皆に伝えられることは一つだけ。

「チャンピオンは表だけでなく、裏にもいるぜ」


石田 順裕会長(寝屋川石田)&佐々木 佳浩トレーナー(寝屋川石田)

寝屋川石田ボクシングクラブの岩屋卓史です。
2020年9月27日の試合を組んでくれたことにほんと感謝してます!
成績も勝ったり負けたり…全くの無名ボクサーの自分を信じてすごく作戦を練って下さり
背中を押して下さりめちゃくちゃ自信持ってリングに上がれることが出来ました!

石田会長&佐々木トレーナーじゃあなかったら絶対こんな貴重な経験は出来てないと思ってます!


【リングインオブザイヤー】

力石 政法(緑)/矢吹 正道(緑)

 コロナの影響で入場シーンの写真撮影も難しい中、貴重な写真をご投稿いただきました。
 投票の結果、受賞は矢吹/力石兄弟の入場シーン。
 以下2枚の写真をリングインオブザイヤーに選出いたします。

 矢吹選手、力石選手の兄弟愛と
 入場の眼力がオーラありまくり!!

3人、立っている人の画像のようです3人、立っている人の画像のようです

 

【フェアプレーエピソード大賞】

TVでそのシーンを見られた方も多かったでしょう。

史上に残る日本人対決の一つとなった井岡 一翔 vs 田中 恒成。
試合の内容も抜群に面白く、ボクシングの魅力を再確認させてもらいました。

この試合の終了シーンもまた、史上に残る名ストップと言っていいのではないでしょうか。

染谷 路郎レフリー

レフェリーの染谷路郎さん 去年の年末の井岡一翔対田中恒成戦での
あのタイミングでのストップ完璧でした。

【ポスターオブザイヤー】

コロナに振り回された1年を象徴すると言ってもいいのかもしれません。
残念ながら世に出ることのなかった幻のポスターが、ポスターオブザイヤーを受賞。
矢吹の日本王座初挑戦、作成者の並々ならぬ期待感も感じられます。

3月15日 Green Dream
興行は中止となりました。
幻の日本タイトルマッチです。

2人、立っている人の画像のようです

 

【最優秀エピソード大賞】

勝てる可能性は1%以下…強い相手に立ち向かった岩屋 卓史選手を
第一回ボクシング選手名鑑表彰 最優秀エピソード大賞に選出します。

試合自体も、セコンドの作戦をしっかり守り、チームとしての絆を感じる戦いぶりでした。
ある名トレーナーは、その戦いぶりに「しっかり考えてる」とうなりながら熱中。

僕がそうであったように、数多くの「才能なき大衆」が
この選手に自分を重ねたのではないでしょうか。


岩屋 卓史(寝屋川石田)

昨年の9月27日の静岡で元東洋大主将であり、
アマチュア三冠の超エリートボクサー木村蓮太郎選手と対戦しました。
木村選手は、もともと決まっていた相手が試合をキャンセルし、
あまりに強すぎる選手である為、相手が見つかっていない状況でした。
そこに手を挙げたのが岩屋選手でした。勝てる可能性は1%以下と本人は言っていました。
けど、絶対に諦めない。可能性があるならそれに向かって日々努力する。
そんな背中をずっと見てきました。試合は負けましたが、その勇気と諦めずに前へ前へ
歩みを進める姿に私の心は感動で震えました。

 

 

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